G1 CLIMAX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
G1 CLIMAX(じーわん・くらいまっくす)は、新日本プロレスが主催する大会で「真夏の祭典」として知られる。リーグ戦方式とトーナメント方式によって開催され、リーグ戦では、最高得点者2人が決勝戦で最強者を決定する場合と、各ブロックで1位、2位の選手が決勝トーナメントに進出して勝ち抜いた選手が決勝戦で最強者を決定する場合と2種類ある。同点で決勝進出決定戦を行ったこともある。考案者は坂口征二で1991年8月に第1回大会が開催され、以降毎年8月上旬頃に開催されている。決勝戦は両国国技館で行われ、優勝賞金は当初500万円だったが、現在は1000万円となっている。 基本的にはヘビー級、Jr.ヘビー級を問わず、新日本プロレス最強の選手を決定する大会だが、外国人選手や他団体の選手が参加することもある。
近年は最終日を日曜日に合わせたのを利用して、決勝戦を夕方から生放送していたが、2003年が最後となっている。 フリーランスなど他団体の選手が快進撃の後、所属選手が準決勝・決勝で勝利して優勝する展開が定番化している。 新日本所属選手以外の優勝は一度もなく、IWGPヘビー級王者として優勝したのは、武藤敬司と佐々木健介の2人だけ。決勝戦で先に入場した選手が優勝したのは第1回大会の蝶野正洋だけで、他は後から入場した選手が優勝するという興味深いデータがある。
[編集] 歴代優勝者
優勝者 | 準優勝 | 開催日 | 備考 | |
第1回 | 蝶野正洋 | 武藤敬司 | 1991年8月7日~11日 | 三銃士時代到来 蝶野が「1・2・3、ダァーッ!」で締める |
第2回 | 蝶野正洋 | リック・ルード | 1992年8月6日~11日 | トーナメントで開催 優勝者が第75代NWA王者に |
第3回 | 藤波辰爾 | 馳浩 | 1993年8月2日~8日 | トーナメントで開催 両国国技館7連戦 |
第4回 | 蝶野正洋 | パワー・ウォリアー | 1994年8月3日~7日 | トーナメントで開催 大会終了後蝶野が武闘派転向を宣言 |
第5回 | 武藤敬司 | 橋本真也 | 1995年8月11日~15日 | 史上初、IWGP王者としてG1制覇(2冠達成) |
第6回 | 長州力 | 蝶野正洋 | 1996年8月2日~6日 | 史上初の全勝優勝 |
第7回 | 佐々木健介 | 天山広吉 | 1997年8月1日~3日 | トーナメントで開催 新日本 vs nWo がテーマ |
第8回 | 橋本真也 | 山崎一夫 | 1998年7月31日~8月2日 | トーナメントで開催 橋本、8度目の出場で初優勝 |
第9回 | 中西学 | 武藤敬司 | 1999年8月10日~15日 | 決勝戦を生放送 |
第10回 | 佐々木健介 | 中西学 | 2000年8月7日~13日 | 記念大会、20名4ブロックによるリーグ戦 IWGP王者としてG1制覇(2冠達成) |
第11回 | 永田裕志 | 武藤敬司 | 2001年8月4日~12日 | 決勝戦を生放送 |
第12回 | 蝶野正洋 | 高山善廣 | 2002年8月3日~11日 | 決勝戦を生放送 新日本 vs 外敵 がテーマ |
第13回 | 天山広吉 | 秋山準 | 2003年8月10日~17日 | 決勝戦を生放送 |
第14回 | 天山広吉 | 棚橋弘至 | 2004年8月7日~15日 | 天山が史上2人目の連覇 |
第15回 | 蝶野正洋 | 藤田和之 | 2005年8月4日~14日 | 史上最多5回目の優勝 |
第16回 | 天山広吉 | 小島聡 | 2006年8月6日~14日 | 史上2人目の全勝優勝 |