手帳
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手帳(てちょう)は手帖とも表記され、手の中に納まるような小さな記録本のこと。現代では、主な用途としては、予定管理や行動の記録、メモなどに使用される。また、身分関係記録、身分証明書を兼ねるものもある。
[編集] 主な手帳
- 綴じ手帳 一般的な紙の手帳(例,能率手帳)
- システム手帳
- 電子手帳
- 携帯情報端末(PDA)
- 生徒手帳
- カリスマ手帳
- 定番の手帳
- 警備員手帳 - 警備会社によっては、警備員に手帳型の身分証明書(社員証)を貸与していることもある。
- 専門職業家向けの手帳 - 会計手帳や税務手帳など専門的職業家が使いやすいように工夫された手帳
- 官吏の身分証明書を兼ねる手帳
- 警察手帳 - 2002年(平成14年)10月1日のデザイン改正により、書き留める手帳機能が失われて、身分証明書としての機能に特化した。
- 麻薬取締官証・麻薬取締員証 - 麻薬取締官・麻薬取締員が携帯する。形状は警察手帳にほぼ同じ。
- 消防手帳 - 消防吏員が携帯する。主として消防査察の際に、立入検査証と共に提示する。他の各種身分証票と違い、火災・災害現場への出場の場合は紛失防止のため携行しなくてよい規定がある。また、消防本部によっては手帳ではなく各種必要事項が記載されたカードを消防吏員の身分証明書としている場合もある。このカードについては総務省消防庁の「消防吏員服制基準」の備考で規定されている。
- 警務手帳 - 自衛隊の警務官が司法警察職員としての職務を行うに当りその身分を示す証票として携帯する。(以下、海上保安・郵政監察官・労働基準監督官手帳について同じ)
- 海上保安手帳 - 海上保安官対象
- 郵政監察官手帳 - 郵政監察官対象
- 労働基準監督官手帳 - 労働基準監督官対象
消防・警務・海上保安・郵政監察官・労働基準監督官の各手帳は形状に変更はなく、従来の手帳型。
その他、刑務官や税関職員、入国警備官、公安調査官等も手帳型の身分証明書を携帯する。
- 官吏の身分証明書を兼ねる手帳で現在は廃止されたもの
- 官公署の発行する経歴記録用の手帳(現在は廃止されたものも含む)
- 福祉関係の手帳
- 母子健康手帳 - 母子保健法に基づく。
- 障害者手帳
- 身体障害者手帳 - 身体障害者福祉法に基づく。
- 精神障害者保健福祉手帳
- 療育手帳 - 知的障害者に対して発行される。
- 戦傷病者手帳
- 被爆者健康手帳 - 原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律に基づく。
- 特定用途向けに特化された手帳
- 教務手帳 - おもに小学校・中学校・高等学校の教員の仕様に特化した手帳。日々の授業記録や生徒別の出欠記録・観察記録、教育課程の作成と管理、時間割の管理など教務に必要な機能を有する。生徒の成績に直結する重要書類であることから、俗に閻魔帳と呼ばれる。