東京貨物ターミナル駅
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東京貨物ターミナル駅(とうきょうかもつたーみなるえき)は、東京都品川区八潮3丁目3-22にある日本貨物鉄道(JR貨物)・東日本旅客鉄道の駅。JR貨物の一部の貨車の常駐駅となっている。貨車に記される略号は「東タミ」。旅客列車の設定は無いがJR東日本の旅客駅の扱いとなっている。
東海道本線・山陽本線・鹿児島本線を中心に日本各地から貨物列車が一日300本以上が発着する。日本の貨物駅としては最大の面積を持つ駅である。
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[編集] 取扱貨物
[編集] 駅構造
- コンテナホーム、10本のコンテナ荷役線、数本の着発線や留置線がある。
- 駅構内の着発線に到着した貨物列車は、推進運転でコンテナホームに入る構造となっている。
- 駅構内にコンテナ貨車の検修庫や、コンテナの検修設備がある。
- カートレイン浜松町駅まで貨物線(通称大汐線:大井(当駅は大井埠頭にある)と汐留を組み合わせたもの)があるが、浜松町駅付近における都営地下鉄大江戸線の工事のため1998年1月から休止中である。現在、田町駅付近から浜松町駅付近の区間で線路が撤去されている。
- 東京貨物ターミナル駅では2006年3月から改良工事が行われていたが、2007年3月18日から、荷役線1線と留置線3線を増設、使用開始した。当駅にはコンテナホーム6面、荷役線10線があるが、17番線コンテナホームの幅が15mと狭く、フォークリフトトラックの回転が困難であるため、実質的コンテナホーム5面、荷役線9線、留置線1線として使用してきた。しかし当駅においては2006年度まで2年連続でコンテナ発着トン数1位と取扱量が多く、荷役線が不足し、発着列車が集中する朝晩の有効時間帯は荷役線は常に満線であった。また輸送障害などでダイヤが乱れた場合、定時に出発できない列車で着発線が埋まり、上り列車が入線できず、途中駅で待機するということもあった。改良工事は、最も海よりの7番線コンテナホームの幅を25mから35mに拡幅し、海寄りに荷役線1線を新設した。狭かった17番線コンテナホームは撤去し、その跡地に留置線3線を設置した。新設された荷役線、留置線はそれぞれ延長560m、コンテナ列車26両編成(1300t)に対応。コンテナホーム拡幅面積は6500平方メートル。改良工事後はコンテナホーム5面、荷役線10線、留置線4線に増強された。この工事により有効時間帯の列車増発、列車引き渡し時刻の繰り上げ、荷役線出線時刻の繰り下げが可能であり、ダイヤが乱れた際も駅構内で列車の発着調整がしやすいのでダイヤの乱れを現在より早く収束できるという。
[編集] 駅付近
[編集] 歴史
- 1973年10月1日 - 東海道貨物線の開業と同時に開業。
- 1986年11月1日 - 旅客営業を開始、戸籍上一般駅となる。また汐留駅が廃止され、多くの貨物列車がこの駅に発着するようになる。
- 1987年4月1日 - 国鉄分割民営化により日本貨物鉄道・東日本旅客鉄道の駅となる。