新宇宙戦艦ヤマト
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- OVA『YAMATO2520』に当初付けられていた仮題。
- 松本零士原作の漫画作品。本項目で述べる。
- 『新宇宙戦艦ヤマト・復活篇』は、宇宙戦艦ヤマトシリーズの元プロデューサーの西崎義展の親族が代表者を務める会社が企画しているとされる劇場映画作品。だがその実現性を疑問視する見方が強い。ちなみに「新宇宙戦艦ヤマト」の商標は現在、「西さき隆二郎」なる人物の名義で登録されている。
新宇宙戦艦ヤマト(しん・うちゅうせんかんやまと)は、松本零士原作の漫画作品。宇宙戦艦ヤマトシリーズの続編とされていた。小学館の月刊誌「コミックGOTTA」の2000年4月号から連載されたが、2001年7月号をもって同誌が休刊(廃刊)したため、そのまま連載終了となった。その後、小学館のサイト上で続きが掲載された。また、本作を原作とするアニメ作品が製作される予定だったが、諸般の事情でOVA『大ヤマト零号』(主役の宇宙戦艦のデザインがグレートヤマト(後述)に酷似しており、登場キャラクターもヤマトシリーズのそれと酷似している)に大幅に企画変更されている。
目次 |
[編集] あらすじ
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
「宇宙戦艦ヤマト」が地球の危機を救ってから1000年の時が過ぎた。地球人類は高等生命体同士が争うことはもう無いと信じ、銀河全域へとその生存圏を拡大させていった。大型戦闘艦の戦いの時代は終わりを告げ、ヤマトの存在もまた人々の記憶から薄れつつあった。そんな時、突如として正体不明の移動性ブラックホールが多数出現、古代進32世(かつてのヤマトシリーズの主人公、古代進の32代目の子孫)が乗る戦艦「雪風」をはじめとする船団を飲み込む。「雪風」だけが寸前でワープして逃れ、地球へ帰還するも、古代以外の乗員は全員消滅していた。そしてそれは謎の生命体の、地球への侵略の序曲に過ぎなかったのである。
この恐るべき事態を前になす術は無いと誰もがあきらめかけていた。そんな中1000年前のヤマト乗組員の子孫達のもとにメッセージが届く。「ヤマトへ来たれ」。そう、未だにヤマトは存在し、この1000年に1度あるか無いか危機に備えるための眠りについていたのだ。そしてこの危機に際し、遂に伝説は目覚めた。時に西暦3199年、宇宙戦艦ヤマトはよみがえったのである。
[編集] 新宇宙戦艦ヤマト(グレートヤマト)
北極の大氷底海で1000年間眠っていた伝説の宇宙戦艦。1000年の間に拡大大改装が施され、かつてのヤマトよりもはるかに巨大な戦艦となっている。そのため大(グレート)ヤマトと呼ばれる。装甲に超硬化テクタイト板が使用され、地球上から発射されたビーム兵器をまったく受け付けないほか、武装面も上部の主砲塔が増設され、かつての上部の武装が下部に変わっているなどの強化が施されている。またそれらの武装や波動砲には回帰時空砲システムという未知のシステムが搭載されておりそれらを使用した際の威力は移動性ブラックホールを消滅させるほど。波動エンジンも以前のものより強力な複合双連となり、スピードのアップも図られている。
[編集] 諸元
- 全長:不明(一部のファンの間では525.3メートルだと言われている)
- 重量:178000トン
- 性能:1000年前のイスカンダル星航海時と比較して約10倍との表記あり
- 主武装
- 艦首波動砲:1門
- 三連装主砲塔:上部5基、下部3基
- 〃 副砲塔:上部2基、下部1基
[編集] 超時空戦艦まほろば
1000年間ヤマトを影で支え続けたという戦艦。グレートヤマトの僚艦だという。月面のコペルニクスクレーター上に姿を現し、グレートヤマトと共に移動性ブラックホールを消滅させ、グレートヤマトに新しい乗組員を移乗させたが、その後の行き先は不明。武装面ではグレートヤマトと同様に回帰時空砲システムが搭載されている。
1993年~1998年にかけて小学館の月刊誌「ビッグコミックゴールド」に断続的に連載されていた松本の漫画作品『超時空戦艦まほろば』に登場した戦艦と同じ艦であろう(この作品では「まほろば」は大和型戦艦の4番艦だったらしく、またその基地にはシブヤン海に沈む戦艦武蔵の乗組員の遺体が多数安置されている描写があった)。
[編集] 諸元
- 全長:グレートヤマトと同じ
- 重量:不明
- 性能:グレートヤマトと同じようである
- 主武装:グレートヤマトと同じ
[編集] 関連項目
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