高校野球審判員
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高校野球審判員(こうこうやきゅうしんぱんいん)は、高校野球の試合を審判するために必要な資格。
審判員となるには、各都道府県高等学校野球連盟に登録し、各都道府県高野連主催の講習会を受講する。登録方法は出身学校野球部部長の推薦や引き抜きなど、連盟によって異なる。その他登録願い出時点での年齢制限、または担当する地区などを設けている連盟もある。
登録された審判員は、まず練習試合の塁審や球審に配置される。その後経験を重ねた上で地区大会の球審を務めることができる。
審判員は地区の学校の動静や有力選手の進路などの情報には事欠かないが、平日でも審判に出ることがあり、勤務先や家族の理解も必要である。近年では若い審判員が不足しており、後継者の獲得も重要課題といえる。
[編集] 全国大会
阪神甲子園球場で行われる全国大会の審判員は、全国大会審判委員と各都道府県からやって来る派遣審判員で構成され、1試合7人で試合が運営される。内訳は4人がグラウンドに実際に立ち、2人が予備審判員、もう1人は記者の質問や、当該審判員から質問に答えるなどの役目を担う控え審判員である。なお、予備審判員は突発事故があった時に緊急出場するのはもちろん、ナイトゲームともなると2人とも外審としてグラウンドに立つ。
派遣審判員は、約6年に1度各都道府県に割り当てられ、甲子園において球審以外の全てのポジションを審判する。球審は全国大会審判委員が担当する(もちろん球審以外も担当)。決勝戦で球審を務める審判員は、全国大会審判委員から
- 人間性
- 球審としての判定能力
- 阪神甲子園球場に慣れている
の条件を満たすものから選ばれる。おもに長年春夏の準決勝戦で球審をした審判員が、次期決勝戦球審を務める。都道府県予選でも、以上の条件で、決勝戦の球審が決められている場合が多い。
なお、春夏決勝戦の球審を務めたのは審判員は以下の通り。
- 2007年 - 第79回春 桂等
- 2006年 - 第78回春 赤井淳二(あかい じゅんじ)、第88回夏 赤井淳二(再試合も同様)
- 2005年 - 第77回春 桂等(かつら ひとし)、第87回夏 赤井淳二
- 2004年 - 第76回春 赤井淳二、第86回夏 岡本良一(おかもと りょういち)
- 2003年 - 第75回記念春 桂等、第85回記念夏 桂等
- 2002年 - 第74回春 杉中豊、第84回夏 岡本良一
- 2001年 - 第73回春 中本尚(なかもと たかし)、第83回夏 桂等
- 2000年 - 第72回春 岡本良一、第82回夏 木嶋一黄(きじま いっこう)
- 1999年 - 第71回春 桂等、第81回夏 木嶋一黄
- 1998年 - 第70回記念春 岡本良一、第80回記念夏 岡本良一
この他に、郷司裕、永野元玄、山本英一郎、布施勝久、西大立目永らがいる。
[編集] 関連項目
- 球審 - 塁審 - 外審‐控え審判員
- 日本高等学校野球連盟
- 阪神甲子園球場 - 選抜高校野球大会 - 全国高等学校野球選手権大会
- 軟式野球審判員
- ソフトボール審判員
- 公認野球規則
- NPB日本野球機構 - プロ野球審判員
- 審判服
カテゴリ: 高校野球 | 野球・ソフトボール審判員