石田衣良
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石田 衣良(いしだ いら、1960年3月28日 - )は、日本の小説家。
本名は、石平庄一(いしだいらしょういち)。ペンネームは本名の名字・「石平(いしだいら)」を分割。東京都江戸川区出身。1983年、成蹊大学経済学部卒。
東京都立両国高等学校では、小池昌代と同級生。広告制作会社にてコピーライターとして勤務した後、1997年「池袋ウエストゲートパーク」で第36回オール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。『4TEEN フォーティーン』で第129回(2003年上半期)直木賞を受賞。『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞受賞。
テレビなどのコメンテーターとしても活動している。また、作品はテレビドラマ、漫画などにメディアミックス展開されることが多い。また、映画「LOVE MY LIFE」(2006年)に出演、活動の場をさらに広げている。
目次 |
人物像
- 日頃の言動に対しては、朴訥、力まない、冷めた、気取った、と様々な評価があり、好みが分かれる。
- 書くテーマは幅広いが、中でも女性の書き方については定評があるという意見もあり、恋愛小説家としての発言も多い。
- 2006年10月31日、毎日新聞の「中国、韓国と仲良くした方がいい? しなくてもいい?」というアンケート記事にて、「しなくてもいい」という回答が57. 2%と過半数以上を占めていたにも関わらず、「応募しなかった多数のサイレント・マジョリティを考慮にいれて(中略)中国・韓国とは仲良くしたほうがいい」と結論付けた。石田の発言は全くの無調査・無根拠であり、勝手な思い込みであたかも事実であるかのように結論を差し替えたことに、(中韓と仲良くすべきかの意見に関わらず)批判が殺到した(この手法に関してはサイレント・マジョリティを参照)。
- この記事の文章は、アンケート結果を見て「ふー、びっくりした。」という感嘆からアンケート結果を無視した結論に至るという文体がインターネット上で話題を呼び、文章をもじって元の内容と無関係な別の内容に変えるコピペ改変の対象になっている。
作品
- 「池袋ウエストゲートパーク」シリーズ(文藝春秋)
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- 池袋ウエストゲートパーク(1998年9月) - 第36回オール讀物推理小説新人賞受賞作品
- 少年計数機 - 池袋ウエストゲートパークII(2000年6月)
- 骨音 - 池袋ウエストゲートパークIII(2002年10月) - 第128回直木賞候補作品
- 電子の星 - 池袋ウエストゲートパークIV(2003年11月)
- 反自殺クラブ - 池袋ウエストゲートパークV(2005年3月)
- 灰色のピーターパン - 池袋ウエストゲートパークVI(2006年6月)
- 赤・黒 - 池袋ウエストゲートパーク外伝(2001年2月、徳間書店)
- うつくしい子ども(1999年5月、文藝春秋)
- エンジェル(1999年11月、集英社)
- 娼年(2001年7月、集英社) - 第126回直木賞候補作品
- 波のうえの魔術師(2001年8月、文藝春秋)
- スローグッドバイ(2002年5月、集英社)
- 4TEEN フォーティーン(2003年5月、新潮社) - 第129回直木賞受賞作品
- LAST(2003年9月、講談社]])
- 1ポンドの悲しみ(2004年3月、集英社)
- 約束(2004年7月、角川書店)
- ブルータワー(2004年9月、徳間書店)
- アキハバラ@DEEP(2004年11月、文藝春秋)
- 東京DOLL(2005年7月、講談社)
- てのひらの迷路(2005年11月、講談社)
- ぼくとひかりと園庭で(2005年11月、長野順子/画、徳間書店)
- 愛がいない部屋(2005年12月、集英社)
- フォーティー 翼ふたたび(2006年2月、講談社)
- 眠れぬ真珠(2006年4月、新潮社)
- 下北サンデーズ(2006年7月、幻冬舎)
- 美丘(2006年10月、角川書店)
- エッセイなど
- Silent night(2005年11月吉村和敏/写真、小学館)
- 空は、今日も、青いか?(2006年3月、日本経済新聞社)
- 恋は、あなたのすべてじゃない(2006年11月、青春出版社)
映像化作品
- 池袋ウエストゲートパーク(2000年にTBSによりテレビドラマ化。脚本は宮藤官九郎)
- 波のうえの魔術師(2000年、フジテレビにより『ビッグマネー!~浮世の沙汰は株しだい~』としてドラマ化。)
- アキハバラ@DEEP(2005年に漫画化(作画はアカネマコト)、週刊コミックバンチに連載される。2006年6月にTBSによりドラマ化。及び同年9月に映画化)
- 下北サンデーズ(2006年7月にテレビ朝日によりドラマ化)