福神駅
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福神駅(ふくがみえき)は、奈良県吉野郡大淀町薬水三壺にある、近畿日本鉄道吉野線の駅。
副駅名は「花吉野ガーデンヒルズ前」。
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[編集] 駅構造
相対式2面2線の行違可能駅。数年前、近鉄が福神駅周辺の団地開発をするにあたり大幅な改装を行い、大変モダンなデザインの珍しい駅となった。団地に住む新しい住民だけでなく、本来の駅利用者への配慮も忘れていない。
駅舎は橋上部にあり、ホームへはエレベータで連絡している。改札内コンコースと下りホームを結ぶエレベータは、改札外コンコースと駅東側とを結ぶ機能を兼ねた「構内外共用型」と呼ばれる珍しいものである。駅舎は、英国田園風のデザイン。便所は改札内にあり、男女別の水洗式。
自動改札機はない。乗車時に限りJスルーカード・スルッとKANSAI対応カード共に券売機で使用可能だが、正式にはアナウンスされていない。
- のりば
- 下市口・大和上市・吉野方面
- 橿原神宮前・古市・大阪阿部野橋方面
[編集] 利用状況
- 2005年11月8日の調査結果によると、1日の利用客は1309人。
- 近鉄の全調査対象駅(323駅)中、225位。
- 南大阪線・吉野線の駅(43駅、他線接続駅含む)の中では、33位。
- 奈良県内の近鉄の駅(90駅)の中では、74位。
- 住宅地開発前は付近の集落の利用のみで、吉野線で1・2を争う利用者の少ない駅であった。
[編集] 歴史
- 1924年(大正13年)5月11日 吉野鉄道の駅として開業。
- 1929年(昭和4年)8月1日 大阪電気軌道が吉野鉄道を合併。大阪電気軌道吉野線の駅となる。
- 1941年(昭和16年)3月15日 大阪電気軌道と参宮急行電鉄の合併により、新発足した関西急行鉄道の駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月1日 戦時統合により関西急行鉄道が南海鉄道(現在の南海電気鉄道の前身。後に再独立)と合併。近畿日本鉄道吉野線の駅となる。
- 1999年(平成11年)2月26日 橋上駅舎化。翌月のダイヤ変更で特急停車駅に昇格。
[編集] 駅周辺
- 花吉野住宅地
- 花吉野カンツリー倶楽部
- 南和病院
- 大阿太観光梨園
- 駅名の由来となった八幡神社がある。
- 駅前から大淀町ふれあいバスが発着している。
[編集] その他
- 第2回近畿の駅百選選定駅。
- 以前、同じ近鉄の大阪線大福駅と当駅間との縁起物乗車券や両駅の入場券セットが売り出されたことがある。現在は発売されていない。
- 1999年、駅西側の花吉野住宅地が売り出されるのに伴い、住宅地の町名が当駅の駅名にちなみ「大淀町福神」と変更された。
- 智辯学園中学・高校のスクールバスが駅改装に合わせ運行が開始された。