千歳基地
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千歳基地(ちとせきち)は、千歳飛行場にある航空自衛隊と民間との共用飛行場。基地司令は第2航空団司令が兼務する。航空自衛隊基地としては、米軍から返還後1957年開港。航空自衛隊にとっては、日本の北端部を担当する部署であり、ロシアと対峙する最前線の基地である。東側滑走路には、滑走路北側に900mもの着陸可能な着陸帯が取られており、実質4,000m級である(ただし、千歳市街地にごく隣接しているため着陸帯を使用することはほとんどない)。海上保安庁千歳航空基地(ちとせこうくうきち)を併設する。
千歳飛行場 | |||
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IATA:N/A- ICAO:RJCJ | |||
概略 | |||
空港種別 | 軍用 | ||
航空管制 | 航空自衛隊 | ||
海抜 | 87ft(27m) | ||
位置 | 北緯42度47分40秒東経141度39分59秒 | ||
滑走路 | |||
方向 | ILS | m×幅 | 表面 |
18R/36L | NO | 2,700×45 | 舗装 |
18L/36R | YES | 3,000×60 | 舗装 |
目次 |
[編集] 概要
北海道千歳市所在の共用飛行場。1926年に当時の千歳村民の無償の労力提供により整地された着陸場が前身である。新千歳空港に隣接し、管理は航空自衛隊が行っている。新千歳空港と混同されやすいが、千歳飛行場と新千歳空港は別の施設である。実際、2006年7月31日、アメリカのカリタ航空の貨物機が新千歳空港と誤り、千歳飛行場に着陸を試みるという事案があった。
(旧)千歳空港が千歳飛行場であり、当時から今に至るまで共用飛行場である。JR北海道千歳線千歳空港駅(現・南千歳駅)を最寄として民間用ターミナルビルが存在していた。
民間航空機の発着回数が増えて手狭になったため、1988年に東側の隣接地に新たに純民間空港である新千歳空港が作られ、民間機はそちらに移った。当時は年間のスクランブル出動が200回にも及び、それが日本でもっとも過密な航空路線(千歳-羽田線)と滑走路1本で共存すると言う綱渡りの状態であったが、皮肉にも新千歳空港開港後数年も経ない内に旧ソ連は崩壊した。
千歳飛行場と新千歳空港とは誘導路でつながっており、タワー管制は両空港を一体運用とし、管制業務は航空自衛隊が行っている。
冬季の除雪作業などで新千歳空港の運用が難しい時に、現在も民間航空機の離発着が行われることがある。また、旧千歳空港のターミナルビルがあった場所に千歳空港時代のスポットが国土交通省管理のまま残されており、現在も民間機の駐機に使用されている。
[編集] 歴史
- 1926年(大正15年) - 千歳村民の労力奉仕により、約10haの着陸場を造成、この年の10月22日には小樽新聞社の飛行機「北海1号機」(酒井憲次郎が操縦)が初めて着陸する。
- 1939年(昭和14年) - 海軍航空隊が開庁する(着陸場は海軍の飛行場となる)
- 1945年(昭和20年) - 終戦と同時に米軍に接収される。
- 1951年(昭和26年) - 民間航空が再開され、千歳・東京間に民間航空機(日本航空)が就航する。
- 1959年(昭和34年) - 米軍から日本政府(防衛庁)に返還される。
- 1963年(昭和38年) - 千歳空港ターミナルビルが完成し、供用を開始する。
- 1969年(昭和44年) - 千歳空港が出入国港に指定される。
- 1981年(昭和56年) - 植物・動物検疫飛行場、税関空港、国際空港開港に指定され、国際定期航空便(千歳・ホノルル間)が就航する。
- 1988年(昭和63年) - 新千歳空港(A滑走路)が開港する。民間機は新千歳空港に移行。
- 2003年(平成15年) - 十勝沖地震の発生に伴い、出光興産北海道製油所(苫小牧市)の油槽タンクで大規模な火災が発生。航空自衛隊にも災害派遣要請が出され、入間基地、浜松基地、小牧基地、春日基地板付地区等から、化学消火剤をC-1輸送機により24時間体制で緊急輸送を行う。
[編集] 航空管制
種類 | 周波数 | 備考(運用時間はJST) |
CLR | 124.7MHz,305.7MHz | |
GND | 121.7MHz,275.8MHz | |
TWR | 118.2MHz,126.2MHz,236.8MHz,304.5MHz | |
APP | 120.1MHz,124.7MHz,305.7MHz,362.3MHz | |
DEP | 124.7MHz,305.7MHz | |
MET | 344.6MHz | |
TCA | 127.7MHz,256.1MHz | 月曜-金曜8:00-20:00 |
RESCUE | 123.1xMHz,138.05MHz,247.0xMHz |
- 航空管制は、航空自衛隊千歳基地 千歳管制隊が担当
- 小文字のxは、周波数が変動することをあらわす
[編集] 航空保安無線施設
局名 | 種類 | 周波数 | 識別信号 |
CHITOSE | TACAN | ZYT |
- 保守は、航空自衛隊千歳基地 千歳管制隊が担当
[編集] 配属部隊
[編集] 航空自衛隊
幕僚機関 |
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航空幕僚監部 |
主要部隊 |
航空総隊 |
航空支援集団 |
航空教育集団 |
航空開発実験集団 |
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空自の群一覧 |
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主要機関 |
空自幹部学校 |
空自幹候学校 |
術科学校 |
空自補給本部 |
その他 |
空自の基地一覧 |
空自の装備品一覧 |
北部航空方面隊隷下
- 第2航空団・・・F-15を配備。「北の守り」として重要な部隊であり、スクランブル待機も行っている。
- 飛行群
- 第201飛行隊
- 第203飛行隊
- 整備補給群
- 基地業務群
- 第2基地防空隊
- 飛行群
- (北部航空警戒管制団)
- 第8移動警戒隊・・・移動用車載レーダーで、有事の際にペトリオットを補完し、航空機の探知や攻撃の管制を行う。
- 第3高射群・・・地対空誘導弾ペトリオットを運用する。
- 第9高射隊
- 第10高射隊
- 指揮所運用隊
- 整備補給隊
- (北部航空施設隊)
- 第2作業隊・・・千歳基地の土木工事や冬季除雪、道内レーダーサイトの施設工事を行う。
航空総隊直轄
- (高射教導隊)
- 基地防空教導隊・・・全国の航空自衛隊基地の防空の運用に関する指導を行う。
航空支援集団隷下
- (航空救難団)
- (航空保安管制群)
- 千歳管制隊・・・日本有数の混雑空港である千歳基地と新千歳空港の航空管制業務を行う。
- (航空気象群)
- 千歳気象隊・・・千歳基地の気象データを常時測定し、気象予報を行う
- 特別航空輸送隊・・・政府専用機2機の整備及び運用を行う。
- 第701飛行隊
- 整備隊
航空自衛隊直轄
- (航空システム通信隊)
- (移動通信群)
- 第3移動通信隊・・・有事や災害派遣時に通信機器を必要な場所へ移動して、通信を確保する。
- (移動通信群)
- (航空警務隊)
- 千歳地方警務隊・・・千歳基地内の治安維持を行う。
- (情報保全隊)
- 千歳地方情報保全隊・・・秘密保全、情報の収集・整理を行う。
[編集] 海上保安庁
- 第一管区海上保安本部
- 千歳航空基地
- YS-11A・・・おじろ1号・2号(JA8702,8782)
- ビーチ200T・・・ピリカ(JA8829)
- ビーチ350T・・・えとぴりか(JA868A)
- 千歳航空基地
[編集] 航空祭
- 毎年8月第1週の日曜日に実施していたが、2006年度は土曜日の開催となった。ブルーインパルスの展示飛行あり。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
空港情報 (RJCJ) |
空港情報(worldaerodata.com) | 定時航空気象(METAR) | 飛行用飛行場予報(TAF) | 定時航空気象 |