壺阪山駅
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壺阪山駅(つぼさかやまえき)は、奈良県高市郡高取町観覚寺にある、近畿日本鉄道吉野線の駅。"壷阪山"と表記されることがよくあるが、正しくは"壺"阪山"である。
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[編集] 駅構造
単式・島式の複合型2面3線の行違・折返可能な地平駅。ホーム有効長は4両分。上りホーム(2・3番線)が島式で、その片方の3番線は吉野方で行き止まりになっており、折返し列車用になっている。残りの2線のみが吉野方面に通じている。
駅舎は下り(東)側にあり、島式ホームとは構内踏切で連絡している。自動改札機は未設置で、Jスルーカード・スルッとKANSAI対応カードは券売機・精算機でのみ使用可能。
- のりば
- 吉野方面(稀に大阪阿部野橋方面行も発着)
- 橿原神宮前・大阪阿部野橋方面
- 橿原神宮前行(当駅折返し)
[編集] 特徴
吉野線でJスルーカード及びスルッとKANSAI対応カードが使用できるのは、橿原神宮前駅からこの駅までの区間のみととされている(実際は吉野口駅・薬水駅以外の各駅の券売機で使えるが、精算機未設置駅が多数のためか、正式にはアナウンスされていない)。
[編集] 利用状況
- 2005年11月8日の調査結果によると、1日の利用客は1403人。
- 近鉄の全調査対象駅(323駅)中、222位。
- 南大阪線・吉野線の駅(43駅、他線接続駅含む)の中では、31位。
- 奈良県内の近鉄の駅(90駅)の中では、72位。
かつて橿原神宮前と当駅の間に区間列車が多数設定されていたことがある。
[編集] 駅周辺
[編集] バス乗り場(奈良交通)
[編集] 歴史
- 1923年(大正12年)12月5日 吉野鉄道吉野口~橿原神宮前間開通時に開業。
- 1929年(昭和4年)8月1日 大阪電気軌道が吉野鉄道を合併。大阪電気軌道吉野線の駅となる。
- 1941年(昭和16年)3月15日 大阪電気軌道と参宮急行電鉄の合併により、新発足した関西急行鉄道の駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月1日 戦時統合により関西急行鉄道が南海鉄道(現在の南海電気鉄道の前身。後に再独立)と合併。近畿日本鉄道吉野線の駅となる。
- 1990年(平成2年)3月 近鉄の特急停車駅に昇格(他飛鳥駅、吉野口駅も同時に特急停車駅となる)。