横浜市交通局10000形電車

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試験走行中の10000形（2006年7月26日、センター北～センター南間にて撮影）

10000形電車（10000がたでんしゃ）は、横浜市交通局（横浜市営地下鉄）の通勤形電車。

[編集] 概要

現在建設中のグリーンライン（4号線、通称：横浜環状鉄道）用の車両である。

車両は東京都交通局（都営地下鉄）大江戸線などと同様の小型のリニアモーター駆動式である。車体はアルミニウム合金製で全長15.6m・片側3扉構造で編成両数は4両である。架空電車線方式のため集電装置にはパンタグラフを採用した。ワンマン運転に対応しており、最高速度は80km/hである。

旅客者の増加により6両編成にできるようになっている。

メーカーは川崎重工業で、前面デザインは神戸市交通局（神戸市営地下鉄）海岸線用の5000形に似たものとなり、これまでの横浜市営地下鉄の車両とは一線を画すものとなっている。

車内には、全車両に車いすスペースを設置している他、空調装置が1両につき2台、非常通報装置が1両につき4台、液晶ディスプレイ（LCD）式の旅客案内表示器がドア1両に付き6台それぞれ設置し、また自動放送装置も搭載されている。

[編集] 現状

グリーンラインの開業までに4両編成15本の計60両が製造・投入されるが、第一陣の4両編成2本（8両）は2006年（平成18年）5月に落成し、翌6月からセンター北駅～センター南駅間で試運転を行っている。この時は高架線上へクレーンで吊り上げるという地下鉄車両としては極めて異例の搬入が実施された（過去には大阪市営地下鉄6000形で実施された事がある）。なお、第一陣は窓周りの帯が青のグラデーションだったが、グリーンライン開業までに緑のグラデーションに変更される予定であり、これから製造・投入する車両にも最初から緑のグラデーションが施される可能性がある。