真・女神転生RPG
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真・女神転生RPG(しん・めがみてんせいRPG)は、女神転生シリーズを題材にしたテーブルトークRPG(TRPG)である。
女神転生シリーズを原作にしたゲームだと言うだけでなく、「現代伝奇アクションもの」のジャンルをテーブルトークRPGで開拓したことに高い評価を持つ。
コンシューマゲームの『女神転生』にいくつものバージョンがあるように、テーブルトークRPGの『真・女神転生RPG』にもいくつものバージョンがある。
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[編集] 真・女神転生RPG基本システム
1993年にアスキーから発売。ゲームデザインはコンシューマゲーム版の『DDS 女神転生II』、『偽典・女神転生』の製作も手がけた鈴木一也が担当。タイトルに『真・女神転生』とついてはいるもののコンシューマゲーム版の『真・女神転生』との直接的なつながりは薄い。女神転生シリーズの特徴である仲魔、悪魔合体、属性などの要素はあるものの、格闘技や呪術などTRPG版独自の要素がふんだんに盛り込まれている。そのため、『真・女神転生』を再現するテーブルトークRPGというよりも、菊地秀行や夢枕獏の小説のような『現代を舞台にした超伝奇バイオレンス』を行うための汎用ゲームシステムとしての評価の方が高かった。
この作品の流れが以後の『真・女神転生』のTRPGシリーズにも影響を与え、多くの『真・女神転生』のTRPGシリーズは原作のコンシューマ版とは関係なく現代伝奇アクションものとしても遊べるように意識されてデザインされるようになった。
しかしそのような評価もある一方で、インターネット上のコミュニティなどでは伝説のバカゲーとして語り継がれているゲームでもある。電卓がないとプレイできないとまで言われた煩雑なゲームシステム、コンシューマ版の『真・女神転生』よりもはるかにカルト色の強い世界観(事件を起こす前のあの教団が設定されていたりする)、文庫本一冊に匹敵するエラッタの存在など、バカゲーとしての「ネタ」には事欠かない。だが、その強烈な個性から今でも根強いファンは多い。
[編集] 関連商品
[編集] ルールブック
- 真・女神転生RPG基本システム (基本ルールブック。初版に収録されてる各種データには大量のミスがあることで有名。重版時にデータ部分が完全改訂された)
- 真・女神転生RPG世紀末サバイバル・ガイド (プレイガイダンスと初版のエラッタ)
[編集] リプレイ
- 魔性の傀儡 真・女神転生RPGリプレイ (リプレイ)
[編集] 真・女神転生II TRPG誕生篇
1995年にアスペクトから発売。ゲームデザインは朱鷺田祐介、監修・鈴木一也。 『真・女神転生II TRPG』というタイトルではあるが、『真・女神転生II』ではなく初代の『真・女神転生』を原作とする。(「TRPG版の真・女神転生RPGの2番目」の意味で『真・女神転生II TRPG』ということのようである)。
PCのレベルとは別に、「悪魔たちの勢力」がどれだけ世界に対して影響力を持つようになっていくかをあらわす数値「ゲートパワー」というものが設定されていて、ゲームを繰り返すたびにゲートパワーが自動的にあがるようになっていた。ゲートパワーが20を超えると、コンシューマ版であった「大破壊」のイベントが起こり、その時点でこのゲームは『エンディング』となる。明確なエンディングが自動的に訪れるというのはテーブルトークRPGとしては稀有な作りである。
大破壊後の世界はサプリメントでフォローすることが告知され、『覚醒篇』『天界篇』『神人篇』とゲートパワーごとにサプリメントを出す予定になっていた。(しかしこれらは結局発売されなかった)
システムは前作からはかなり簡易化されている。一方、コンシューマ版にはない要素である武術や呪術に関するデータはさらに追加され、「古来から受け継がれた武術や呪術を継承する使い手たちが魑魅魍魎を退治する」という現代伝奇アクションとしての表現力も前作に比べて高まった。
[編集] 関連商品
[編集] ルールブック
- 真・女神転生II TRPG誕生篇 (基本ルールブック。表紙ではタイトルが「TPRG」と誤植されている)
- 紅蓮の夜 真・女神転生IITRPG誕生篇ジャンプスタート・キット (スタートガイド)
[編集] リプレイ
- 魔界の扉 真・女神転生IITRPGリプレイ (リプレイ)
- 金色の箱 真・女神転生IITRPGサプリメント (リプレイ&ソロシナリオ)
- 八雲の狭霧 真・女神転生IITRPGリプレイ (リプレイ)
[編集] 真・女神転生TRPG覚醒篇
1998年にアスペクトから発売。ゲームデザインは朱鷺田祐介、監修・鈴木一也。 もともとは真・女神転生II TRPG誕生篇のサプリメントとして予定されていたものが、独立したシステムとして作り直されたものである。
システムは前作の『誕生篇』の後継となっており、さらなる整理がなされている。前作のゲートパワーのシステムは引き継ぐものの、前作のような「エンディング」は設定されておらず、これ一冊で高レベルまで楽しめるようになっている。
世界観については大破壊前の世界の記述に偏っており、コンシューマ版の『真・女神転生』のような神々同士の戦いという世界よりも、『基本システム』『誕生篇』と同じく「汎用的な現代伝奇アクションもの」を行いやすいように意識されている。その意味では、真・女神転生よりもデビルサマナーシリーズに近いイメージを持つゲームとなっている(そのこともあってはコンシューマ版の『真・女神転生デビルサマナー』を再現するためのサプリメントも発売された)
[編集] 関連商品
[編集] ルールブック
- 真・女神転生TRPG覚醒篇 (基本ルールブック)
- 業魔殿 (デビルサマナーサプリメント)
[編集] 真・女神転生III―NOCTURNE TRPG~東京受胎~
2004年にジャイブから発売。ゲームデザインは朱鷺田祐介。 6年の沈黙を破って発売された真・女神転生RPGシリーズで、コンシューマ版の『真・女神転生III-NOCTURNE』を忠実に再現することをコンセプトとしている。今までのシリーズにあったようなTRPG版の独自要素は薄い。
世界観も『真・女神転生III-NOCTURNE』と同じく「ボルテクス界」が舞台になる。ゲームシステムも「マガタマ」などコンシューマ版と同じ要素がそろっている。
前作までの汎用的な伝奇ものとしての表現力の自由はない代わりに、システムの完成度と再現度は高く、シリーズの中ではもっとも安定したバランスを持つ。コンシューマ版のデータをそのままTRPG版に移植できることも特徴のなっている。
[編集] 関連商品
[編集] ルールブック
- 真・女神転生III―NOCTURNE TRPG~東京受胎~ (基本ルールブック)
- 真・女神転生III-NOCTURNE TRPGサプリメント アマラ深界 (追加データ)
[編集] リプレイ
- 真・女神転生・NOCTURNE TRPGリプレイ 再会 ~See you again next world~ (リプレイ)
[編集] 真・女神転生TRPG 魔都東京200X
2005年にジャイブから発売。ゲームデザインは朱鷺田祐介。 『真・女神転生III―NOCTURNE TRPG』のシステムを使って、『真・女神転生』『真・女神転生II』の世界観で遊ぶというコンセプトで作られたゲーム。
『誕生篇』や『覚醒篇』ではほとんど扱われなかった大破壊後の時代もサプリメントによりサポートされている。
一方で、「退魔生徒会」をはじめとしたオリジナル設定も多数ある。これらオリジナル設定についてはデザイナーの朱鷺田祐介がデザインした別のゲームである『上海退魔行』と類似したものが多く、ファンの間では「このゲームは女神転生ではなく『東京退魔行』だ」などと呼ばれることもあるようだ。
[編集] 関連商品
[編集] ルールブック
- 真・女神転生TRPG 魔都東京200X (基本ルールブック)
- 真・女神転生TRPG魔都東京200Xサプリメント 金剛神界 (『真・女神転生』の大破壊後を扱うサプリメント)
- TOKYOミレニアム (『真・女神転生II』を扱うサプリメント)
[編集] リプレイ
- 真・女神転生TRPG~魔都東京200X~ リプレイ 白き刃の後継者 (リプレイ)
- 真・女神転生TRPG 魔都東京200Xリプレイ 天界の檻 (リプレイ)
- 聖華学園退魔生徒会 Replay:真・女神転生TRPG魔都東京200X (リプレイ&追加データ)
- 偽りの千年王国―Replay:真・女神転生TRPG魔都東京200X (リプレイ)
[編集] 関連項目
- 新世黙示録(元々は『真・女神転生TRPG黙示篇』として発売される予定だった)
[編集] 外部リンク
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Digital Devil Story | 女神転生I - 女神転生II (旧約) |
真・女神転生シリーズ | 真・I - 真・II - if... - NINE - 真・III (マニアクス) |
デビルサマナー | デビサマ - ハッカーズ - ライドウ |
ペルソナ | 女神異聞録 - P2 罪、罰 - P3 FES |
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