月影瞳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
月影瞳(つきかげ ひとみ、1970年5月30日 - )は長野県上田市出身の元宝塚歌劇団雪組娘役トップスターで女優。愛称は本人の軍隊の隊長のようにテキパキした性格から「ぐん」「ぐんちゃん」。
目次 |
[編集] 来歴
- 1988年に宝塚音楽学校入学。
- 1990年、76期生として宝塚歌劇団に入団、『ベルサイユのばら』で初舞台。入団1年目(研1)の組回りで出演した『黄昏色のハーフムーン』で役が付くなど、可憐な容姿で早くから抜擢される。
- 翌1991年、花組に配属。
- 入団2年目(研2)の1992年『スパルタカス』で新人公演初ヒロイン。また同年『ドニエブルの赤い罌栗』でバウホール公演初ヒロイン。以後、新人公演で7回のヒロインを経験するなど、数々の舞台でヒロインを任せられ、トップ娘役候補として育てられる。
- 1994年、ロンドン公演出演メンバーに選抜され、風花舞とともにダブルヒロインを演じる。帰国後に星組に組替え。
- 1997年『誠の群像/魅惑2』で麻路さきの相手役として星組娘役トップスターに就任。直後に雪組に組替えし、轟悠の相手役として娘役トップスターをつとめる。清らかさと芯の強さを感じさせる女性の役を得意にし、渋味のある轟と共に雪組を支える。
- 2002年2月11日『愛 燃える/Rose Garden』東京宝塚劇場公演千秋楽を最後に退団。以後、舞台を中心に女優として活躍している。
- 宝塚時代には池田銀行のイメージガールを務めていた。
- 同期に樹里咲穂、彩輝直、純名りさ、星奈優里、風花舞、楓沙樹らがいる。
[編集] 宝塚歌劇団での舞台
[編集] 花組時代
- 『ドニエブルの赤い罌栗』(1992年)(宝塚バウホール公演ヒロイン)
- 『スパルタカス』(1992年)(新人公演ヒロイン 本役:森奈みはる)
- 『けれど夢の中でめざめたときに』(1992年)(バウホール公演ヒロイン)
- 『心の旅路』(1993年)(新人公演ヒロイン 本役:森奈みはる)
- 『メランコリック・ジゴロ』(1993年)(新人公演ヒロイン 同)
- 『ベイ・シティ・ブルース』(1993年)(新人公演ヒロイン 同)
- 『アップル・ツリー』(1993年)(バウホール公演ヒロイン)
[編集] 星組時代
- 『カサノヴァ 夢のかたみ』(1994年)(新人公演ヒロイン 本役:白城あやか)
- 『殉情』(1995年)(宝塚バウホール公演ヒロイン)
- 『ドリアン・グレイの肖像』(1995年)(宝塚バウホール公演ヒロイン)
- 『エリザベート』(1996年)(新人公演ヒロイン 本役:白城あやか)
[編集] 星組トップ娘役時代
- 『誠の群像/魅惑2―ネオエゴイスト―』(1997年)
[編集] 雪組トップ娘役時代
- 『春櫻賦/LET'S JAZZ』(1997年~1998年)
- 『風と共に去りぬ』(1998年)(全国ツアー)
- 『浅茅が宿/ラヴィール』(1998年~1999年)
- 『再会/ノバ・ボサ・ノバ』(1999年)
- 『バッカスと呼ばれた男/華麗なる千拍子'99』(1999年)
- 『デパートメント・ストア/凱旋門』(2000年)
- 『猛き黄金の国/パッサージュ』(2001年)
- 『凱旋門/パッサージュ』(2001年)(博多座)
- 『Over The Moon―月影瞳クロニクル―』(2001年)(宝塚バウホール)
- 『愛燃える/Rose Garden』(2001年)
[編集] 宝塚退団後の舞台
- 映像&一人芝居『ゼルダ』(2003年5月21日~25日、LAFORET MUSEUM原宿)
- 『桜絵巻狸源氏/ショー・イズ・オン』(2005年、梅田芸術劇場・中日劇場・新宿コマ劇場)
- 『喜劇 大吉夢家族―恋はいつもサンバのリズムで―』(2005年12月2日~24日、帝国劇場)
- 『やわらかい服を着て』(2006年、新国立劇場)
- 『あわれ彼女は娼婦』(2006年夏、Bunkamuraシアターコクーン・シアターBRAVA!)
- 『ブルックリン・ボーイ』(2006年、紀伊国屋サザンシアター、兵庫県立芸術文化センター)
[編集] 写真集
- femme[fam] (2001年12月7日発売)ISBN 4-89485-073-7