新潟県立国際情報高等学校
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新潟県立国際情報高等学校(にいがたけんりつこくさいじょうほうこうとうがっこう)は、新潟県南魚沼市浦佐にある県立高等学校。
新潟県立国際情報高等学校 | |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 新潟県 |
創立記念日 | 1991年7月12日 |
校訓 | 学ぶ青春 意気高く |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
学科 | 国際文化科(2クラス) 情報科学科(2クラス) |
高校コード | 15209K |
所在地 | 〒949-7302 |
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電話番号 | 025-777-5355 |
FAX番号 | 025-777-5357 |
外部リンク | 公式サイト |
目次 |
[編集] 概要
1980年代、新潟県の大学進学率は20%前後と、当時の全国平均を15ポイント以上下回っており、常に全国ワースト3に入るなど著しく低迷していたことから、県内教育界では早急な対策が求められていた。また当時、中越地方南部の北魚沼郡・南魚沼郡内の進学校的な存在の高校は六日町高校くらいしかなく、新たなモデルとなる進学校が求められていた。
こういった背景から、新潟県の大学進学率向上を目的とするモデル校として、県立国際情報高等学校が設置されることとなり、校舎の設置場所は南魚沼郡大和町大字浦佐に決まった。これは同町が小出町、六日町のほぼ中間点に位置していること、小出・六日町とも市街地が既にある程度形成されており、中心地に新たな高校を設置するのが難しいこと、さらに最寄りの浦佐駅には上越新幹線が停まるため、長岡・新潟方面などからも生徒を集めやすいなど、通学便宜を図りやすいことがその理由。魚沼市の中心地である小出でも、南魚沼市の六日町でもなく、浦佐に校舎が設置されたのはこれらの理由によるものである。
こうして国際情報高校は1992年に開校した。
県内の進学実績上位校の中では4クラスと小所帯なものの、毎年中堅以上の国公立大学・難関私立大学に高い進学実績を誇っている。また教職員は他の伝統校をライバル視しており、特に山形東高校(創立当初、本校の進学指導の上でのモデルとなった)にはその傾向が強く感じられる。ただ、一般の生徒はこれと言って他校をライバル視している訳ではない。
基本的なカリキュラムは普通科だが、設置名目上は文系主体が「国際文化科」、理系主体が「情報科学科」で職業科扱いである為、全県一区制扱い(但し、職業科目の授業は行われない)。遠方から通う生徒の為に学校近辺に学生寮もあり、全校の3分の1程の生徒が入寮している。
[編集] 沿革
- 1991年7月12日 - 県が設置を公布。
- 1992年4月1日 - 新潟県立国際情報高等学校として開校。
- 1993年2月24日 - アメリカ、イリノイ州エヴァンストン市の学校と姉妹校提携。
- 2004年4月2日 - オーストラリア、南オーストラリア州アデレード市の学校と姉妹校提携。
- 2004年10月23日 - 新潟県中越地震が発生。11月2日まで臨時休校を余儀なくされる。
[編集] 交通
[編集] 教育目標
- 進取の精神と豊かな人間性を身につけ、国際化・情報化社会で活躍できる心身ともに健康な人間を育成する。
[編集] 学校行事
- 4月 - 入学式、新入生研修
- 5月 - 勤労体験学習(田植え)
- 6月 - 球技大会、オープンスクール
- 8月 - 1年職場訪問、2年大学見学、3年勉強合宿
- 9月 - 1・2年チャレンジウォーク、3年八海山登山、勤労体験学習(稲刈り)、オープンスクール
- 10月 - 体育祭・収穫祭、文化部発表会、文化講演会
- 12月 - 1・2年球技大会
- 1月 - もちつき大会、1・2年百人一首大会、1年チャレンジスキー
- 2月 - 2年チャレンジスキー
- 3月 - 卒業式、1年海外研修
※この他に毎月進路講演会を実施。部活動が盛んで無い割には、行事の数が多いのが特徴。
[編集] 部活動
特徴としては、男女サッカー部があること。女子サッカー部は、3年連続北信越大会出場を果たしている。
最も特筆すべきは、新潟県の全日制課程で主に男子生徒が在籍する高校では珍しく、野球部が無いことである。これについては学生・父兄からも何度か設置に関しての請願が出ているものの、未だ設置には至っていない。学校側は「高校野球は、年間を通じて野球に関わらなければならなくなるなど、勉学の妨げとなる恐れがある」としており、野球部の設置には否定的である。
※運動部・文化部共に月・火・木の週3回活動(大会前の場合は除く)。