静岡県立榛原高等学校
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静岡県立榛原高等学校 | |
以前の名称 | 吉田村立堰南学校→ 榛原郡立榛原中学校→ 静岡県立榛原中学校→ 静岡県立榛原第一高等学校 川崎町立榛原女学校→ |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 静岡県 |
設立年 | 1900年 |
創立者 | 浅井熊太郎 |
校訓 | 至誠真剣 |
学科 | 普通科・理数科 |
課程 | 全日制課程 定時制課程 |
共学・別学 | 男女共学 |
所在地 | 〒421-0422 |
電話番号 | 0548-22-0380 |
FAX番号 | 0548-22-6557 |
外部リンク | 公式サイト |
静岡県立榛原高等学校(しずおかけんりつはいばらこうとうがっこう)は、静岡県牧之原市にある県立高等学校。通称「榛高」(はいこう)。
目次 |
[編集] 概要
- 志太榛原地区で一番古い高校である。(創立106年目)
- スクールバス運行により、通学区域は藤枝地区から浜岡地区までと比較的広域である。
- 志太榛原地区唯一の理数科設置校であり、旧帝国大学等の難関国立大学に多数進学している。
[編集] 沿革
[編集] 経緯
榛原高等学校の起源である堰南(えんなん)学校は明治33年(1900年)、現在の吉田町に創立された。堰南の由来は、大堰川といわれた大井川の南側に位置していたためである。開校100周年事業としてその地には記念碑が立てられている。創立者は吉田村出身で旧制浜松中学校(現静岡県立浜松北高等学校)の教師であった浅井熊太郎。当初はなかなか理解を得られなかったが、浅井の熱意により賛同者が広がり、開校にこぎつけた。これにより志太榛原地区では初、県内5番目の中学校となった。
その後郡立、県立と規模を拡大したが、新学制により昭和23年(1948年)に榛原第一高等学校となり、昭和24年(1949年)榛原第二高等学校(旧榛原高等女学校)と統合して現在の榛原高等学校となった。
[編集] 年表
[編集] 静岡県立榛原中学校
- 1900年吉田村立堰南学校創立。
- 1901年榛原郡立榛原中学校創立、堰南を吸収し、4月10日開始。生徒数250名
- 1917年静岡県立榛原中学校設置。
- 1948年新学制実施により静岡県立榛原第一高等学校となる。
[編集] 静岡県立榛原高等女学校
[編集] 静岡県立榛原高等学校
- 1949年静岡県下の高等学校再配置により静岡県立榛原第一高等学校と静岡県立榛原第二高等学校は合併し、静岡県立榛原高等学校となる。通常課程に普通科、家庭科、農業科を、定時制課程に普通科を設置。
- 1957年農業科募集停止。普通科学級増加。
- 1959年体育館兼講堂落成。
- 1972年家庭科募集停止。普通科のみの募集となる。
- 1976年現在の体育館落成式。
- 1980年榛の木会館落成。
- 1986年理数科設置。(定員40名)
- 1999年学習館完成。
- 2000年創立100周年記念式典挙行。静岡新聞に「榛の木群像」連載。
- 2003年スクールバス運行開始。
[編集] 設置学科
[編集] 校訓
至誠真剣
[編集] 学校行事
[編集] 対面式
4月上旬に行われ、1年生はここで初めて上級生と対面する。
[編集] 榛の木祭
6月上旬に行われる学校祭。1,2日目が文化祭、3日目が体育祭である。
[編集] 夏季勉強合宿
8月上旬に4~6日間にわたって行われる。場所は静岡のホテルが多い。1年理数科全員、2年理数科全員及び普通科希望者、3年希望者が参加する。
[編集] 陸上記録会
9月下旬に大井川陸上競技場で行われる。50回以上を数える伝統ある大会で、数十年前の学生の記録が大会記録として残されている種目もある。陸上部員は競技には出場しない。
[編集] 郷友会講演会
10月に本校出身者等が講演を行う。
[編集] 修学旅行
12月上旬に行われ、2年生が参加する。例年行き先は沖縄であるが、平成18年度は南九州であった。(沖縄の宿が取れなかったためと学校側は説明している。)
[編集] 予餞会
12月中旬に行われる。1,2年有志による出し物がある。
[編集] 冬季勉強合宿
12月下旬に4日間にわたって行われる。2学期最終日の午前中は終業式、午後バスが来て合宿へ出発という流れになっている。場所はつま恋である。1年理数科全員、2年理数科全員及び普通科希望者が参加する。
[編集] マラソン大会
1月下旬に大井川のリバティーで行われ、1,2年生が参加する。男子10km、女子7kmとなっている。男子で70分以内、女子で50分以内に完走できないと、後日学校周辺で、当日見学した者とともに追マラソンなるものが行われる。当日の1ヶ月ほど前から本番に向けて体育の時間に30分間走というトレーニングが行われる。
[編集] 理数科
1986年に設置された学科。現在の1年生が21期生である。志太榛原地区唯一の理数科であり、東京大学、京都大学等難関国立大学に多数進学している。
特徴は、クラス替えがなく担任が同じである点、理数科独自の行事がある点である。
以下は理数科独自の行事である。
[編集] 校外研修
7月下旬に1,2年を対象に行われる行事で現在、1年静岡方面(サッポロビール静岡工場と静岡県立静岡工業技術センター)2年浜松方面(浜松ホトニクスとローランド)となっている。
[編集] 理科基礎実験講座
1年生を対象に物理、化学、生物の実験の基本となる事柄を、実習を通して習得させるのが目的。
[編集] 理科課題研究
7月下旬から12月にかけて、9つのグループに分かれ、研究を行い、11月に発表会を行う。平成17年度から県理数科課題研究発表会が行われるようになり、代表として1班が出場することになった。
[編集] 放射線実習セミナー
2年生を対象に、日本原子力文化振興財団が行っているセミナーに参加する。
[編集] 理数科学習会
1,2年を対象に、各学期末に行われる補習である。
[編集] 勉強合宿
8月上旬と、12月下旬に行われる。1,2年生は原則全員参加である。静岡市のホテルやつま恋などで行われることが多い。
[編集] 科学講演会
1,2年を対象に、年度内に1回行われる。本校卒業生を中心に研究・開発に携わっている人の講演を聴く会である。
[編集] 進路
2007年度進学実績(卒業生含む・4月4日現在)
国公立大学:国立52名 公立14名 国公立計66名
北海道大学(1名)、千葉大学(2名)、東京大学(2名)、横浜国立大学(1名)、静岡大学(16名)、静岡県立大学(7名)、浜松医科大学(1名)、名古屋大学(1名)、大阪外国語大学(1名)など。
私立大学:
青山学院大学、慶應義塾大学、早稲田大学、中央大学、東京理科大学、明治大学、法政大学、同志社大学、立命館大学、関西大学、関西学院など。
詳しくは、公式サイト参照
[編集] 交通
しずてつジャストラインバス「榛原高校入口」から約100m。
[編集] 関連する人物
[編集] 主な卒業生
[編集] 教職員
- 川上四郎-童画画家・旧制中学校時代に本校に教員として勤めた