PC Engine FAN
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PC Engine FAN(ぴーしーえんじんふぁん)は、徳間書店インターメディアが1988年から1996年まで発行していたゲーム雑誌。NECホームエレクトロニクス(NEC-HE)の家庭用ゲーム機であるPCエンジン、PC-FXの情報誌としては最後まで残った雑誌である。
[編集] 沿革
創刊は『月刊PCエンジン』(小学館)や『マル勝PCエンジン』(角川書店)より1ヶ月早く、1988年10月30日。『ファミリーコンピュータMagazine』のコーナーから独立する形での創刊だった。なお、雑誌名の「~FAN」は『MSX・FAN』と共通であり、後に創刊する『メガドライブFAN』にも受け継がれている。略称は「Pファン」が主に使われていたが、編集部公認ではなかったらしく誌面では用いられていない(『メガドライブFAN』の「メガFAN」は誌面でも使用されていた)。
表紙は創刊号から全て高田明美が手がけた。当初の表紙イラストはゲームを題材にしていたが、1993年以降はオリジナルキャラクターの愛(まな)が「看板娘」になった。
1994年1月に『月刊PCエンジン』と『マル勝PCエンジン』が同時に廃刊し、『電撃PCエンジン』との2誌体制が続いたが、1996年に『電撃PCエンジン』がギャルゲー総合誌『電撃G'sエンジン』(現・電撃G's magazine)へ転換。いわゆる「次世代機戦争」で敗北が確定していたNEC-HE系ハードのみの情報での誌面制作は著しく困難な状況になっていたが、既に徳間書店インターメディアからは同じ路線の増刊『Virtual IDOL』が出ているためにそれに続くわけには行かず、本誌では『MSX・FAN』と同様にPCエンジン用のデベロッパー公開による自作ゲームのサポートに活路を見出そうとする。しかし、それもうまく行かず、1996年10月号で休刊した。
それ以後は、1997年に『Super PC Engine FAN』と言うタイトルで、ムック2冊が刊行された。
[編集] 関連項目
- 徳間書店
- Virtual IDOL
- マジカルチェイス(パルソフトのシューティングゲーム。高評価にも関わらず、発売元の倒産、CD-ROMが主流だった時期にHuCARDでの供給だったことなどの要因により生産出荷本数が非常に少なく、その入手は困難を極めたため、本誌限定で受注生産が行われた)
- ときめきメモリアル(本誌の創刊7周年記念企画で、限定版パッケージが通信販売された)
- コズミック・ファンタジー(日本テレネット・レーザーソフトブランドのRPG。1年3ヶ月の間、原作者・越智一裕の漫画が連載され、後に単行本化された)
[編集] 外部リンク
- Angels - 高田明美公式サイト
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