手塚一志

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手塚一志（てづかかずし、1963年 - ）は、徳島県出身のパフォーマンスコーディネーター、体育学修士、有限会社ベータエンドルフィン代表取締役・CEO。シンクロ打法、うねり打法、ジャイロボールなどの発表で一躍有名になった、スポーツ科学者。

[編集] 人物

万人に共通する野球の各種動作をピックアップしたとする、「正体」シリーズを皮切りに、数々の野球の動作に関する著書、ビデオを発表、テレビ、雑誌等のメディアへの出演、執筆する等の啓蒙活動を続け、注目を集め続けている。著書においては、これまでの経験論や根性論に基づく保守的な指導や練習、理論などに疑問を呈する。さらに直線的なプッシュ＆プル動作を多用する筋力トレーニングに否定的、懐疑的な論調を展開、（神経、筋、反射回路が持つ本来の動作を考慮するため）対角線的、らせん系動作を伴うPNFを応用した独自のトレーニング法（スパイラル・レジスタンス、及びうねりトレーニング）を考案、発表。 2002年に、阪神タイガースの田淵バッティングコーチの下で打撃指導を行った。その際、うねり打法がメディアに取り上げられ、一般野球ファンの間で一躍有名になった。武蔵大学時代の小野剛（元西武ライオンズ）、プロ入り後の栗原健太、黒田博樹、廣瀬純（広島東洋カープ)を指導したことでも知られる。また彼の著書は、自社の会員制クラブやビデオ、用具等の紹介といったバイブル本的な側面もある。ちなみに、元プロ野球選手の畠山準は徳島県立池田高等学校野球部の一年後輩にあたる。

[編集] 理論展開

手塚一志の述べる野球理論の一例を挙げる。

ダブルスピン投法: 以前は「二重回旋運動」と表記していた。背骨を中心とした回旋を第一軸、腕の作り出す回旋を第二軸とし、第一軸のファーストスピンがかなり進んだタイミングで急激に第二軸のセカンドスピンを起こす事により、ボールやバットに効率的な加速を与えるとしている。; 手塚一志等が行った最適化シミュレーションでは、この理論は正しいとしている。
シンクロ打法: 打者が投手の重心移動に同調する動き。主に打率が向上するとしている。
うねり打法: 打者の軸足の使い方を意識した動き。変化球等で回旋軸を崩されにくくタイミングの調節をコントロールしやすいとしている。

[編集] 経歴

徳島県立池田高等学校～大阪体育大学～筑波大学大学院～東京大学大学院
日本ハムファイターズ、福岡ダイエーホークス、オリックス・ブルーウェーブにてコンディショニングコーチを歴任
1993年　財団法人イメージ情報科学研究所　大村研究グループに参加。「人工技能」についての研究　
　　　　　　フジテレビ「プロ野球ニュース」スペシャル・アドバイザー
　　　　　　有限会社ベータエンドルフィン設立
1995年　東京都港区にパフォーマンス・コーディネートを行う会員制クラブ「TEZUKA Performance Lab.」開設
2002年　田淵幸一バッティングコーチの要請で阪神タイガースの打撃の指導を行う
2003年　会員制クラブを東京都世田谷区三軒茶屋に移転、名称を「手塚一志の上達屋 BASEBALL DOJYO」へ変更
2005年 10月1日　大阪府吹田市豊津町に上達屋大阪道場を開設