山西省
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山西省 | |
略称: 晋 (ピン音: Jìn) | |
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省都 | 太原市 |
最大都市 | |
省委書記 | 張保順 |
省長 | 于幼軍 |
面積 | 156,800 km² (19位) |
人口 (2004年) - 人口密度 |
33,350,000 (19位) 213/km² (19位) |
域内総生産 (2004年) - 一人あたり |
3,042億元 (18位) 9120元 (17位) |
人間開発指数 (2005年) | 0.753 (中) (16位) |
主な民族 | 漢民族 - 99.7% 回族 - 0.2% |
地級行政区 | 11 |
県級行政区 | 119 |
郷級行政区 | 1388 |
ISO 3166-2:CN | 14 |
公式サイト http://www.shanxigov.cn/ |
山西省(さんせいしょう、ピン音: Shānxī)は中華人民共和国の行政区分の一つ。省都は太原市。略称は晋。
目次 |
[編集] 地理
北は万里の長城を挟んで内モンゴル自治区と、東は太行山脈を挟んで河北省と、南は黄河を挟んで河南省と、西は北上した黄河を挟んで陝西省とそれぞれ接している。主要都市は太原以外には大同がある。
[編集] 歴史
春秋時代には晋の領域であり、晋分裂後は大半が趙に属した。秦代には太源郡、前漢代には并州と呼ばれる。五胡十六国時代の前趙・後趙・北魏がいずれも大同に首都を置き、唐の高祖李淵が隋に兵を上げたのは太原であった。唐では河東道と呼ばれる。五代十国時代には大同周辺は燕雲十六州の一部として遼の支配下に入った。元に入ってから山西の名前が使われるようになった。
[編集] 民族
[編集] 行政区画
11地級市(地区クラスの市)を設置し、下級行政単位である23市区、11県級市(県クラスの市)、85県を管轄する。
地級市:
県級市:
- 侯馬市
- 孝義市
- 原平市
- 永済市
- 古交市
- 介休市
- 潞城市
- 汾陽市
- 霍州市
- 高平市
- 河津市
[編集] 経済
沿海部に比べると、かなり貧しい地域だが、大同や大原には大型の炭鉱がある。中国経済史上、山西商人(晋商)は全国に勢力を延ばし、中国の金融を支配した。近年では経済発達に伴い、山西資本が沿岸大都市部の不動産投資を積極的に行っているといわれる。
[編集] 山西経済
- 山西商人
中国の山西省出身の商人・金融業者の総称。山西は古くから鉄の産地として知られ,五代以降商人の勢力が形成されはじめたが,最も活躍したのは明清時代である。明代には北辺防衛の糧餉を確保するため開中法を施行したが,地の利を得ていた山西商人は米穀商と塩商をかねて巨利を得た。さらにその資金をもとに金融業にも進出し,活動範囲を全国に拡げ,新安商人とともに経済界を支配した。明代には塩商を典型とする政商として利益を得ていたが,清代には票号(為替)・銭舗(両替)・炉房(貨幣銭造)・当舖(質屋)の経営など金融業を主とし,その富で官界に影響力をもち,土地に対しても積極的に投資した。山西商人は徒弟制度を通じて同郷性を固守し,組合組織を固め祭祀や取引を共同にして,各地に山西会館を建てて活動の根拠地とした。19世紀後半には全国の為替業務をほとんど独占するほどであったが,新式銀行の発達や国際経済の中国浸透とともに衰退した。