少女チャングムの夢
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少女チャングムの夢 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 장금이의 꿈 |
漢字: | 長今이의 꿈 |
平仮名: (日本語読み仮名): |
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片仮名: (現地語読み仮名): |
チャングミエ クム |
ラテン文字転写: | {{{latin}}} |
英語: | Janggeum's Dream |
『少女チャングムの夢』(しょうじょちゃんぐむのゆめ。原題장금이의 꿈)は2006年4月8日から同年12月23日までNHK総合テレビのNHKアニメ劇場枠で2カ国語(韓国語/日本語)放送されていたテレビアニメ作品である。『チャングムの夢』制作委員会(MBC・株式会社 孫悟空 (SONOKONG) ・ヒウォンエンターテインメント)制作。
2006年7月28日にソウルで『チャングムの夢』第2期制作発表会が行われ、制作委員会に児童書籍等を制作しているホンジンP&Mが新規加入した。『チャングムの夢2』第2期は2007年3月14日から毎週水曜日午後4時30分(現地時間)にMBCで放映される(但し、第2期の日本での放映は現時点では不明)。
장금이의 꿈(チャングムの夢)は製作国韓国MBCで2005年10月29日から2006年4月26日まで放映された。
目次 |
[編集] 概要
- 韓国製アニメーション作品で、ドラマでは描かれていないチャングムの少女時代(本アニメ中の設定では12~14歳頃の見習い女官時代)を描いた。
- NHKアニメ『彩雲国物語』と同様に、メルヘンチックかつファンタジー的な作品に仕上がっている。
- なお、この作品から『NHKアニメ劇場』の放送が土曜日19時30分からとなるので、2005年10月から2006年11月までは地上波で放送を開始したドラマ本編(『宮廷女官チャングムの誓い』)の前にアニメ(『少女チャングムの夢』)が放送される形となっていた。
- なお、このアニメ番組の日本への輸出金額は秘密であるが、既存のアニメーション番組の3倍にのぼる価格と言われている[1]。日本への輸出に当たっては国際メディア・コーポレーションが輸出契約の締結などを担当していた。
- 放送終了後、夜7時55分からはNHKによる世界遺産の番組(7:55~『シリーズ世界遺産100』、8:00~『探検ロマン世界遺産』)を放送していた。
[編集] ストーリー
[編集] キャスト
※「少女チャングムの夢」は二ヶ国語放送で放送している。
[編集] 日本語吹き替え音声
- チャングム(ソ・ジャングム):伊藤美紀
- 本編の主人公。年齢は12歳。幼い頃両親を亡くし、カン・ドック夫妻に引き取られ育てられた。「料理で人々を幸せにする」という夢を叶えるため、宮中の見習い女官となる。どんな逆境にも負けない前向きさと強い正義感の持ち主。それゆえに無鉄砲な行動に出てしまうことも。運動神経も優れている。見習い女官の資格試験に行く途中、刺客に襲われていた国王中宗を偶然助け、そのとき刺客の顔を見てしまい命を狙われることに。
- ヨンセン(イ・ヨンセン):吉田小南美
- チャングムの水刺間での親友。年齢は12歳。泣き虫だが心優しい少女で、見事な包丁さばきの腕を持つ。ペットにカメを飼っている。
- チャンイ(ノ・チャンイ):梅田貴公美
- チャングムの水刺間での親友。年齢は12歳。韓国南西部の全羅道(チョルラド)出身。代官の娘でお嬢様だが、姉御肌で気さくな性格。かなりの食いしん坊で料理を作るたびにつまみ食いをしてしまう。料理の盛り付けのセンスは秀逸。水刺間で孵化してしまったダチョウのタイヨを引き取る。
- クミョン(チェ・グミョン):佐古真弓
- 水刺間の見習い女官。年齢は13歳。チェ尚宮の姪。チャングムの最大のライバル。代々宮中に仕えてきた名門料理人一族の出で、料理の英才教育を受けてきた天才少女。冷静でプライドが高く、初めて自分と互角以上に料理勝負で渡り合ったチャングムに闘争心が芽生える。また、ミン・ジョンホに好意を寄せている描写が見られ、その面でもチャングムをライバル視するようになる。
- ヨンノ(ユン・ヨンノ):高乃麗
- 水刺間の見習い女官。年齢は13歳。意地が悪く狡猾な性格で、不正を働き見習い女官の試験に合格した。チェ一族に取り入ってチャングム達と対立し、チェ尚官の命令で嫌がらせや妨害を繰り返していたが、海賊島でチャングム達に助けられたのをきっかけに和解した。刺客の手下達にチャングムと間違えられて攫われたところをチャン・スロに助けられ、それ以来彼に惚れてしまうが全く相手にされていない。
- ハン尚宮(ハン・ペギョン):藤本喜久子
- 水刺間を取り仕切る尚宮の一人。見習い女官の指導の他、国王の膳の用意を任されている。チャングムに料理を作る上で大切な心構えを諭し、母親のように優しく見守っている。
- チェ尚宮(チェ・ソングム):高橋理恵子
- 水刺間を取り仕切る尚宮の一人。クミョンの叔母にあたる。長年宮中に仕えてきた名門一族の一人として、強い誇りとプライドを持っている。一族の期待であるクミョンに目をかけている一方、チャングムとハン尚宮を敵視し、様々な妨害を仕掛けてくる。海賊島の一件で命を助けられたことで、多少チャングム達のことを認めたらしく卑劣な妨害はしなくなったが、その後も一族の面子と保身のために敵対した。
- ウン尚宮:定岡小百合
- 水刺間を取り仕切る尚宮の一人。見習い女官達を厳しく指導している。常に仏頂面だが意外に愛嬌のある一面も。
- 国王・中宗:平川大輔
- 李氏朝鮮第11代目国王。年齢は18歳。常に民のことを第一に考える名君。
- ミン・ジョンホ(チョンホ):土田大
- 宮中の兵士で、中宗から絶大な信頼を受けている。年齢は15歳。寡黙で誠実な青年で、宮中の女官達に人気が高い。中宗の命を助けたチャングムを探すよう命令を受け奔走する。チャングムに好意を寄せている節が見られる。
- チャン・スロ:真殿光昭
- 宮中の兵士で、中宗から絶大な信頼を受けている。年齢は16歳。ミン・ジョンホとは幼馴染。明朗快活な反面、軽薄でお調子者なところがある。チャングムに惚れており、何かといいところを見せようとするがほとんど空回りしてしまう。ミン・ジョンホを一方的にライバル視している。ドラマには登場していないアニメオリジナルキャラクター。
- ヘヤ医女:松井菜桜子
- 宮中に仕える女性医師。何故か宮中の様々な出来事を調べており、謎が多い。放火の容疑をかけられたチャングムをミン・ジョンホと共に助ける。
- トンイ(カン・ドンイ):朝倉栄介
- カン・ドック夫妻の一人息子。食いしん坊かつお気楽な性格で、チャングムとは兄妹同然に育った。チャングムからは「トンイ兄ちゃん」と呼ばれている。後に宮中の兵士となり、チャン・スロといいコンビに。
- カン・ドック(トック):佐々木梅治
- トンイの父親でチャングムの育て親。トンイ同様恰幅がよい。チャングムを我が子同然に可愛がっている。宮中に仕えるスクス(料理で力技が必要なときに働く男の料理人)。
- カン・ドックの妻:つかもと景子
- トックの妻でトンイの母親。気が強く夫を完全に尻に敷いている。チャングムを我が子同然に可愛がっている。
- 最高尚宮:真山亜子
- 尚宮達の頂点に立つ、水刺間の最高責任者。国王の膳の毒見役を任されている。
※佐々木とつかもとはドラマ版の吹き替えも同じ役柄で担当している。
[編集] オリジナル音声
- チャングム:チョン・ミスク
- ヨンセン:パク・ソラ
- チャンイ:イ・ソンジュ
- クミョン:パク・ソニョン
- ヨンノ:キム・ソヨン
- ハン尚宮:パク・ソニョン
- チェ尚宮:ユン・ソンヘ
- ウン尚宮:パク・ソラ
- 国王・中宗:チェ・ハン
- ミン・ジョンホ:リュ・スンゴン
- チャン・スロ:キム・ヨンソン
- ヘヤ医女:ユン・ソンヘ
- トンイ:イ・ソンジュ
- カン・ドック:チェ・ソクピル
- カン・ドックの妻:キム・ソヨン
- 最高尚宮:イ・ソンジュ
[編集] スタッフ
- 企画:チェ・ジンソプ、キム・ヨンエ(ベイブレード、Battleビーダマン、ゴールFH企画)
- チーフプロデューサー:イ・ウヌ(MBCプロデューサ)
- プロデューサー:イ・ウンミ、キム・ソンテ(ベイブレード、Battleビーダマンプロデューサ)
- シナリオ:オ・ジョンウン、キム・ウンジ、キム・ヒョンジュ
- シリーズ構成:オ・ジョンウン(可愛いチョコミ、ポンポンポロロ、Battleビーダマン脚本)
- キャラクター:クォン・ユニ(ドラゴンドライブ、天上天下、サムライチャンプルー作画。マッドハウスで2年仕事をしたこともある)
- 監修:蔭山康生(フランダースの犬演出助手、名犬ジョリー演出等)
- 監督:パク・ピョンサン(ヌードルヌード監督、Super Duper Sumos キャラクターデザイン)
- 音楽監督:ウォン・イル
- 美術監督:ポン・ハグォン
- 製作:MBC、株式会社 孫悟空(SONOKONG)、ヒウォンエンターテインメント(Heewon Entertainment)
- アニメーション制作:ヒウォンエンターテインメント
[編集] 主題歌
- オープニング「今が大好き」
- 作詞:渡辺なつみ/作曲・編曲:田村直樹/歌:ユンナ
- エンディング「祈り」
- 作詞:chise/作曲・編曲:岩見直明/歌:ユンナ
[編集] サブタイトル
- チャングムの夢
- 見習い女官 選抜試験
- 自然の味
- 母さんの味
- 昇級試験
- 果てしない料理対決
- 伝説の壷おばあさん
- 旅館対決
- チェジュ島の試練
- アワビとナマコ
- 不気味な洞くつ
- 自然の贈り物
- 壷料理の心
- 海賊島
- 娘の願い
- 幽霊騒動
- 黒幕の正体
- 長官の罠
- 秘伝の書
- 風変わりな料理人
- サンザシの木
- みそ玉村
- 飢きんの村
- 達人を訪ねて
- 料理大会
- 最後の勝負
[編集] 補足
- 「ドラマ本編(『宮廷女官・・・』)の少女時代(見習い女官時代)の設定と比較すると一部設定が矛盾している(少女時代のチャンイはドラマ版では痩せた体形であるのに対し、アニメ版では太った体形になっている等)所がある」と言われているが、アイラブMBC 番組情報通(韓国語)の2005年10月20日に公開した情報の中に「『チャングムの夢』(原版)はアニメーションの主要視聴層に合わせ、ドラマ『大長今』の内容に、コミックコード等新たな物語を加味してバランスよく画面上に表現し、教育的要素と面白さの要素を同時に浮き出させて、ドラマ『大長今』と差別化された感動を与えることを期待されている」(訳文)とあることから、ドラマと差別化を図って、「子供から大人まで家族全員が視聴出来る作品にした」(MBC責任プロデューサー イ・ウヌ2005年10月談)とのこと。
- 『NHKプロ野球』『日本の、これから』『思い出のメロディー』『NHK杯国際フィギュアスケート競技大会』など特別番組集中時期と被ってしまっているためか、放送日が一ヶ月以上飛んでしまうしまうことが度々あり、ファンをやきもきさせているものの、そこそこ安定した視聴率を獲得していた(そのため、話数的には26話=2クールなのだが、3クールかかることになった)。放送日が飛ぶことについて「これは韓国ではまだ放送が終わってない時期から、例外的に見切り発車的な放映をしてしまった為、翻訳などの作業が追いついていない為」という説があるが、関係者によると2005年10月19日の時点で「著作権に関する契約を締結するだけの段階」と述べており、2005年12月21日にNHKから正式にプレスリリースされ、2006年3月に作成された広報用の資料には第5話までのあらすじが掲載されていることから、番組編成上の問題でそうになったのではないかという推測もある。
- 本編の中で「何故か「土下座」や「縮地」など、日本の文化とも混ざってしまっている」という指摘がある。実際、MBCの「チャングムの夢」公式サイトの「視聴者意見」掲示板において、韓国の視聴者からも「合間合間に見られる日本文化の残滓が目障りですね」(訳文)といった同様の指摘が為されているが、「土下座」については「ひれ伏す」という行動で考えると、韓国だけではなく、イスラム圏や中国でも「最敬礼」「懇願」という意味合いの「ひれ伏す」という行動が見られる。また「縮地」については、日本では「しゅくち(縮地)」、韓国では「チュクチポプ(縮地法)」と辞典等に掲載されている。意味は「仙術によって土地を縮めて距離を短くすること」で、語源は「中国、後漢の費長房が地脈を縮めたという「神仙伝」の故事から」で、これらは日韓共に同じである。従って、一概に日本の文化が混在しているとは言い難い。
- 香港ではドラマの原題と同じ「大長今」というタイトルで、2006年9月3日からケーブルテレビ局の翡翠臺で放映されている。
[編集] 外部リンク
[編集] 脚注
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