宮川賢の誰なんだおまえは?!
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宮川賢の誰なんだおまえは?!(みやかわまさるのだれ-)は、TBSラジオで1995年10月~1998年9月まで平日夜に放送されていた生放送のラジオ番組。
通称は誰おま。
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[編集] 概要
聴取率不振を受け番組終了となった前番組「恋する電リクBINGO BONGO」の後を受けてスタートした番組で、パーソナリティには劇団ビタミン大使ABC主宰であり、同局では「土曜裏ワイド宮川賢のラジオはナメるな」など深夜放送を中心に数々の番組でパーソナリティを務めていた宮川賢が起用された。
番組は毎日オープニングで1つのテーマや企画を設けて、宮川がリスナーに電話を繋いで番組を展開するリスナー参加型コーナーが主体で、その合間にレギュラーコーナー(「カウントダウンワースト5」など)や箱番組などを挟む構成であった。
これまで宮川が担当した深夜番組での、およそラジオの企画とは思えない過激さ・下品さは(時間帯も考慮されたか)やや抑えられていたが、それでも番組企画でのバカらしさ・くだらなさは健在であった。前番組で不振だった聴取率も回復を見せ、文化放送・ニッポン放送など在京ラジオ局の夜ワイド番組でも激しい聴取率争いを展開、「誰おま」全盛期には首都圏での同時間帯聴取率で首位を獲得することもあり、宮川はすっかり天狗になり自分の事を「ラジオキング(略してラジキンさん)」とリスナーに呼ばせたりもした(もちろんネタであるが)。また年末・クリスマスなどには「本当に誰なんだお前は?!」「誰おまクリスマスジャンボリー」と称して特番として放送時間を大幅に拡大し、リスナーからの不幸話を募集したりしていた。
しかし番組後期になってくると、リスナー登録(下記参照)が形骸化され、宮川単独のパーソナリティからお笑い芸人や女性アイドルなどの出演者が日替わりで加わり、またゲーム相談コーナーやタイアップ企画など、元来宮川の番組が持っていた個性を失い、番組内容も迷走気味となってしまい、番組人気も急落して結局3年余りで番組終了となった。
そして若年層のラジオ離れも影響し、同局ではこの番組で中高生をターゲットにした夜ワイド番組を廃止して、後番組はターゲットとするリスナーの対象年齢を大幅に上げ、ニュースを扱う討論番組「BATTLE TALK RADIO アクセス」を開始した。
[編集] 出演者
[編集] パーソナリティ
[編集] レギュラー出演者
など
[編集] お笑いパーソナリティ
[編集] 放送時間
- 放送開始~1996年3月 月~金曜 21:00~22:55
- 1996年4月~1996年9月及び1997年4月~放送終了 月~金曜 22:00~23:55
- 1996年10月~1997年3月 月~金曜 21:30~23:30
[編集] テーマ曲
- ラデツキー行進曲(95年10月~98年3月)
- 18番街の奇跡(98年4月~9月)
[編集] 主なコーナー
- リスナー登録
- 誰おまテレホン(「大鵬薬品 アン・アン・アン」・「誰おまパンパカパ~ン!」)
- 口コミゴシップ
- DJ FUMIYA In The House
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- 史上最年少(当時)でDJになったFUMIYAのテクニックを披露する。
- 誰おま鯛焼き
- クイズミュージックシェイカー
- ユニゾンクイズ(ユニゾンクイズハイパー)
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- リスナー2人1組で参加。読み上げられた問題を、合図の後に同時に答える。両者とも正解で賞金獲得。更に、次の問題へ進んで賞金倍増を狙うか、降りて賞金を獲得するかを選択。1人でも間違えたり合図に合わなかった場合は失格。「ユニゾンクイズ」では4問制(賞金1000円→2000円→4000円→8000円)だったが、「~ハイパー」では3問制(賞金1000円→3000円→9000円)。AMステレオの機能を生かして、2人の解答を聞き分けられる点がポイント。
- カラオケ選手権
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- 毎週、出題された課題曲及び条件で、カラオケで1コーラス分全て歌いきる。
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- 倍速カラオケ選手権
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- 2倍速で再生されたカラオケで歌う。2倍速に成功したら4倍速に挑戦出来る。
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- うがいカラオケ選手権
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- うがいをしながら歌う。
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- ぱぴぷぺぽカラオケ選手権(正式名称不明)
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- 歌詞の文字を全て”ぱぴぷぺぽ”に置き換えて(”ん”はそのまま)唄う
- テスト宝くじ
- エンディングテーマ
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- エンディングテーマを歌ってくれるリスナーを毎日募集した。但し番組としてのエンディングソングが特に無いので、リスナーが歌いたい楽曲をア・カペラで披露した。また番組開始当初は番組エンディングソングを作成して、多くのリスナーが合唱に参加してもらうという壮大な企画のようであった。尚、番組最終回は電話受付を雇うのを忘れてしまった為に、番組初期のオープニングテーマが流され、番組が締められた。
[編集] 誰おまテレホンの主な企画
- 誰おま被害者ジャンボリー
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- 今週不幸なことがあった人達をラストマンスタンディングで決める。優勝者には1万円を進呈。
- 男とはどうあるべきか?!
- 合格通知生開封
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- 合格通知を番組に送り、スタジオの宮川が電話口で本人立ち会いの元、リスナーの受験合格通知を開封して、受験結果を披露する。
- お小遣い賃上げ闘争
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- 安いお小遣いのリスナーを募集し、親に値上げを頼み込む。
- みんなのゲーム相談室
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- ソニー・マガジンズ「HYPERプレイステーション」編集者を招いて、リスナーから届いた解けないゲームの疑問に答える。
- すごいよ!マサル刑事(デカ)
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- ラジオドラマ形式で、犯人が当てたトリックや犯人を当てるクイズ。
- 宮川とエヴァを語ろう!
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- 当時社会現象を巻き起こしていた新世紀エヴァンゲリオンについての激論を宮川と交わそうというものだったが、宮川があまりにお粗末な意見ばかり言うため本人がビギナーであることがバレ、総スカンをくらった。後にスタッフが裏番組のエヴァ特集で高聴視率を上げたためやった便乗企画だったと白状している。
- 誰おま闇討ち大作戦
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- 日頃から根に持っている恨みをドッキリで晴らすというもの。
- 誰おま図書館
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- リスナーで用意されたタイトルで物語を作っていくと言う企画。これに伊集院光が「へきる大好き」等のネームで一般参加(勿論バレバレ)。宮川を自分の番組「伊集院光 深夜の馬鹿力」の企画「青春の過ちうんこもらスペシャル」に宮川が逃げないように借りを作らせるために出た。
- 誰おまこれが青春だ!
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- 部活をやめたいリスナーを募集し、「バカヤロー!」と結局やる気を取戻しさせるというもの、これに参加したボクシング部員はのちに学生チャンピオンに輝いた。
- 屁企画
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- 第一回と最終回、毎年の元旦には、屁をこきたいヤツを募集した「初屁の出」企画など。
- 有名人ジャンケン
- 八つ当たりバトル
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- 見知らぬリスナー同士が、電話を繋いで八つ当たり・口喧嘩させる。参加者の口が滑って、放送禁止用語を言ってしまう事件があった。
- E-CHANCE
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- 当時後の番組でやっていたD-CHANCE THE GREAT AUDITIONのパロディ企画で作られたオーディション企画、その結果globeの偽物のようなユニットを作り、デビュー(予定)曲「Ski on the snow」をスキー場で流し、客の失笑を買った。
[編集] 箱番組
- 椎名へきるのすっぴんすまいる。(提供:徳間書店)
- Portable LAZY KNACK
- 辺見えみり・雨宮塔子 えっ そ~なんだ!?(提供:MC Sister)
- マンスリースペシャル(「ボンジュール! ~」突如の打ち切りにより、後番組までの穴埋めとして放送。アーティストが月替わりでパーソナリティを務めた。番組は当時MALICE MIZERに所属していたGacktなどが担当した。)
[編集] カルビー提供枠
- ボンジュール! L'Arc~en~Ciel(メンバーの不祥事により打ち切り)
- La'cryma Christi Love Parade(「誰おま」終了後もこの番組のみは継続して、23:40から1番組として放送が続けられた)
[編集] ネプチューン枠
[編集] 番組の変遷
TBSラジオ 月~金曜22:00-23:59 | ||
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前番組 | 宮川賢の誰なんだおまえは?! | 次番組 |
恋する電リクBINGO BONGO 21:00~23:00(1994.10~1995.9) SURF&SNOW 23:00~23:55(1994.10~1995.9) ※同時間帯放送期間 |
BATTLE TALK RADIO アクセス ※~23:30 DB 23:30~25:00 |