福島県立安積高等学校
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福島県立安積高等学校 | |
過去の名称 | 福島県立安積中学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 福島県 |
設立年月日 | 1884年9月11日 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制による教育 |
設置学科 | 普通科 |
所在地 | 〒963-8851 |
福島県郡山市開成5-25-63 | |
電話番号 | 024-922-4310 |
FAX番号 | 024-931-5313 |
外部リンク | 公式サイト |
福島県立安積高等学校(ふくしまけんりつあさかこうとうがっこう)は福島県郡山市開成にある県立高等学校。
目次 |
[編集] 概要
旧制安積中学校を前身とする県内屈指の進学校。通称は「安高(あんこう)」。2001年から男女共学開始に伴い制服が無くなり、私服で過ごす事が出来るようになった。
学校正面に立つ旧福島尋常中学校本部(旧本館)は1977年に国の重要文化財に指定され、現在は安積歴史博物館として生徒たちの心の拠り所となっている。福島高校と共に二強、また磐城高校と共に御三家の一角を担っている。
「文武両道」、「質実剛健」を校訓としており、生徒の勉強、運動に対する意識の高さには目を見張るものがある。
福島高校と違い、郡山市にある安積高校は交通の便が非常に良いためか、県南・会津からわざわざ通学する生徒もいる。共学化する以前は同じ郡山市にある安積女子高校(現:安積黎明高校)に負けるなをモットーにしていたこともあったが、安積女子高校の共学化に伴い優秀な女子が安積高校に入学するようになっため、両校の学力の差は広がっている。また最近では、女子生徒が生徒会長や応援団長などを務める時もあり、どちらが女子高から共学化したのかわからなくなることもある。
近年は、大学合格実績は以前ほどとはいかないが、ほとんどの生徒が国公立大学を第一志望に考えている。
しかし、全国的に見るとまだまだ上位校がたくさんあるため、今後の更なる飛躍を求められている。また、浪人生の割合が多いことも問題であり、文武両道の意義を問うことも多くなっている。
[編集] 沿革
- 1884年 - 福島県福島中学校として開校。
- 1884年9月11日 - 授業開始。
- 1886年 - 福島尋常中学校と改称。
- 1887年 - 福島県尋常中学校と改称。
- 1889年 - 校舎を現在地に移転。
- 1898年 - 福島県第一尋常中学校と改称。
- 1901年 - 福島県立安積中学校と改称。
- 1920年 - 授業を開始した9月11日を創立記念日とする。
- 1921年 - 校歌・校旗制定。
- 1948年4月1日 - 学制改革により、福島県立安積高等学校となる。普通科を設置。
- 1949年 - 同窓会「安積桑野会」発足。
- 1951年4月1日 - 2学期制開始。
- 1960年 - 新校旗披露式挙行。
- 1968年 - 理数科を設置。
- 1973年 - 旧本館が県重要文化財に指定。
- 1974年 - 「思索の森」造成。
- 1975年 - 第1回校内駅伝競走大会開催。
- 1977年 - 旧本館が国重要文化財に指定。
- 1982年 - 学校祭を「紫旗祭」(しきさい)と改称。
- 2000年 - 理数科を閉科。
- 2001年4月1日 - 男女共学開始、私服校となる。
- 2002年4月1日 - 文部科学省より、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定(2004年度まで3年間)。
[編集] 教育課程
[編集] 校歌・応援歌
新入生は4月に行われる応援歌練習にて應援團幹部より教わる。応援歌練習の厳しさは時に男子でも”泣き”が入るほどであり、期間中は独特の雰囲気が新入生を包み込む(2001年に男女共学になった為、厳しさは緩和された。また最近では、女子生徒が應援團長になったことも)。これを乗り越えることで新入生は「安高生」と認められ、加えてここでの経験は高校生活を送る上での糧となる。覚えた歌は運動部の試合や各種行事で歌われ、卒業後もOB会などで歌われる場合が多い。
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- 校歌
- 紫の旗行く処
- 迎歌(勝利の歌)
- 送歌
- 凱歌(天地の正気)
- 嗚呼天日の輝きに
- 霜に乱るる
- チャカホイ節
- 唯に血を盛る
[編集] 部活動
- 野球部(2001年春の甲子園に「21世紀枠」で出場)
- ラグビー部(1998年、2005年に花園出場)
- ハンドボール部
- バレーボール部
- バスケットボール部
- サッカー部
- 陸上競技部
- 山岳部
- テニス部
- ソフトテニス部
- 卓球部
- 柔道部
- 剣道部
- 弓道部
- 水泳部
- バドミントン部
- ソフトボール部
- ゴルフ部
- 吹奏楽部
- 合唱部
- 生物部
- 地学部
- 化学部
- 物理部
- 美術部
- 文芸部
- 演劇部
- 将棋部
- 写真部
- ギター同好会
- スキー同好会
- 囲碁同好会
- 弦楽合奏同好会
- イングリッシュ同好会
[編集] 著名な出身者
- 高山樗牛(作家 校内に高山樗牛の碑がある)
- 新城新蔵(物理学者・天文学者 昭和4年に京都大学総長 校内に「新城松」がある)
- 朝河貫一(歴史学者 校内に朝河貫一が在学中に根もとに暗記した辞書の背表紙を埋めたと言われる「朝河桜」がある。)
- 小西重直(昭和8年に京都大学総長 滝川事件に関わった)
- 久米正雄(作家)
- 中山義秀(作家 第7回芥川賞)
- 東野辺薫(作家 第18回芥川賞)
- 古川日出男(作家)
- 湯浅譲二(作曲家)
- 古川清(前東宮大夫)
- 佐藤栄佐久(前福島県知事)
- 玄侑宗久(作家 第125回芥川賞)
- 原正夫(郡山市市長)
- 藤森英二(前郡山市長)
- 根本匠(自民党衆議院議員)
- 玄葉光一郎(民主党衆議院議員)
- 荒井広幸(新党日本参議院議員)
- 増子輝彦(前民主党衆議院議員)
- 川田正成(元福島県議会議員)
- 大内登(元ビビる・卒業生の中で唯一のタレントだった)
- 箭内道彦(コピーライター)
- 高橋敬三(トヨタF1技術コーディネーション担当ディレクター)
- 坪井栄孝(前日本医師会長、世界医師会長)