南風崎駅
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南風崎駅(はえのさきえき)は、長崎県佐世保市南風崎町にある九州旅客鉄道(JR九州)大村線の駅。
現在のハウステンボスの周辺に浦頭港という港があり、接続駅になっていた。太平洋戦争後、1945年(昭和20年)10月から1950年(昭和25年)4月まで、中国・東南アジア方面各地からの復員者・引揚者がこの駅より専用列車に乗り込んだことにて有名。
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[編集] 駅構造
下り方向に向かって右側に駅舎を持つ相対式ホーム2面2線の地上駅。無人駅となっている。
駅ホームに復員・引揚輸送に関する案内板がある。
[編集] 駅周辺
佐世保市の南端部にあたる。駅の北側を大村線に並行する形で国道205号が通っている。駅の西側にはハウステンボスのデザインに合わせたハウステンボスの寮がある。
- 南風崎郵便局 - 南東へ約300m、国道205号線沿い
- 佐世保市役所宮支所 - 東へ約1.2km
- 佐世保市立宮中学校 - 東へ約1.2km
- 佐世保市立宮小学校 - 東へ約1.5km
[編集] 利用状況
1日平均乗降人員は42人である(2003年度、大村線内13駅中第13位) 通勤時間帯を除き、当駅で乗降する乗客はほとんどいない。
[編集] 歴史
- 1898年(明治31年)1月20日 開業。
- 1945年(昭和20年)10月14日 駅より初の復員・引揚客(9,997人)乗車。
- 1945年(昭和20年)11月24日 厚生省佐世保地方引揚援護局、針尾島に設置。以後、南風崎駅からの復員・引揚客を受け持つ。
- 1950年(昭和25年)5月5日 佐世保地方引揚援護局廃止。