幸英明
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幸 英明(みゆき ひであき、1976年1月12日 - )は日本中央競馬会(JRA)の騎手である。栗東所属で現在はフリー。鹿児島県出身。
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[編集] 来歴
1994年に谷八郎厩舎所属でデビュー。田島良保JRA調教師(元騎手)、田原成貴元JRA調教師(元騎手)は兄弟子の間柄にあたる。初騎乗は同年3月5日、中京競馬第7競走のシャイニングベルで13頭立ての6着だった。初勝利は4月10日、阪神競馬第11競走で、デビュー戦と同じくシャイニングベルに騎乗してのものであった。
1997年3月15日中京競馬第3競走においてサンエムショウリに騎乗、JRA通算100勝を達成。翌1998年の京阪杯でブラボーグリーンに騎乗し、重賞初勝利を挙げる。その後もコンスタントに好成績を残し、関西リーディングの上位に名前を連ねるようになる。 2003年の桜花賞でスティルインラブに騎乗し、念願のGI初勝利。同馬とのコンビで、その年の優駿牝馬(オークス)、秋華賞も制し、メジロラモーヌ以来の牝馬三冠へと導いた。
最近はブルーコンコルドとのコンビで活躍し、2005年のJBCスプリントを、2006年にはマイルチャンピオンシップ南部杯、JBCマイル、東京大賞典などを制した。
[編集] 成績
[編集] GI競走勝利一覧及び当該競走における騎乗馬(年度別)
(斜字は統一GI)
- 2003年
- 桜花賞 - スティルインラブ
- 優駿牝馬 - スティルインラブ
- 秋華賞 - スティルインラブ
- 2005年
- JBCスプリント - ブルーコンコルド
- 2006年
- マイルチャンピオンシップ南部杯 - ブルーコンコルド
- JBCマイル - ブルーコンコルド
- 東京大賞典 - ブルーコンコルド
以上JRA・GI3勝(交流GI4勝)
[編集] 通算成績
- JRA615勝、重賞19勝。地方交流重賞12勝(2007年2月終了時点)
[編集] 表彰歴
- JRAフェアプレー賞(関西) - 1996年、2000年、2004年
[編集] 代表的な騎乗馬
- スティルインラブ - リンク先を参照
- ブルーコンコルド - 牡・2000年生まれ、北海道新冠町川上悦夫牧場の生産馬。栗東・服部利之厩舎所属。父はフサイチコンコルド。2002年、2歳時から京王杯2歳ステークス(GII)を勝つなど活躍し、現在までJRA26戦7勝、地方交流5戦4勝。主な勝ち鞍は上記以外に、2005年プロキオンステークス(GIII)、シリウスステークス(GIII)などJRA重賞は3勝。幸騎手とのコンビではJRA4勝(うちGIII2勝)、地方交流4勝(GI3勝・GIII1勝)を挙げている。
- トゥナンテ - 牡・1995年生まれ、北海道追分町追分ファームの生産馬。栗東・松元省一厩舎所属。父はサクラユタカオー。通算成績は23戦8勝、そのうち21戦で幸騎手が手綱を取り7勝(うち重賞3勝)を挙げた。主な勝ち鞍は2000年毎日王冠(GII)、愛知杯(GIII)、北九州記念(GIII)。鞍上幸で重賞3連勝をかざり2000年天皇賞(秋)に挑んだがテイエムオペラオーの3着。その後脚部不安を発症し長期休養に入ったが復帰できず引退、ノーザンホースパークにて乗馬となった(その後、種牡馬入り)。半兄には1992年京王杯スプリングカップ(GII)優勝馬ダイナマイトダディがいる。
[編集] エピソード
- 名字が難読で「しあわせ」などと呼ばれることがある。
- 好青年的なルックス(実際にその通りである)が好評で女性ファンが多い。
- 一時期ヨン様に似ていると持て囃された。
- 渡辺薫彦騎手、吉田豊騎手とは競馬学校の同期生(10期)にあたる。
- 一時期『週刊Gallop』にコラムの連載を持っていた。
- 逃げ馬に騎乗した場合に他の馬に競りかけられると、ムキになって競り合ってしまう面がある。
- 好位につける、または差し、追い込み脚質の馬に騎乗した場合でも、レースのペースにかかわらず、3コーナー手前で先行集団に取り付き、4コーナー出口では先頭に立とうとする傾向が強く、直線早々に脚をなくして後退してしまうことがあるなど、牝馬三冠ジョッキーであり、現在ブルーコンコルドとのコンビで活躍する反面、馬券戦術上とても危なっかしい部分を持ち合わせた騎手である。
- 2007年の序盤は不振で120連敗を記録した
- 池添謙一騎手とはとても仲が良い
日本の三冠達成騎手 |
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クラシック三冠 |
小西喜蔵 | 栗田勝 | 吉永正人 | 岡部幸雄 | 南井克巳 | 武豊 |
牝馬三冠 |
河内洋 | 幸英明 |