鬼兵隊
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鬼兵隊(きへいたい)は、空知英秋作の漫画『銀魂』に登場する架空のテロリスト集団(悪役)。実在した『奇兵隊』がモデル。
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[編集] 隊士
[編集] 高杉晋助
(たかすぎ しんすけ)/声優:子安武人
身長170cm、体重60kg。8月10日生まれ、20代。
攘夷浪士の生き残りで、「攘夷浪士の中で最も危険で過激な男」。特徴は女物を思わすような派手な着物を着て、口にはいつもキセルを咥えている。いつも不気味な薄笑いを見せる。左目に包帯を巻いており、包帯の下がどうなっているのかは不明。しかし幼少~攘夷戦争時代にはきちんと両目が見えていた。
数々の悪事を働いており、幕府からは特に危険視されている。かつては同士であり、攘夷運動から足を洗った銀時と穏健派に転向した桂にも対立しており、紅桜編では説得を試みる桂の言葉に耳を貸さず彼を春雨に引き渡して抹殺しようとさえした[1]。祭りが好きで、派手で大規模なテロ行為による破壊を好む、危険な思想の持ち主。似蔵のようにニヒルで破滅的な魅力に惹き付けられている者も多い。
現在は鬼兵隊を復活させて、大規模なクーデターを起こそうとしている。師・吉田松陽を奪った世の中に対しての憎しみが行動力の源となっている様子。幼少時代、銀時・桂らと寺子屋に通っていた。本作に登場するキャラ達の中で唯一笑いの要素が無く、一番シリアスな雰囲気を持つ重要人物。
第一回人気投票では、当時まだ祭りの回(二十九~三十一訓)にしか登場していなかったのにも関わらず、第4位にランクイン。そしてキャラクターグッズも多数販売されるなど、読者からの人気も高い。アニメ第5期エンディングでは高杉を中心に鬼兵隊がメインとなった。
『銀魂 銀時vs土方!? かぶき町銀玉大争奪戦!!』 ではサブイベントクリア後の裏ボスとして登場。他のキャラは体力と精神力が数字で表されるが彼のみ「???」と表示されており、正確な数値は判っていない。
名前のモデルは、幕末に奇兵隊を創設して活躍した長州藩の高杉晋作。
[編集] 岡田似蔵
(おかだ にぞう)/声優:青山穣
身長180cm、体重68kg。12月23日生まれ。
自らを「人斬り似蔵」と名乗るクールな攘夷浪士。盲目ながら抜き身を見せずに敵を斬る、居合い斬りの達人。失った目の代わりに鼻(嗅覚)と耳(聴覚)が人一倍利いており、それらが目の代わりになっている[2]。橋田屋の用心棒だった時に銀時と剣を交えるも、圧倒的な力の差に敗北した。橋田屋での騒ぎの後、攘夷浪士の高杉と手を組み、村田鉄矢制作の対戦艦用機械機動兵器・「紅桜」を用いて銀時と再戦、一度は銀時に重傷を負わせたが、その際に激昂した新八に(正当防衛として)右手を切り落されてしまう。後の再戦で紅桜に精神、体を共に乗っ取られてしまい、誰も手がつけられないほどに暴走してしまい、最後は銀時によって倒される。真選組の調査で「行方不明」とされていることから、未だ生死不明。
名前のモデルは、幕末に活躍した土佐藩出身、幕末四大人斬りの一人・岡田以蔵。
[編集] 来島また子
(きじま またこ)
身長165cm、体重48kg。1月8日生まれ。
二丁拳銃を武器に「紅い弾丸」と恐れられる拳銃使い。 高杉の忠実な従者であり、高杉の思想に心酔している。命じられたら必ず気合を入れる体育会系なのか、語尾に「~ッス」をつける。和服(へそだし)にミニスカートという過激(セクシー)な出で立ち[3]。神楽相手に善戦する実力の持ち主。暴走した似蔵を止めようとしたが返り討ちに遭う。その後の消息は不明。
名前のモデルは、幕末、禁門の変を主導した長州藩の来島又兵衛。
[編集] 武市変平太
(たけち へんぺいた)
身長178cm、体重68kg。9月27日生まれ。
鬼兵隊一の策略家。どんな時でも表情を決して崩さないポーカーフェイスの男。常に冷徹・冷酷だが、真剣での実戦には不慣れ[4]。また子によく悪口を言われるが、腐れ縁のせいか行動を共にする場面が多い。自称「子供好きのフェミニスト」だが、また子には「ロリコン」呼ばわりされている。新八と交戦中、暴走した似蔵の攻撃を受けてしまう。事件後の消息は不明。
[編集] 河上万斉
(かわかみ ばんさい)
身長179cm、体重67kg。5月20日生まれ。
鬼兵隊の一人で、「人斬り」と恐れられている剣豪。だが、その一方で音楽プロデューサー・つんぽとしての顔を持ち、お通に楽曲を提供している。鬼兵隊の中では最も穏健派に近い人物であるようだ。
名前のモデルは、肥後藩出身で佐久間象山暗殺の下手人、幕末四大人斬りの一人・河上彦斎。表の顔である「つんぽ」の名前のモデルは音楽プロデューサーのつんく♂。
[編集] 三郎
(さぶろう)/声優:羽多野渉
平賀源外の息子。源外に劣らずのカラクリ好きであったが、源外のカラクリに対する姿勢に反発して家を出て、鬼兵隊に入るも幕府により粛清。鬼兵隊に入ったのは戦するのではなく、親子喧嘩するためであり、剣の腕はそれ程でもなかった[5]。
[編集] 関係人物
[編集] 村田鉄矢
(むらた てつや)
身長175cm、体重62kg。4月11日生まれ。
江戸随一の刀匠・村田仁鉄の息子。 父の後を継ぎ刀鍛冶を営んでいた。堅気なのか、人の話を聞かずに大声でしゃべるのが特徴。父を越えるべく、刀と機械兵器[6]を融合した「紅桜」を開発。この後、紅桜に精神をのっとられ暴走した似蔵の攻撃から鉄子をかばい、命を落とす。
[編集] 注
- ^ ただし、攘夷戦争から真っ先に離脱した坂本とは対立しているのか不明。かつての攘夷運動の同志である銀時や桂に対しては複雑な感情を抱いているようである。
- ^ これにより「前よりもいろんなものが見えるようになった」と本人は言う。
- ^ 本人は好んで身に付けているらしい。
- ^ そのため新八との対決時は怖気づいていた。
- ^ 父・源外は彼を亡くした後、自ら造ったカラクリに「三郎」と名づけた。
- ^ 簡単に言うとナノテクノロジーを用いた刀剣と考えてよい。
[編集] 関連項目
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メディア展開: | アニメ |
登場人物: | 銀魂の登場人物一覧 | |
主な登場人物 | 坂田銀時 | 志村新八 | 神楽 | 志村妙 |
登場する団体: | 真選組 | 鬼兵隊 |
ゲーム: | 銀魂でぃ~えす・万事屋大騒動! | 銀魂 銀時vs土方!? かぶき町銀玉大争奪戦!! |