Gemeinschaft
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『Gemeinschaft (ゲマインシャフト)』は、コミックZERO-SUM(一迅社刊)に連載中の、佐伯弥四郎作のギャグ漫画作品。単行本は2006年9月現在、4巻まで刊行されている。
それまでコンピューターゲームのアンソロジーコミックで様々な作品を描いてきた作者初の連載漫画。コマ割り自体が少し分かりづらかったり、張り巡らされた設定を小出しにしたり、シリアスにストーリーを語る傍からギャグを唐突に繰り出す(良い点でもあるが)カオティックな展開故の分かりづらさが散見される等、コミカルをこなれていない面も見受けられるが、作者独特の荒削りなタッチによる勢いある作画と、言葉選びのセンスが光るギャグが縦横無尽に炸裂する、連載誌上でも異彩を放つ作品である。「ゲマインシャフト」のタイトル通り、一癖も二癖もある彼ら彼女らが出会い集まり、いがみ合い殴り合い笑い合う日常を瞬発力の高いギャグで描く。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ストーリー
所属する教会の指示の下、各地にはびこる魔物退治に勤しむブラッドレー・ヒューズ神父。いつものように任に赴いた先の街で、彼は幼少時に親しかった友人たちと遊んだ楽しくも懐かしい思い出を噛み締めて溜息を吐く。ブラッドレーは彼らにまた出会えるかもしれないと言う淡い期待と、もう出会うこともないだろうと言う寂しさと郷愁を抱えながら命令をこなす日々を送っていた。
そして如何なる偶然か、その街でヒューズはかつて遊んだ友人たちと何年ぶりかの再会を果たす。久々に顔を合わせた幼馴染み、ラース・クーゲルはカツアゲをしている最中だった。
神父として、この街の「オバケ屋敷」(と呼ばれるほどのボロ家)に引っ越して来たラースと教会の指示でコンビを組み、ブラッドレーは様々な魔物退治の依頼をこなすことになる。
[編集] 登場人物
※本項の編集画面にネタバレあり。
[編集] クーゲル家の住人たち
ラース・クーゲル
- 金髪に緑色の瞳を持つ青年神父。教会所属の者が扱う「法術」の他に、系統の違う「魔術」をも使いこなす抜きん出た才能を持つが、性格は破天荒かつ短気な上に無類の負けず嫌い。勝つためには手段を選ばないエゲツなさも相当なものだが、戦闘ではおちゃらけつつも冷静かつ的確に判断を下す一面もよく見せる。極度のシスコンで、妹のキャットに近付く男には陰に日向に容赦なく嫌がらせを繰り出す。「キャット」繋がりなのかどうかは不明だが、愛猫家でもある
カトリオーナ・クーゲル
- ラースの妹。愛称キャット。ラースたちと共にこの街に引っ越してきた。鮮やかなブロンドの長髪を持つ美少女だが、性格はラースと違った方向でマイペースかつ天然ボケ。心優しく気も利くのだが、それが時折とんでもない行動に繋がることも多々。しかし彼女は自らの性格はおろか、その行動がもたらした結果にすら気付いていない事がほとんどである。教会のシスターでもあるため法術の才能はあるようだが、意図通りに成功した例はない。彼女が治癒法術を使うと、毛が…。兄のラース曰く「音符の読める音痴」。
トム・クーゲル
- ラースとキャットの祖父。「オバケ屋敷」と呼ばれ気味悪がられていた家を買った張本人であり、孫や他の同居人たちと共に引っ越してきた。三つ編みに編み込めるほどの長いアゴ髭がチャームポイント(実はキャットの失敗法術によって増毛したものらしい)。性格はラース同様に負けず嫌いで、キャットを溺愛する一方でラースとは子供レベルの喧嘩を日常的に繰り広げている(ただしキャットを狙う男絡みではやたらと息の合った妨害工作を仕掛ける)。歳に似合わぬ筋骨隆々の肉体も自慢。その肉体に関してナルシスト的な発言を暑苦しく叫ぶこともしばしばである。自称、お色気担当。ラースとは反対に大の猫嫌いな為、ラースは自宅で翠子さんを飼うことが出来ない。
宇高 朖
- ラースたちの同居人。後ろ手に黒髪を括り、作務衣を羽織った浪人侍を思わせる渋い風貌の中年男。関西弁のような訛りで喋る。暴走気味なクーゲル一家を宥める常識人だが、ラースとトムのあまりの暴走っぷりに最近は諦め気味である。しかしここぞと言う時に放つ怜悧なツッコミでラースを度々黙らせたりと、長年の同居人らしい慣れも見せる。身体能力はかなり高い模様。
マーガレット
- ラースたちの同居人。愛称はマギーおばさん。ふくよかな体付きと優しい微笑みが魅力の、クーゲル家のお母さん的存在。娘と同様に至って穏やかかつ常識的な性格だが、流石にクーゲル家の同居人らしくラースとトムのいがみ合いを実力行使(主にボディアタック)であっさり止めたりする辺り、本質は肝っ玉母さんのようである。教会のシスターでもある。トム曰く「小悪魔系」。
[編集] 教会関係者
ブラッドレー・ヒューズ
- 鍛え上げられた長身と彫りの深い風貌が特徴の青年神父。愛称はブラッド。幼馴染みであるラースが同じ街に引っ越して来たのを機に、彼とコンビを組んで魔物退治に当たることとなる。しかし、その生真面目な性格故か教会上層部からいいようにコキ使われ、相棒ラースの暴走にも頭と胃を悩ませる。ただ言うべき時を言わない柔弱な性格ではなく、誰に対しても自らの分を弁えた上で話す好青年である。所属している教会は孤児院も兼ねており、子供の面倒見もいい。
ウォーベック
- 男と見紛うばかりの長身に抜群のスタイルと容貌を持つ武闘派シスター。愛称は(主にラース限定だが)姐さん。術は不得手だが、ガントレットを嵌めた拳やら棍棒やらを振り回して魔物を容赦なく屠る実力の持ち主である。性格は少々過激ながらも一見まともだが、敬愛するルークロフト神父の前では別人のように大人しくなり、毛嫌いするラースに対しては子供レベルの口喧嘩を仕掛けたり、手加減のない実力行使に出たりとギャップが激しい。
ルークロフト
- 長身に赤毛の、実力・性格・容貌と三拍子揃った青年神父。愛称はルーだが、「ルークロフト」はファーストネームではなく名字らしい。出来すぎとも思える人物だが、ラースに術の才能で劣ることをコンプレックスにしており彼を何かにつけてライバル視していた。最近は様々な事件の影響もあってか、むしろラースに協力的である。やはり大人しいだけの人物ではなく、ラースにツッコミを入れる事も時折あるが年季の違いか朖ほどの切れ味はない。アニー・リンドは遠縁の親戚に当たる。上に二人の兄がおり、彼の赤い巻き毛は母親(ミラ)譲りである。
アニー・リンド
- 王都からとある事件絡みで派遣されてきた、赤毛のシスター。愛称はそのままアニー。王都付きのシスターなだけあって法術には確かな腕を持つが、性格は少し生意気で高飛車かつ小悪魔的。ルークロフトに恋するぶりっ子。ラースとは仲が悪く、会う度に意地を張り合ったりする。割と健全な思考の乙女だが、ラースにピンチを救われて以来、ラースのことをも気になり始めている(その様子はツンデレそのものである)。ルークロフトを敬愛するウォーベックとは恋敵だが、ルークロフト関連での利害が一致した場合の協力関係構築は素早い。
カルビン・イグレシアス
- ラースやブラッドの上司とも言える、教会の「連絡役 (中間管理職的存在か)」。「眉無し奥目」と表現されるほどの厳つい顔立ち。物語当初はラースたちに割に合わない仕事を押し付けたり、陰で見下すような発言も見られた。しかし、最近はエプロン装備で掃除を仕切ったりし、ラースにイタズラを仕掛けられたりと、ほとんどギャグキャラと化している。アニーと共に派遣されて来た息子がいるが、容貌が彼本人にそっくりである。
シスター・オルセン
- アニーやイグレシアス(息子)と共に王都から派遣されてきたシスター。一見物腰穏やかだが、結構辛辣。得意技(?)は結界サンド。
ホーク・バイロン&ソール・バイロン
- 「ヘイズ」と呼ばれる魔法生物や、様々な薬品開発を研究する双子の兄弟。共にラースやブラッドより高位の役職と推測される(ラースは全く気にしていないが)。双子ならではの似通った容姿を持つが、ソールは喉元に横一直線に走った傷痕があるためこれで見分けられる。またホークは壊滅的な絵心を持ち、彼のデザインしたヘイズは色々な意味でとんでもないモノになっている事が多々である。双子同士のテレパシー能力を持ち、ある程度離れていても意思疎通が出来る。性格は共に掴み所がないが、ソールとラースは一匹の猫(翠子さん)の寵愛を巡って何故か争いを繰り広げることも。
[編集] その他の人物
親分
- ラースたちが引っ越して来た街の盗賊の親分。現在は盗賊から足を洗っている。第1話からの登場にもかかわらず、現在も名前は明らかにされていない。ラースに喧嘩を売って返り討ちに遭い、さらにはキャットに一目惚れしてしまった事でラースとトムの妨害工作に遭い続ける受難の人物。それでもめげずにキャットに近付こうとするも、肝心のキャットがあまりにも鈍感な上に親分も「ヘタレ」な性格のため進展の様子は全く見られない。ジェイブラルとダールと言う子分がいる。
ジェイブラル
- 親分とつるんでいる子分のひとり。物腰や容姿はその辺りにいそうな青年と言った風情で、喧嘩はそれほど強くないが、知識量は豊富。親分の行動(主にキャットへのアタック)を様々にサポートする参謀格。しかし、その努力が身を結ぶのはいつの日か。
ダール
- 親分とつるんでいる子分のひとり。スキンヘッドにサングラスに巨体と、何処ぞのプロレスラーを思わせる容姿だが、性格は「気は優しくて力持ち」である。体格に似合わぬ俊敏さも併せ持つ。言葉を喋らず、表情とジェスチャーのみでコミュニケーションをとる。
バゾー
- 穏和を通り越してチキンな性格の吸血鬼。昼間でも出歩けるほど高位の吸血鬼でありながら戦闘能力もほとんどないため、何かに襲われればそれが何であろうとなりふり構わずひたすら逃げ回る哀愁漂う男。普段は血を吸うこともなく、自らを吸血鬼にした「主」と共に畑仕事に精を出していたが、「主」の妻を殺めた吸血鬼の復活を目の当たりにしてラースたちに退治を依頼する。
芍薬&ペオニア&リリー
- とある事件を巡ってラース達と対立した盗賊姉妹で、蝙蝠の獣人。リーダーシップを取る次女のペオニアはウォーベックに負けず劣らずの運動神経を誇り、三女のリリーは系統こそ不明だが優れた術の使い手。唯一和名である長女の芍薬は、姉妹というには無理がありすぎるほど他の二人と年齢差のある老婆で、多少ボケ気味。
ラースの師匠
- ラースの「魔術」の師匠。辮髪に中国人を連想させる顔立ちが特徴。ラースがほぼ唯一敬語を使う人物で、様々な生物に変身したり咄嗟の機転で必要とされる魔術を使いこなすなど、実力は相当なものと思われる。しかし、性格はマイペースの一言。自分の周りで何が起ころうとも「ただ自分のしたいことをする」と言う行動規範を貫くため、周囲は常に唖然とさせられるが、彼はそう言った周囲の反応に全く気付かない。ラースでさえツッコミきれない、底知れない人物。
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