M4カービン
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![]() M4A1カービン |
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M4カービン | |
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種類 | 軍用ライフル |
製造国 | アメリカ合衆国 |
設計・製造 | コルト |
口径 | 5.56mm |
銃身長 | 368.3mm |
ライフリング | 6条右回り |
使用弾薬 | 5.56mm×45(5.56mm NATO弾) |
装弾数 | 20・30発 |
作動方式 | ガス直圧、ターンロックボルト |
全長 | 850.9mm |
重量 | 3400g |
発射速度 | 700-900発/分 |
銃口初速 | 905m/s |
有効射程 | 360m |
M4カービンは5.56mm NATO弾を使用するM16A2アサルトライフルの全長を短縮し軽量化した派生型で、M16A2とは約80%の部品互換性を持つ。M4はM16A2同様のセミオートと3発バーストの発射機能を持つが、M4A1はバーストに代えてフルオートモードを備えている。M4A1は連続したフルオート射撃による加熱に耐えるために肉厚の厚い銃身を採用している。
ほかのカービン銃同様にM4はコンパクトで、通常の長さの歩兵用アサルトライフルと比べてより取り回しがし易い。そのため、通常は歩兵以外の戦闘車両の運転手や将校らが使用する。またその可搬性のよさから身動きの取りづらい都市部における近接戦闘や特殊部隊、空挺部隊による特殊任務にも幅広く使用されている。 現在M4A1はUSSOCOMに制式採用されているほか、アメリカ合衆国陸軍特殊部隊でも好んで使用される。2006年にはマレーシアは現制式採用ライフル銃であるシュタイアー・AUGの後継としてM4を選択した。
M4は数社が類似モデルを製造しているが、コルト社はアメリカ合衆国政府と2009年までの製造に関する独占契約を締結している。軍に残存しているM3A1サブマシンガン(これは主に戦車乗員の自衛用に装備されている)もM4に置き換えられる。M4は初期のM16の小型版であり1960年代のベトナム戦争時に作られたXM177との類似点も多いが、XM177等で使用されたM193/6弾に変わってSS109を使用するため、銃身のライフルピッチが大きく異なる。
目次 |
[編集] 歴史とバリエーション
M4A1カービンは特殊部隊用のM4カービンを改良したもので、M4には無いフルオートマチックモードを備えているほか、M1913仕様レイルを上部に備えるフラットトップレシーバを装備しているため各種光学機器や照準器(一般的にはトリジコンACOGやエイムポイントM68などが好んで使用される)が搭載できるほか、キャリングハンドルも取り付けられる 。M4A1はレンジャー部隊、デルタフォース、アメリカ海軍シールズ、アメリカ海兵隊偵察部隊を含むアメリカ軍の各部隊に多数配備されている。なお近年では自衛隊の特殊作戦群の戦闘要員にも配備されるようになった。
2001年時点では、M4とM4A1は光学照準が容易にマウントすることを可能にし、着脱式キャリングハンドルを備えた代表的なカービン銃である。現在、政府が標準採用しているのはコルト社モデル920(M4)と921(M4A1)である。現時点の主な相違点はM4のセレクタがセフティ-セミ-バースト(S-1-3)であるのに対し、M4A1がセフティ-セミ-フル(S-1-F)である点である。また過去数年でM4A1カービンは、フルオート射撃による熱に耐えられるようにすべく、さらには精度の向上をさせるために、ハンドガード内に肉厚の銃身を備えたモデルへと改修または新規工場出荷されている。これらのコルト社モデル921HB(ヘビーバレル仕様)もM4A1として選定され、政府もそれに関する限り921と921HBの両モデルをM4A1相当としている。
M4カービンのバリエーションはイギリス陸軍特殊空挺部隊(SAS)、オーストラリア陸軍特殊空挺部隊(SASR)など様々な海外特殊部隊に配備するため他社でも生産されている。オーストラリアのSASRは基本的にコルト社の輸出用モデルと同じものを使用しているが(コルト社は民間用と輸出用モデルとアメリカ軍用のモデルを区別している)、イギリスのSASは基本的にカナダのダイマコ社によって製造されたM16の派生型であるSFWのバリエーションを使用している。 皮肉なことに現在コルト社はダイマコ社に生産を委託し購入しているため、この区別は本質的に無意味になっている。
コルト社のモデル925カービンはナイツアーマメント社(KAC)のRASを装着したM4E2の制式名称で試験されていたが、既存のカービンが名称変更なしにRASを装着することになったため、この名称は廃止になったようである。アメリカ軍の教範では、RIS(KAC社 M4 RASを含むように拡張の見込み)を装着することによりM4/A1カービンがM4/A1 MWS(Modular Weapon System / モジュラウェポンシステム)となると規定している。
SOPMOD-I(Special Operations Peculiar Modification-I / 特殊作戦用装備-1)用M4A1キットは、USSOCOM(特殊作戦司令本部)により、その管轄下の部隊での運用のため開発された。M4A1キットの特徴は、ナイツアーマメント(KAC)によって開発されたRIS(Rail Interface System)ハンドガードシステム、全長が短くなり迅速に着脱可能になったM203 グレネードランチャーと専用リーフサイト、KAC社サイレンサー、KAC社リアバックアップサイト、インサイトテクノロジー社AN/PEQ-2A可視/赤外線レーザーサイト、ナイトビジョン付トリジコン社ACOG(Advanced Combat Optical Gunsight)レフレックススコープなどである。このキットは多様な任務に対応するため組替可能(モジュラ式)の設計で、現在は特殊作戦部隊で使用されている(多くの兵士は、Trijicon社ACOGをM68エイムポイント社レッドドットサイトやEOTech社ホログラフィックサイトに換装している)。
第二世代のSOPMOD(SOPMOD-II)は現在開発中であり複数のメーカーが受注競争をしている。主なものにはナイツアーマメント社のURX II、ARMS社のSIR(Selective Integrated Rail)システム、ルイスマシン&ツールズ社のMRP(Monolithic Rail Platform)がある。
[編集] デザイン
M4/M4A1カービンはガス圧作動、銃身空冷式、マガジン給弾式、発射方式切替式で伸縮式ストックを備えたアサルトライフルである。約37cmの銃身を持つM16A2アサルトライフルのショートバージョンであるM4A1は、密室での近接白兵戦から比較的長距離からの一撃必殺の狙撃まで対応可能である。 M4A1カービンは、小型であることや火力から密室接近戦用(CQB)ライフルとして、対テロリスト部隊や特殊部隊が特に好んで使用している。M4はM16ほど有効射程が長くないが、多くの軍事評論家は特殊用途の小火器には300m以上の射程は不要と解釈しており、150m以下でも充分に有効であると言われている。
(本計画はXM29 OICWやXM8カービン開発計画に変更される可能性がある)。
M16A2との主な相違点:
- 小型化
- 短銃身
- 伸縮式ストック
- 発射速度の高速化
- 3点バーストからフルオートへ変更 (M4A1)
しかしながらM4カービンは短銃身のため弾速が遅く銃声も大きく、ガスシステムが短いため部品にストレスが加わることや、M16A2より速く銃身が過熱する傾向があるなどの欠点も指摘されている。
[編集] アクセサリー
M16アサルトライフルに準じ、M4カービンおよびM4A1カービンは、暗視装置、レーザーポインター、光学照準スコープ、バイポッド、M203 グレネードランチャーおよびXM26 LSSアンダーマウントショットガンのような多くのアクセサリーが装備可能である。
他の共通アクセサリーにはAN/PEQ-2、ACOGおよびM68 エイムポイントがある。
[編集] 報告資料
2002年4月、ネーティック兵士センターにてチャーリー・ディーン中佐とサム・ニューランド一等軍曹が発表した、アナコンダ作戦などアフガニスタンでの軍事行動において使用されたM4A1に関する兵士からの報告内容は、以下のとおりである。
- 射撃時にハンドガードがガタつき、過熱する - 34%
- M68リフレックスサイトの照準を合わせづらい - 15%
- クリーニングキットにツールとしてヘアブラシを追加した - 35%
- クリーニングキットにツールとしてデンタルピックを追加した - 24%
- 報告された動作不良は以下のとおり。
- 20% - 二重装填
- 15% - ジャム
- 13% - 弾倉に起因する装弾不良
- M4A1に信頼を置いている - 89%
- メンテナンスの手間に不満がある - 20%
[編集] 登場作品
- サージが使用(ダットサイト付き近未来カスタム)。
- カウンターテロリスト(CSNEOではNEO)陣営のみ購入可能、サイレンサー装着可能。
- US海兵隊特殊兵の標準装備として登場。SOPMODモデル。
- ウォーターズ、ジー、ドク、フリー、レイクの5人が使用。各自様々なオプションパーツを装着。
- ジルやカルロスなどが使用
- 雷電、スネーク、シールズ隊員が使用、レーザーサイト付き。
- レイルシステムを装備
軍事基地にいる軍隊のみ所持。
手配レベル6の軍隊が所持。
軍事基地にいる軍隊のみ所持。
[編集] 関連項目
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