夜の騎行と日の出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
![]() |
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
交響詩《夜の騎行と日の出(よるのきこうとひので、フィン語:Oinen ratsastus ja auvingonnousu)》はジャン・シベリウスが1908年に作曲した管弦楽曲。アレクサンドル・ジロティの依嘱作品で、ジロティの指揮により1909年1月23日にサンクトペテルブルクで初演された。ジロティ夫妻に献呈されている。
シベリウスの交響詩には珍しく、文学的・民族的・神話的な題材に依拠しておらず、明確な標題を持たない。しかしシベリウス自身は、1901年にローマで月夜のコロッセオを眺めた時に霊感を受けたと述べており、親しい英国の音楽評論家ローザ・ニューマーチに説明したところによると、「闇夜の林を独り騎馬で駆け抜けていく普通の人の、内面的な(個人的で霊的な)経験が表現されている」。
総譜は初演と同じ1909年にリーナウ社から出版された。演奏時間は約15分。
[編集] 構成
それぞれ3つの対比的な部分からなる三部形式で構成されている。最初のギャロップ風の部分は、ミニマリズム風に(または点描風に)短い動機が執拗に繰り返され、シベリウス作品で最も摩訶不思議な印象を生み出している。短い賛美歌風の部分は弦楽器で呈示される。そして北国の美妙な夜明けが、ホルンの合奏で浮かび上がる。日の出である。
[編集] 編成
ピッコロ、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、バス・クラリネット、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、テューバ、ティンパニ、大太鼓、小太鼓、トライアングル、タンブリン、シンバル、弦5部