石井米雄
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石井米雄(いしい よねお, 男性, 1929年10月10日-)は、日本の歴史学者。京都大学名誉教授。文化功労者。専門は、東南アジア史で特にタイ王国研究。
早稲田大学、東京外国語大学中退。法学博士(京都大学)。外務省を経て、京都大学東南アジア研究センター(現東南アジア研究所)教授、同所長、上智大学教授、神田外語大学学長などを歴任。2005年現在人間文化研究機構機構長、国立公文書館アジア歴史資料センター長。
日本における東南アジア研究の最高権威であり、外国人研究者に、「何語ができないのだ」と聞かれたことがあるというエピソードがあるほどの外国語の達人でもあり、20ちかくの言語をマスターしていると言われる。
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[編集] 社会的活動
- 日本学術振興会21世紀COEプログラムプログラム委員会副委員長(平成18年度)
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『世界の宗教(8)戒律の救い――小乗仏教』(淡交社, 1969年)
- 『上座部仏教の政治社会学――国教の構造』(創文社, 1975年)
- 『世界の歴史(14)インドシナ文明の世界』(講談社, 1979年)
- 『タイ仏教入門』(めこん, 1991年)
- 『タイ近世史研究序説』(岩波書店, 1999年)
- 『道は、ひらける――タイ研究の50年』(めこん, 2003年)
[編集] 共著
- (桜井由躬雄)『東南アジア世界の形成』(講談社, 1985年)
- (吉川利治)『日・タイ交流600年史』(講談社, 1987年)
- (白石隆・友田錫・木村哲三郎・毛里和子)『アジアの21世紀――対立と協調』(アジア書房, 2001年)
- (河合隼雄)『日本人とグローバリゼーション』(講談社+α新書・講談社, 2002年)
[編集] 編著
- 『差異の事件誌――植民地時代の異文化認識の相剋』(巖南堂書店, 1984年)
- 『東南アジア世界の構造と変容』(創文社, 1986年)
- 『講座仏教の受容と変容(2)東南アジア編』(佼成出版社, 1991年)
- 『アジアのアイデンティティー』(山川出版社, 2000年)
- 『岩波講座東南アジア史(3)東南アジア近世の成立』(岩波書店, 2001年)
[編集] 共編著
- (仲尾宏)『市民の目からみた国際化――シンポジウム・国際社会と市民交流』(京都国際交流センター, 1989年)
- (辛島昇・和田久徳)『東南アジア世界の歴史的位相』(東京大学出版会, 1992年)
- (吉川利治)『タイの事典』(同朋舎出版, 1993年)
- (綾部恒雄)『もっと知りたいシンガポール』(弘文堂, 1994年)
- (綾部恒雄)『もっと知りたいインドネシア』(弘文堂, 1995年)
- (綾部恒雄)『もっと知りたいタイ』(弘文堂, 1995年)
- (綾部恒雄)『もっと知りたいフィリピン』(弘文堂, 1995年)
- (綾部恒雄)『もっと知りたいカンボジア』(弘文堂, 1996年)
- (綾部恒雄)『もっと知りたいラオス』(弘文堂, 1996年)
- (山内昌之)『日本人と多文化主義』(山川出版社, 1999年)
- (桜井由躬雄)『東南アジア史(1)大陸部』(山川出版社, 1999年)
- (千野栄一)『世界のことば・出会いの表現辞典』(三省堂, 2004年)
[編集] 訳書
- トンチャイ・ウィニッチャクン『地図がつくったタイ――国民国家誕生の歴史』(明石書店, 2003年)