宇治駅 (JR西日本)
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宇治駅(うじえき)は、京都府宇治市にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)奈良線の駅。
平等院などへの観光や、宇治茶の産地として全国的に有名なJRにおける宇治市の代表駅である。
なお、京阪電気鉄道の宇治線にも宇治駅と称する駅があるが、宇治橋を渡る等700mほど北東に離れた場所にある。 この両駅の名称が同様であるため、JR宇治駅と言うのが一般的。
又、この駅で京都方面からの一部の普通電車の折り返し運転が行われている。
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[編集] 駅構造
元々島式・相対式2面3線のホームを持つ地上駅であったが、大幅に増加する利用客への対処、そして奈良線の部分複線化による列車増発、利便性向上のために、2000年8月に、島式2面4線のホームを持つ、立派な橋上駅舎に改築された。外観は宇治きっての観光名所でもある、平等院鳳凰堂をモチーフとしている。
この島式ホームを用いて、快速(みやこ路快速も含む)と普通との緩急接続が図られている。
駅の南口には、休憩施設を備えた宇治市観光協会の案内所があり、観光に便利である。また、2001年に宇治市制50年を記念して設置された茶壺の形をした風変わりな郵便ポストもあり、駅から出てきた観光客から注目されている光景がしばしば見受けられる。
- のりば
- ■ 六地蔵・京都方面(待避線)
- ■ 六地蔵・京都方面(本線)
- ■ 城陽・木津・奈良方面(待避線)
- ■ 城陽・木津・奈良方面(本線)
快速を待避する普通は1番線と3番線に停車する。
[編集] 利用状況
平成15年度の1日あたりの乗降客数は約13226人。(西日本旅客鉄道調べ)
宇治市西部を走る近鉄京都線の大久保駅の約31353人や、同小倉駅の約20466人より少なく、宇治市の代表駅と言えるかは疑問であるが、宇治観光の玄関口としては当駅や京阪宇治駅が機能している。
時期によって混雑度合にやや差があるものの、概ね利用客は多めである。
[編集] 駅周辺
この他、駅前にはホテルや観光案内所、宇治川沿いの道には土産物店が数多く並び、如何にも観光名所らしい雰囲気を漂わせている。
なお、京阪宇治線の宇治駅へは、宇治橋を渡って左手の方向にある。徒歩10分弱。
[編集] 歴史
- 1897年(明治30年)1月25日 奈良鉄道の駅として開業。
- 1905年(明治38年)2月7日 合併により関西鉄道の駅となる。
- 1907年(明治40年)10月1日 関西鉄道が国有化。国鉄宇治駅に。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となる。
- 1991年(平成3年)3月16日 奈良線の快速運転開始。当初、線内は当駅のみ停車であった。
- 2000年(平成12年)8月7日 橋上駅舎が運用開始する。
- 2001年(平成13年)3月3日 当駅~新田間が複線化。みやこ路快速が運転開始。