国道18号
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国道18号(こくどう18ごう)は、群馬県高崎市から新潟県上越市に至る一般国道である。全線にわたって、上信越自動車道と並走する。上越市から長野に至るまでは、伸びやかな直線が続く。
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[編集] 概要
- 起点:群馬県高崎市並榎町457-1(並榎インター=国道17号交点)
- 終点:新潟県上越市大字下源入字橋向212-1(下源入交点=国道8号交点・国道350号終点)
- 主な経由地:長野県小諸市、上田市、長野市
- 指定区間:全線(但し、以下の区間を除く)
[編集] 歴史
国道18号は、小諸までは中山道と小諸からは北国街道を継承する道路である。中山道の区間は、箱根峠とともに難所とされた碓氷峠を含む。
碓氷峠は、1878年(明治11年)の明治天皇巡幸にあわせてとりあえずの改良がされたが、雨が降ればすぐにぬかるみになってしまうような簡易なものであった。実際、明治天皇巡幸の前日にも雨が降り、輿を通すことができずに天皇は輿を降りて自らの足で峠を越えることとなった。1883年(明治16年)より本格的な改良が行われ、翌1884年(明治17年)5月20日に新道が開通した。新道に並行して信越本線跡が通っている。当初は、主要地方道下仁田軽井沢線が通っている和美峠ルートでの敷設が有力視されていたが、新道の開通により資材運搬がしやすいという理由で現ルートに変更されたものである。なお信越本線の開業前の1888年(明治21年)~1893年(明治26年)には、国道18号上に馬車鉄道の碓氷馬車鉄道も敷設されていた。
1885年(明治18年)の内務省告示第6号「國道表」では、国道5号「東京より新潟港に達する路線」(現17号、18号、8号経由)に指定された。1920年(大正9年)施行の旧道路法に基づく路線認定では、高崎~長野間は国道10号「東京市より秋田県庁所在地に達する路線」(現17号、18号、117号、8号経由)、長野以北は国道11号「東京市より石川県庁所在地に達する路線(甲)」(現17号、18号、8号経由)となった。
1952年(昭和27年)12月4日、新道路法に基づく路線指定で一級国道18号(群馬県高崎市~新潟県中頸城郡直江津町(直江津市、現 上越市))として指定された。1965年(昭和40年)4月1日、道路法改正によって一級・二級の別がなくなり一般国道18号となった。
碓氷峠の区間は、南の入山峠を通る碓氷バイパスが1971年(昭和46年)11月に開通した。日本道路公団管理による有料道路となっていたが、2001年(平成13年)11月11日をもって無料償還された。
[編集] 道路状況(長野県内)
ほとんどの区間が片側1車線で、片側2車線となっているのは篠ノ井バイパスなどごく一部である。そのため上信越自動車道の開通前に比べ幾分改善されたとはいえ、長野県内は全線に渡って流れが悪く、特に千曲市、長野市近辺では渋滞が日常化している。 国道18号の混雑を回避する道としては次の道が挙げられる。
- 上信越自動車道(この地域では沿線に特に用のない限り高速利用が無難である)
- 浅間山麓広域農道(通称「浅間サンライン」信号が少なく快適。軽井沢~上田間の移動はこちらの方がはるかに速い)
- 千曲川堤防道路(千曲市周辺)
- 長野県道77号長野上田線(上田~長野間)
- 五輪大橋有料道路(長野市内)
[編集] 通過市町村
[編集] 接続路線
関東地方整備局管内
- 群馬県
- 長野県
北陸地方整備局管内
- 新潟県
[編集] バイパス
- 豊岡バイパス(群馬県)
- 高崎安中バイパス(群馬県)
- 安中バイパス(群馬県)
- 松井田バイパス(群馬県)
- 碓氷バイパス(群馬県・長野県)
- 軽井沢バイパス(長野県)
- 小諸バイパス(長野県)
- 上田バイパス(長野県)
- 上田坂城バイパス(長野県)
- 坂城更埴バイパス(長野県)
- 篠ノ井バイパス(長野県)
- 長野バイパス(長野県)
- 長野東バイパス(長野県)
- 野尻バイパス(長野県)
- 妙高野尻バイパス(長野県・新潟県)
- 上新バイパス(新潟県)
[編集] 別名
[編集] 主な峠
- 碓氷峠(標高958m):群馬県安中市松井田町~長野県北佐久郡軽井沢町
- 入山峠(標高1,030m):群馬県安中市松井田町~長野県北佐久郡軽井沢町
- 野尻坂峠(標高666m):長野県上水内郡信濃町~新潟県妙高市
[編集] 道の駅
- 上田道と川の駅<工事中>(上田市)
- しなの(上水内郡信濃町)
- あらい(妙高市)