夜想曲
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夜想曲(やそうきょく)は、性格的小品(主にピアノ独奏曲)の一種。ムツィオ・クレメンティの弟子でアイルランド出身のピアニスト兼作曲家ジョン・フィールドが創始した名称。英語でノクターン(nocturne)、イタリア語でノットゥルノ(notturno)。ノットゥルノはまた、セレナードと同様の器楽合奏を意味する場合もある。
フレデリック・ショパンは、夜想曲をより自由でロマンティックな楽曲へと発展させた。今日では夜想曲と言えばショパンの一連の作品が最もよく知られている。その他、ガブリエル・フォーレやクロード・ドビュッシーの管弦楽曲が有名である。
目次 |
[編集] 主な作品
[編集] 独立した「夜想曲」
[編集] ピアノ曲
- ミハイル・グリンカ
- 夜想曲『別れ』
- ショパン(21曲) - 夜想曲 (ショパン) を参照。
- ショパンの夜想曲はおおむね簡単な三部形式で構成されている。21曲いずれも演奏は比較的簡単でショパン作品の入門としても適当である。作曲者本来の創作意志からは外れてしまう洗練優美な作風のものばかりであるが、発表当時既に多くの支持を集め、未だに衰えがない。時に深刻な展開のもの(ハ短調)もあるが、奏者は優雅さを失うことなく作者の身近な感情を表演するように求められる。
- 『夜想曲 第2番 変ホ長調』Op.9-2
- 『夜想曲 第20番 嬰ハ短調』遺作
- ガブリエル・フォーレ(13曲)
- アレクサンドル・スクリャービン(5曲)
- 『左手のための前奏曲と夜想曲』Op.9——作曲者が右手を痛めたときに作曲。
- フランシス・プーランク(9曲)
[編集] 管弦楽曲
- フレデリック・ディーリアス:夜想曲『パリ―大都会の歌』
- クロード・ドビュッシー:『夜想曲』
[編集] 楽曲の一部としての「夜想曲」
- ボロディン:弦楽四重奏曲第2番の第3楽章
- ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番の第1楽章
[編集] 参考文献
- ヴラディミール・ジャンケレヴィチ『夜の音楽』シンフォニア (1986年) (“Nocturne” (1957年)の日本語版)