東京臨海高速鉄道りんかい線
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りんかい線(りんかいせん)は、東京都江東区の新木場駅から東京都品川区の大崎駅までを結ぶ東京臨海高速鉄道の鉄道路線である。
計画・開業時の路線名は臨海副都心線だったが、現在は一般公募によって決定された愛称を使用している。
大崎駅で接続する東日本旅客鉄道(JR東日本)埼京線と相互直通運転を行っている。
目次 |
[編集] 路線データ
- 路線距離(営業キロ):12.2km
- 軌間:1067mm
- 駅数:8駅(起終点駅含む)・1信号場
- 複線区間:全線
- 電化区間:全線(直流1500V・架空電車線方式)
- 閉塞方式:(複線)自動閉塞式
- 保安装置:ATS-P
- 車両基地:東臨運輸区(八潮車両基地)- 場所は東京貨物ターミナル駅脇
- 地上区間:大崎駅~大井町駅間(東京車両センター付近まで)・国際展示場駅(トンネル出口は東側)~新木場駅間
- 地下区間:大井町駅~国際展示場駅間
[編集] 沿革
新木場駅~東京テレポート駅間は高度成長期に東京外環状線の一部として計画され、湾岸部の海底トンネル工事も完了していた旧国鉄京葉貨物線のうち、国鉄時代に旅客線に転用されず、国鉄分割民営化後は国鉄清算事業団が所有していた新木場~東京貨物ターミナル間の一部を東京臨海副都心地区の開発と同地区での開催が予定されていた世界都市博覧会(1995年(平成7年)開催中止決定)に伴う旅客輸送のために旅客線として開業したものである。また、東京テレポート駅構内(八潮車両基地への分岐点、品川埠頭直下)~大崎駅間については新規に工事を行った上で延長開業した。
なお、同じく工事が終了していた東京テレポート駅~東京貨物ターミナル間は、東京貨物ターミナルの東側に車両基地を設置した上で、回送線として利用されている。さらに新木場駅の蘇我寄りではJR東日本京葉線と線路が接続されていて(内側に分岐して新木場駅の2階ホームに入る)、りんかい線自体も貨物列車の運行が可能なため、改良工事を行えば、当初の目的通り京葉線~東京貨物ターミナル~東海道貨物線間の列車の運行が可能である。
- 1996年(平成8年)3月30日 第1期区間・新木場駅~東京テレポート駅間開業。当時は70-000系電車4両編成での運転で、路線名称も「臨海副都心線」だった。
- 2000年(平成12年)9月1日 「りんかい線」の愛称を使用開始。同時に路線名を臨海副都心線からりんかい線に改称。
- 2001年(平成13年)2月8日 八潮車両基地の供用開始
- 2001年(平成13年)3月31日 第2期区間・東京テレポート駅~天王洲アイル駅間部分開業。6両編成が登場。
- 2002年(平成14年)12月1日 第2期区間・天王洲アイル駅~大崎駅間開業(全線開業)。同時にJR東日本埼京線・川越線と相互乗り入れを開始。これを機にJR直通用列車を10両編成化し、さらにりんかい線内の専用列車を6両編成化。
- 2004年(平成16年)10月16日 全列車10両編成化。これでJR車両も一部はりんかい線内のみを運行するようになった。
[編集] 運転
- 大崎から東日本旅客鉄道(JR東日本)埼京線に直通し、川越線の川越駅まで相互乗り入れを実施している。これにより臨海部と渋谷・新宿・池袋と言った都心部繁華街、さらには埼玉県の主要部を結んでいる。
- 快速及び通勤快速を含む全電車は、りんかい線内は各駅に停車する。
- りんかい線内は新木場~大崎間の全線を通して運転する列車の他、八潮車両基地への出入りのために東京テレポート発着の列車も設定されている。
- 日中は20分サイクルで川越発着の快速(りんかい線内各駅停車)が上下1本、新木場~大崎間の線内運転各駅停車が上下1~2本のパターンダイヤとなっている。
- 東京ディズニーリゾート玄関口の京葉線舞浜駅への短絡ルートとして、時折JR東日本中央線や東海道線などからりんかい線を通り、京葉線へ直通する団体客向けの臨時列車が運転される。
- 10両編成化に伴い、自社車両だけではなくJR東日本205系もりんかい線内での折り返し運転に使用される。
- 大崎開業前は、混雑が予想される日には特別ダイヤを組んで対応していたが、開業後はあまり実施されなくなった。但し、大晦日にはJRからの直通臨時列車が設定される場合もある他、お盆と年末のコミックマーケット期間は早朝に数本臨時列車が設定される。
[編集] 使用車両
この他、JR主催の団体臨時列車として183系が乗り入れる。また臨時列車や団体専用列車としてE257系や485系のお座敷列車「華」、検測車のE491系が乗り入れたことがある。
[編集] 女性専用車
7時46分~9時41分に大崎駅を発車する新木場方面行全列車と22時34分以降に新木場駅を発車する大崎方面行全列車で、ともに平日のみの設定。設定車両は新木場寄り先頭車両である10号車。
[編集] 駅一覧
駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 所在地 | |
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新木場駅 | 0.0 | 東日本旅客鉄道:京葉線 東京地下鉄:○有楽町線(Y-24) |
東京都 | 江東区 |
東雲駅 | 2.2 | |||
国際展示場駅 | 3.5 | ゆりかもめ:東京臨海新交通臨海線(有明駅:U-12) | ||
東京テレポート駅 | 4.9 | ゆりかもめ:東京臨海新交通臨海線(お台場海浜公園駅:U-06、青海駅:U-10) | ||
天王洲アイル駅 | 7.8 | 東京モノレール:東京モノレール羽田線 | 品川区 | |
品川シーサイド駅 | 8.9 | |||
大井町駅 | 10.5 | 東日本旅客鉄道:京浜東北線 東京急行電鉄:大井町線 |
||
大崎駅 | 12.2 | 東日本旅客鉄道:山手線、埼京線(直通運転)、湘南新宿ライン | ||
埼京線経由川越線川越駅まで直通運転 |
※天王洲アイル~東京テレポート間に品川埠頭分岐部信号場があり、八潮車両基地へつながっている。
[編集] 運賃
大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2004年12月1日現在。
キロ程 | 運賃(円) |
---|---|
初乗り~3km | 200 |
4~6 | 260 |
7~9 | 320 |
10~13 | 380 |
[編集] カードの取り扱い
- 乗車カードはパスネット・Suica及び西日本旅客鉄道(JR西日本)のICOCAが使用可能である。Suicaは東京臨海高速鉄道、JR東日本、東京モノレールで発行しているものすべてが使用可能。2007年3月18日からPASMOも利用可能となった。
- SuicaとICOCAはりんかい線・JR東日本線相互間で利用できる。パスネットはりんかい線内でのみ利用可。このため、パスネットを使用してりんかい線から大崎経由でJR線に入った場合は窓口精算を行う必要がある(JRの自動精算機はパスネットが使用できない)。また、イオカード(磁気式)はりんかい線内では利用できなかったため、イオカードを使用してJR線から大崎経由でりんかい線に入った場合は窓口精算を行う必要があったが、2006年2月10日をもってJRでのイオカードの自動改札機での利用が終了しているため、現在は行われていない。
- パスネットは自動改札機のみでの使用となり、自動券売機や自動精算機での使用ができない。また、自動改札機にはパスネットの2枚投入ができない。このため、残額が初乗り運賃(200円)に満たないパスネットを利用する時や、出場時に精算を行わなければならない場合には窓口処理扱いとなり、窓口に申し出なければならない。
- パスネット加盟各社局であるがPASMOを導入せず、ICカードは既に導入しているりんかいSuicaのみとした。
- Suica・パスネットとも、自動改札機・自動券売機・自動精算機・窓口処理機での使用後に印字される駅名には頭に「臨」が表示される(パスネットは乗車駅欄のみ。Suicaは大崎駅では表示されない)。
[編集] 通過連絡運輸について
大崎駅経由でJR線と乗り入れを行い、新木場駅でJR京葉線に乗り換える乗客も少なくないにも拘らず、当路線を経由した通過連絡運輸は設定されていない。これは、りんかい線が建設費の償還のためJRより相当に割高な運賃を設定しており、JRとの運賃配分で問題が生じやすいためである(現在このような通過連絡運輸は縮小される方向であり、新設することも考えにくい)。これに関連して、りんかい線とJR京葉線の直通運転や同一ホームでの接続も行われておらず、今後も行わない予定である。
[編集] その他
- 現在ではりんかい線の名称が定着したため、旧名である「臨海副都心線」はほとんど消えているが、国際展示場駅の関東の駅百選のスタンプにのみ旧名のままで残っている。
- 以前はりんかい線内の駅の旅客案内表示器には「快速」のみ種別を表示していて、各停は表示されていなかったが、2005年頃から「各停」も表示されるようになった。同時に各駅停車であっても「この(快速)電車は、りんかい線内は、各駅に停まります。」と流れるようになった。
- 発車メロディや操作用のスイッチなどは、JR東日本で使用されているものと全く同じ(「Water Crown」「Cielo Estrellado」「Gota del Vient」が使われている)で、操作方法も同じである。ただ、信号が開通する(発車できる表示になる)までの時間が遅かったり、停車時間が短いなどの理由で、最後までメロディを鳴らす事はあまりない。
- 地下鉄として扱われることもあるが、一般的に東京の地下鉄となると東京メトロと都営地下鉄のみを指す場合が多い。このことは地下線乗り入れ用の車両が使用されていないことと、2004年4月1日から地下鉄に駅ナンバリングが開始された際にりんかい線は対象外になったことからもわかる。
[編集] 関連項目
日本の地下鉄 | |
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公営: | 札幌市 | 仙台市 | 東京都 | 川崎市(計画中) | 横浜市 | 名古屋市 | 京都市 | 大阪市 | 神戸市 | 福岡市 |
民営: | 埼玉高速鉄道 | 東京メトロ | 東京臨海高速鉄道 | 横浜高速鉄道MM21線 | 神戸高速鉄道 |