風来のシレン
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『風来のシレン』(ふうらい-)は、チュンソフトから発売されているローグライクゲーム不思議のダンジョンシリーズであり、『トルネコの大冒険』シリーズに続くダンジョン探索型RPGのシリーズである。
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[編集] 概要
基本システムは初代不思議のダンジョンであるスーパーファミコン版『トルネコの大冒険』から受け継いでいる。 主な変更点・追加要素として、
- 世界観が西洋的なイメージから和風に変更されている(食糧がパンだったが、本シリーズではおにぎりに変更)。
- 壷が登場し、容量(数字)の分だけアイテムを収納したり何らかの効果を付加することができるようになった。
- モンスターを肉にし、それを食べて変身するシステムがある(SFC/GB2/DSのみ)。後のシリーズでも仲間モンスター(N64)やエレキ箱(外伝)という類似システムがある。
- NPC(Non Player Character)と呼ばれる主人公、モンスター以外のキャラクターが登場し、仲間となって旅に同行したり、旅のサポートをしたりする。
- アイテムを取引する店が登場し、アイテムの購入・売却が可能になった。店からアイテムを盗むこともできるが、店の主人が窃盗行為に気づくと警察(番犬・盗賊番)を呼び出し、さらには自らも泥棒退治に乗り出す。
世界観と肉システム以外は、後のトルネコの大冒険シリーズにも逆輸入されている。
(当初、トルネコは一般普及用、シレンはヘビーユーザー向け・新しい試みを行うシリーズとして開発されたようである。)
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] シリーズ作品
[編集] 風来のシレン
『不思議のダンジョン2 風来のシレン』は、『トルネコの大冒険』に続く不思議のダンジョンシリーズの第2弾として1995年12月1日にスーパーファミコン用のソフトとして発売された。
黄金のコンドルが棲むと言われる、幻の黄金郷の伝説を求めてテーブルマウンテンを登頂することが主な目的である。洞窟ダンジョンのほか林や峠など屋外フィールド、さらには集落や町が登場し、旅の途中での体力回復・アイテムの購入ができるようになった。また、初心者の冒険の一助となるフェイの問題(パズルモード)も本作で初めて追加されている。
テーブルマウンテンをクリア後はアイテム持込不可・NPC同伴不可の、さらに難易度の高いダンジョンが幾つも用意されている。いずれも地下99階まで続き、深層には凶悪なモンスターが多数出現する。
- テーブルマウンテン(こばみ谷)
- 本編である。屋外フィールドとテーブルマウンテンという山の中がメインになっている。村や集落ではイベントが発生し、仲間が増えたり新たな店が出現したりする。「倉庫の壺」や「飛脚」を利用して武器と盾を鍛え上げ、「合成の壺」で合成し、それらを使って30階にいるボス、魔触虫を倒せばクリア。エンディングとなる。
- 掛軸裏の洞窟
- ダンジョン内の罠と武道(ワナ道)を駆使し、上手くモンスターを罠に掛けながら進めるダンジョンである。浮いているモンスターは罠に掛ける事ができないので、ただやみくもに罠を掛けるだけでなく爆風に巻き込む、遠距離攻撃を駆使するなどのテクニックも求められる。
- 食神のほこら
- モンスターに変身できる肉を、ある時は食べ、ある時はモンスターに投げ、ある時はお店で換金しながら進めるダンジョンである。一定の確率で倒したモンスターを肉にする「ブフーの包丁」を最初から装備している。肉が比較的容易に手に入るため腹減りの心配は皆無であるが、油断は禁物である。
- フェイの最終問題
- 掛軸裏の洞窟、食神のほこら、フェイの問題全問をクリアすると現れる最終ダンジョン。杖・壷・腕輪のほか、草・巻物までもが未識別状態で登場。本来のローグに近い状態でプレイするダンジョンといえる。同様のダンジョンは、他の不思議のダンジョンシリーズでも「もっと不思議のダンジョン」として登場する。
- いかに早くアイテムを識別し、強力な武器防具を作り、深層のモンスターと対抗できる準備を整えるかが主人公の生死を分けるダンジョンである。『超不幸の種(レベルと最大HPが1にダウン)』『痛恨の腕輪(1/2の確率でダメージが2倍の痛恨の一撃を受ける)』など致命的なマイナスアイテムが登場するが、『分裂の壷(入れたアイテムを2つに増やす)』『識別の腕輪(拾ったアイテムを瞬時に識別する)』など、ここでしか手に入らない強力アイテムも用意されている。
- なお、本項では以降の作品の同様の性質を持つダンジョン(持ち込み不可、ほぼ全てのアイテムが未識別)を、このダンジョンの名前にある最終という単語を取って「最終ダンジョン」と表記している(本来の「最後に登場するダンジョン」という意味も含む)。
[編集] 風来のシレンGB
『風来のシレンGB 月影村の怪物』は、1996年11月22日にゲームボーイ用のソフトとして発売され、後にMacintosh用とWindows用も発売された。開発元はアクアマリン。 シレンが旅の途中立ち寄った『月影村』で、生け贄にされた子供を救出し、村を悩ます怪物の謎を解き明かす事が主な目的である。
カラーではないゲームボーイの性能に配慮して、モンスターのレベルが数字で表示されている。 スーパーゲームボーイを使うと固有のピクチャーフレームが表示され、カラー表示が可能になる。 開発当時のゲームボーイ性能の限界のためか、前作で登場したモンスターの肉、ワナ道は削除されている。
二つのダンジョンが用意されている。
- 供養峠
- ゲーム本編である。初期状態から難易度設定が可能で、難しくなるにつれて未識別アイテム・モンスターの種類が増えるものの、ストーリーをより先へ進めることができる。実は現在の所、シリーズ唯一の往復ダンジョンでもある(目的地にたどり着いても引き返さないとクリアにならない)。
- 月影村出口
- 月影村の生け贄問題を解決すると現れる、最終ダンジョンである。アイテム持込不可で杖・壷・腕輪のほか、草・巻物までもが未識別状態で登場する。ただしNPCは同伴可能。全50階。ちなみにこのダンジョンが登場すると、タイトルが『風来のデレンGB 月影村からの脱出』に変わり、このダンジョンをクリアすると『風来のミレン 月影村の恋人』に変わる。
Windows版では、さらに以下のダンジョンが追加されている。
- 日替わり15階
- 週替わり30階
- 月替わり50階
- クロンの拳
- 一色即発
- 果てしなき道
- 試し斬り
- 杖道一直線
- 今週の穴
「フェイの問題」と呼ばれるパズルモードが本編から独立し、全100問の問題の中から自由に選択・挑戦することができるようになった。後に発売されたWindows版では問題の作成も可能になった。
Windows版は後に、風来救助や週替わりダンジョンなどの追加機能を搭載した「インターネット版」も登場している。 インターネット版はまずダウンロード販売で先行発売され、後にパッケージ版が発売された。 なお、ダウンロード販売は2005年6月30日に販売終了、2006年1月31日にオンラインサービスが終了している。
[編集] 風来のシレン2
『風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!』は、2000年9月27日にNINTENDO64用のソフトとして任天堂より発売された。開発にクピド・フェア、クリーチャーズ、アバンが協力している。
本作はシレンの少年時代を取り上げている。旅の途中で立ち寄った、鬼の危機にさらされている村を救うための冒険が繰り広げられる。タイトル通り、鬼から村を守るための城を築き、鬼ヶ島に攻め込んで鬼の親分を懲らしめるのが当初の目的。前作と比較し、シナリオ・演出の要素が大幅に強化されている。
目玉である仲間モンスターシステムを始め、前作より「仲間」という要素がクローズアップされている。個性的な特殊能力を持つNPCはシレン同様経験値で成長するようになり、常に村にいるため任意に仲間にすることが可能。
本作も、バラエティ豊かな多数のダンジョンが登場する。
- シュテン山
- 最初のダンジョン。道中で集めた素材をもとに、山頂で城の部品を作ることができる。最終的に城を完成させるのが目的。初級・中級・上級の3ルートがあり、難度が高いほど良いものが手に入る。
- 鬼ヶ島
- 鬼の本拠地。城が完成した後に向かうことになる。未識別アイテムが登場する本格的なダンジョンである。鬼軍団を蹴散らし、最上階で待ち受ける「オヤブン」を倒せばクリアで、本編のエンディングを迎える。
- 神社の隠し穴
- 本作の目玉であるモンスター仲間システムが初登場。道具の持ち込みは不可能で、(モンスターの壷は可)落ちているアイテムも限られているが、最初から「モンスターの壺」と「持ち帰りの巻物」を持っているためいつでも脱出可能。仲間にしたモンスターも持ち込めるので、出入りしながら仲間を増やし、少しずつ進んでいくことになる。クリア条件は無いが、仲間にしたモンスターは「もののけ王国」に登録することができるので、全種類を登録するのが目的となる。
- 中腹の井戸
- 罠ダンジョン。今作では罠を拾うことが出来、一度だけ再設置が可能。発動後に壊れてしまうこともある。このダンジョンでは成長システムが特殊で、モンスターを罠にかけるだけで経験値が入る。ただしレベルが上がってもシレン自身の攻撃力は増えない。おまけに、罠以外で敵を倒した場合、経験値が4分の1(端数は切り捨て、3以下は例外で1となる)しか手に入らない。武器はつるはしのみで、防具も実質的に存在せず、罠とアイテムを駆使して進まなければならない。
- あかずの間
- 道具を持ち込めるが、モンスターも非常に強力。シュテン村の5人の子供を助けることが目的であり、20Fから60Fまで、10Fごとに1人子供がいる。クリア条件とは関係なく進み続けることも可能。
- ただし、クリア時点で子供全員を助けていない場合は、強制的に村に返される
- 最果てへの道
- 恒例の最終ダンジョン。アイテム持込不可・NPC同伴不可で、殆どのアイテムが未識別状態。
- 黄金の間
- シュテン山上級、鬼ヶ島、中腹の井戸、あかずの間、最果てへの道に登場する隠しダンジョン。壁の中にそこへ行くための特別な階段(黄金階段)が隠されているため、普通に見つけることはできない。黄金の間の中には、レアアイテムなどが多数存在する(中腹の井戸の黄金の間はほとんどお金のみ)が、登場する敵も強力になっている。また、3~5階までのダンジョンとなっており、最後のフロアには超レアアイテムが入った宝箱が存在する。実質上ここにしか手に入らない装備品などが多く、「装備品掛け」を完璧にする場合は必ず立ち寄る必要がある。
[編集] 風来のシレンGB2
『風来のシレンGB2 砂漠の魔城』は、2001年7月27日にゲームボーイカラー専用のソフトとして発売された(モノクロ画面のゲームボーイではプレイ不可)。開発にスティングレイが協力している。
とある砂漠地帯を治める領主の、豹変の謎を解くことが主な目的である。 風来のシレンGBで削られたモンスターの肉、ワナ道が復活。 システム面で大きな変更が多数加えられた。
- 風来救助隊
- パスワード機能を利用した救助システムである。強力なアイテムを持ちながら不運にも力尽きたプレイヤーが救助を要請することにより、他プレイヤーが救助に成功すれば、倒れたプレイヤーがアイテムを没収されずにその場から再開できる。救助したプレイヤーは、一人プレイでは獲得できない特典を得ることができる。いわば相互扶助のシステムである。
- 祝福と呪い
- アイテムの中には祝福されたアイテムが登場し、そのアイテムを使用する事で効果が倍増したり、消費せず再利用できるようになった。その反面、従来は武器・防具・腕輪のみにかかった呪いが草・巻物・壷・杖・食糧・飛び道具にも適用され、呪われたアイテムはその呪いを解かないと使用できなくなる(または取り外し不能)ようになった。アイテムに呪いを掛ける『のろいバサミ』が登場する。
- 腕輪のヒビ
- 本作から腕輪も合成でき、より便利な腕輪を生み出すことが出来るようになった。しかし、腕輪には耐久値が設定され、戦闘中何度もダメージを受けるとヒビが入ることがあり、そのまま装着し続けると壊れてしまうようになった。対策として、戦闘中は腕輪を外す、メッキの巻物で補修する、などがある。(なお、腕輪が壊れる、という要素は64版にも存在したが、合成が出来るのはGB2のみ。)
- 合成の限界
- 武器・盾・腕輪に合成する特殊能力の個数に制限が加わり、また鍛える限界も+99から引き下げられるようになった。
多数のダンジョンが用意されている。各ダンジョンを一定階層潜ることで、次のダンジョンに進むことが出来る。
- 古代遺跡~魔城東小天守~魔城大天守閣~ジャハンナムの扉
- ゲーム本編である。領主の豹変の謎が段階的に解明する。なお、魔城大天守閣とジャハンナムの扉の最深層にはボスキャラクターが存在する。
- トンファンの穴
- 肉のダンジョンである。食神のほこら(SFC版)と同じく、肉を活用しダンジョンを潜ることになる。アイテム持込不可。
- シナリオ中はNPCであるンフーを連れて行かなければならず、シレンかンフーのどちらかが倒されると、ゲームオーバーになり町へと戻される。
- 天下一ワナ道会
- 罠のダンジョンである。掛軸裏の洞窟(SFC版)と同じく、モンスターを罠に掛けてダンジョンを潜ることになる。アイテム持込不可。今作では罠をアイテムとして拾い上げ、別の罠に作り替えることができる。
- 壷の洞窟
- 如何にモンスターから逃げ回り深く潜るかがテーマのダンジョンである。アイテム持込不可。最初から強力なモンスターが登場し、倒せたとしても経験値が入らないので、逃げ回らなければならない。不運にも遭遇してしまった場合の救済策『閉じ込めの壷』などがアイテムとして用意されている。
- 鍛冶屋のかまど
- アイテム持込可能・NPC同伴可能のダンジョンである。その代わり杖・壷・腕輪のほか巻物・草が未識別状態で登場し、最初から強力なモンスターが登場。拾得できるアイテムが草と『草受けの杖』(足元にある草・種と同じ効果を主人公へ向けて魔法として発射できる)『草投げの杖』(足元にある草・種と同じ効果を前方へ魔法として発射できる)のみであり、持ち込んだアイテムの性能・NPCが生死を分けるダンジョンである。冒険回数・救助回数に応じて奈落の果て攻略後に登場する場合もあり、こちらはエクストラ・ダンジョンとも言える。
- 奈落の果て
- アイテム持込不可・NPC同伴不可・殆どのアイテム未識別状態で登場という、恒例の最終ダンジョンである。
[編集] 風来のシレン外伝
『風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!』は、2002年2月7日にドリームキャスト用のソフトとして発売された。後に、2002年12月20日にWindows版が発売された。シリーズとして初めてオンライン対応となった。2005年9月30日でWindows版のオンラインサービスは終了しているが、公式サイトより配布されているオフラインパッチを導入することによりオンラインのサービスであった週代わりダンジョンにも入れるようになる。
タイトルにある通り、主人公はシレンではなく、風来のシレン2でシレンの仲間になったアスカである。開発はネバーランドカンパニー、販売はセガによって行われている。本編では無く外伝と言う扱いにも関わらず、その膨大なボリュームやシステムからコアユーザーの中では最高傑作との呼び声も高い。
[編集] ストーリー
女剣士アスカは旅の途中、天輪国という自然豊かな国の小さな農村、十六夜の里に立ち寄り、そこに滞在していた語りイタチのコッパと再会する。 今この国では、元々モンスター退治を生業として、人々を守っていた鋼賀忍軍が今度は旅人や村人を襲い、その荷を奪うという事件が続発していた。 今まで自分たちを守ってくれた鋼賀が何故―。 動揺する村民を見たアスカは、鋼賀の忍者が豹変してしまった理由を明らかにするため、鋼賀忍軍の拠点・鋼賀城へと向かうことを決意する。
本作のストーリーは鋼賀編と八魔天編の二つに大きく分かれており、エンディングも二編合わせて二種類存在する。
風来のシレン2であったワナを使うダンジョンに加え、Lvが上がらないダンジョンや杖と巻物を駆使するダンジョンなどがあり、これらは「~の試練」と呼ばれる(~にはリーバ八獣神の名前がつけられている)。
また、2で出てきたモンスターの捕獲に代わり、「エレキ箱」と呼ばれるモンスターのロボットが入った箱が登場した。
[編集] 鋼賀編
天輪国が舞台。
- 鍛錬の押入
- Windows版専用。初心者が基本的なテクニックを見につけるための練習用ダンジョンである。ここをクリアしなくてもストーリーは進められる。
- 天輪国初級
- ゲーム本編の一番初めのダンジョン。アイテム持込可・NPC同伴可・全てのアイテムが識別済み。鋼賀忍者の拠点である鋼賀城を目指していく。
- 天輪国上級
- 初級より難易度がやや高い。アイテム持込可・NPC同伴可・一部のアイテムが識別されていない。
- 鋼賀の隠し穴
- 鋼賀編クリア後にプレイ可能。アイテム持込可・NPC同伴不可・全てのアイテムが識別されている。アイテム持込可能のダンジョンだが、低層から強いモンスターが出現するため、生半可な装備で挑むと痛い目に会う。
[編集] 八魔天編
祭来国が舞台。
- ドラスの試練
- アイテム持込不可・NPC同伴可・杖と巻物以外のアイテムが識別済み。武器と盾が全く出現せず、杖と巻物を中心に進んでいくこととなる。ボスは幽幻魔天ネムリー。
- ブフーの試練
- アイテム持込はエレキ箱のみ可・NPC同伴可・アイテム識別済み。エレキ箱が大量に出現するエレキ箱ダンジョン。ボスは骨心魔天クーフク。
- ムラドの試練
- 本編での「フェイの問題」に相当するパズルダンジョン。1フロア1問。ボスは童遊魔天ソラン&ドランだが、戦闘は無く、会ってイベントを見るだけ倒してしまう。
- ギトーの試練
- アイテム持込不可・NPC同伴不可・アイテム識別済み。アイテムがほとんど落ちておらず、店の出現頻度が高い泥棒ダンジョン。初期所持品として「サトリのつるはし」があるため、これで壁を掘って泥棒を行う。ボスは猿奇魔天サンジュ。
- カカ・ルーの試練
- アイテム持込不可・NPC同伴不可・アイテム識別済み。常時「ワナ師の腕輪」装備状態と同じ状態になる罠ダンジョン。食べられるアイテムが落ちていないのも特徴。ボスは銀猫魔天ティナ。
- クロンの試練
- アイテム持込は秘技書のみ可・NPC同伴可・一部のアイテムを除き識別済み。秘技書で秘技を覚え、気力を消費することで使用して進む秘技ダンジョン。気力は時間と共にゆっくり回復するほか、ダメージを受けると大きく回復する。ボスは鳥飛魔天アクィラ。
- リーバの試練
- アイテム持込は5個まで・NPC同伴不可・大半のアイテム未識別。レベル1、最大HP30に固定され、アイテムを使用しても増やせない。ボスは冥炎魔天ラグーン。
- 星華の大筒
- 全ての試練をクリアしたあとに挑戦できる。アイテム持込は20個まで・NPC同伴可・大半のアイテム未識別。低階層から敵が強い。途中で八魔天との再戦がある。ボスは黒雷仙女。
[編集] 本編クリア後可能
- 白蛇島
- アイテム持込不可・NPC同伴不可・大半のアイテム未識別。恒例の最終ダンジョン
- DC版ではこれが最後のダンジョンであるが、Windows版ではさらに難度の高い下記のダンジョンが出現する。
- 裏白蛇(Windows版専用)
- 白蛇島クリア後に挑戦できる。白蛇島とほぼ同じだが、有用なアイテムの幾つかが出現しなくなっている。クリアすると特別なアイテムが手に入る。
[編集] 新たなる挑戦(Windows版専用)
対応する各試練の上位版で、階層が増えたり有用なアイテムが出てこない等、難易度が上がっている。
- 幽幻魔天の挑戦
- ドラスの試練の上位版。NPC同伴可だが、やられると冒険失敗になる。
- 骨心魔天の挑戦
- ブフーの試練の上位版。持ち込み不可なので育てたエレキ箱を持って行く事ができず、エレキ箱をダンジョン内で育てないといけない。
- 猿奇魔天の挑戦
- ギトーの試練の上位版。
- 銀猫魔天の挑戦
- カカ・ルーの試練の上位版。序盤から「罠のワナ」を除く全ての罠が出現する。
- 鳥飛魔天の挑戦
- クロンの試練の上位版。クロンの試練とは違い、秘技を全く覚えていない状態からのスタートである。
- 冥炎魔天の挑戦
- 裏白蛇の上位版。HPは最大で250までしか上がらず、階層が9999階まである。
[編集] 週替わり(Windows版専用)
- 女勘定奉行
- ギタン投げを駆使して進むダンジョン。金と保存の壺、食料しか手に入らないため多少の運が必要となる。遠距離攻撃が通用しない相手はこのダンジョンではかなりの強敵である。
- 巣窟効率勝負
- アイテムは5個まで持ち込み可(壺・エレキ箱を除く)。全てのフロアに特徴の異なるモンスターハウスが配置されている。
- もろ手狩り
- 両手持ち用装備品しか装備できないダンジョン。片手用の武器も出現するが装備はできないので、合成して特殊能力を得ることしかできない。
- 万歩の経験
- 10000ターン経過するとその時点で終了。それまでの成績を競う。
- 無明地獄
- 敵が全て透明で、攻撃したりダメージを受けるまで正体が分からない。そのため、特殊能力が怖いモンスターの危険度が跳ね上がっている。
- からくり白蛇島
- 裏白蛇がベースだが、敵がワナにかかるので難度は下がっている。
- 一致団結
- 仲間にできるキャラクター全員(ミナモ、ジンパチ、キハチ、ヘイジ)とアスカの5人で進むダンジョン。誰か1人でも倒されると即終了のため、普段以上に仲間に気を配って進める必要がある。週替わりダンジョンの中ではトップクラスの難易度。
- 巣窟効率五箱勝負
- 基本的には巣窟効率勝負と同じだが、持ち込めるアイテムが「エレキ箱5つまで」に変更されている。
- ファイト一発
- 極めた秘技を全て忘れた状態でスタートし、「奥技の巻物」というアイテムを使って秘技を思い出しながら進む。
- 自由経済活動
- 落ちているアイテムはギタンのみで、ほぼ全てのフロアに店が出現する。初期装備のガマラのムチ・ガマラの盾を使ってお金を稼ぎ、店で買い物をして装備やアイテムを揃えながら進んでいくダンジョン。
[編集] 風来のシレンDS
『風来のシレンDS』は、2006年12月14日に発売されたニンテンドーDS用のソフトである。販売はセガ。
不思議のダンジョン2 風来のシレンをベースとしてリメイクされた作品である。
SFC版との違いとして、ダンジョンやモンスター、キャラクター別のシナリオ追加、アイテムの変更(無限増殖技が使えなくなっている)などに加え、モンスターのレベル上限が4にまで増えたなどが挙げられる。DSの上画面にマップやステータス、下画面に通常の画面を表示している。
ニンテンドーWi-Fiコネクションにも対応しており、ネットワークを介してお馴染みの風来救助隊に加え、全国のプレーヤーと風来人番付やタイムアタックで競い合うこともできる。
なお、DS版に追加されている新ダンジョンには次のようなものがある。SFC版での追加ダンジョンが全て持ち込み不可で、鍛えた装備の使いどころが少なかったことを考えてか、アイテムの持ち込みが可能な代わりに最初から難易度が高いダンジョンがほとんどである。
- 宿場への道
- 渓谷の宿場までの道のりを使ったチュートリアルダンジョン。クリアしないと渓谷の宿場にたどり着けないので本編を始められないが、難易度は非常に低くなっており、アドバイスに従いながら進めれば簡単にクリアできる。
- 魔蝕虫への道
- テーブルマウンテンのボス、魔蝕虫が封印されていた洞窟をさらに奥深く潜っていくダンジョン。階層が31Fから始まるので、実質テーブルマウンテンの続きと考えて差し支えない。黄金都市にある小部屋の壁が入り口。
- 儀式の洞窟
- 追加ダンジョンの中で難易度は魔蝕虫以上死者以下。キグニ族の洞窟である。奇岩谷の住民がキグニ族にさらわれてしまったので、解放する為に潜ることになる。ほとんどの階にキグニ族系・火炎入道系のモンスターが出現するのが特徴。一度クリアするとレアな武具が出現するようになる。奇岩谷が入り口。
- 死者の谷底
- 追加ダンジョンの中では最難関。ペケジが迷い込んでしまったので、死亡する前に救出する為に潜ることになる。アイテムがほとんど出現しない上にそのほとんどがギタンであるため、持ち込んだアイテムが生死を分ける。階段に偽装してあり、間違えて乗ると本来のワナの効果が発動する「階段のワナ」が存在する。ここの深層でしか出ないレアな武具(削除されたやまびこの盾の下位互換の盾であるプリズムの盾・ゲイズの盾と必中の剣)が存在する。二面地蔵の谷が入り口。
風来のシレンDSはハードのシステム上、自動セーブになっていない。このため、中断するには自分で中断を選択する必要がある。中断をせずに電源を切ると、倒れたことになりその時点の持ち物は全て失われる。これらはリセット不可というゲームの緊張感を維持するための措置ではあるが、反面、バッテリー切れによって電源が切れたときも同様の扱いとなってしまうため、携帯機用ゲームとしての利点を損なった側面も同時に抱えてしまうことになった(DC版アスカも自動セーブではないが、こちらは据え置きゲーム機であるため、電源が切れる可能性は極めて低く、同様の問題は発生しにくい)。またフリーズにも弱く、メモリリークが原因と思しきフリーズがたまに起こり、それが原因でアイテムを失うという報告が多数上がっている。
[編集] その他
上記作品以外にも、携帯電話向けに以下の作品が存在する。
- 風来のシレン MEGA(メガiアプリ)
- 風来のシレン GOLD(iアプリ)
- 風来のシレン Level Keep(iアプリ)
- 風来のシレン Extra(iアプリ)
- 風来のシレン WANA(iアプリ)
- 風来のシレン(iアプリ)
- 風来のシレン EZ(EZアプリ)
- 風来のシレン1(S!アプリ)
- 風来のシレン2(S!アプリ)
[編集] キャラクター一覧
キャラクターについては風来のシレンのキャラクター一覧を参照。
[編集] 関連項目
- トルネコの大冒険シリーズ
[編集] 外部リンク
- チュンソフト
- 風来のシレン ~月影村の怪物~ インターネット版(Windows版)
- 女剣士アスカ見参!(Windows版)
- モバイルチュンソフト(携帯電話版の紹介サイト)