SIREN2
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『SIREN2(サイレン2)』は、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)が2006年2月9日に発売したプレイステーション2専用ホラーゲームソフト。『SIREN』の続編である。
本作とシンクロ(ベースに)した映画『サイレン ~FORBIDDEN SIREN~』が堤幸彦監督の元に、市川由衣を主人公に田中直樹・阿部寛・森本レオらが出演で、2006年2月11日東宝洋画系公開。
ジャンル | アクション・アドベンチャー |
対応機種 | PlayStation2 |
開発元 | SCE |
発売元 | SCE |
人数 | 1人 |
メディア | DVD-ROM1枚 |
発売日 | 2006年2月9日 |
価格 | ¥7,140(税込) |
対象年齢 | CERO15歳以上対象 |
その他 | 堤監督による映画と同時公開 |
目次 |
[編集] キャッチコピー
- 逃げ場なんて、ないよ。(ゲーム)
- 暗いところにかくれていれば、助かるとでも思ってたのかい?(雑誌)
- 絶望のサイレンが、再び鳴り響く(チラシ)
[編集] 前作との違い
- 新たな敵「屍霊」「闇霊」「闇人」が登場
- 難易度を選択できる(イージー、ノーマル、ハードの3種類)
- 視界ジャックのバリエーション増加(過去の視界、動物の視界、視界ジャックした相手を操る)
- 敵の持っている武器を奪取できる(ただし武器は同時に二つまでしか携行できない)
- 新たな動作コマンドとして「投げる」「武器切り替え」が追加
- ほとんどの操作がリストメニューからではなく○ボタンで行えるようになった
- マップに自分の位置が表示される
- 同行者も戦闘に参加する
- 武器なしでも攻撃が可能(ただし阿部、永井、三沢を除きダメージは与えられない)
- ヒントの充実(チュートリアルシナリオ、ステージ開始時のヒント、小目標)
- 最初からではなくチェックポイントから始められる
- 舞台は日本近海の孤島・夜見島(やみじま)
[編集] あらすじ
日本近海に位置する離島、夜見島。独自の因習を守り、閉鎖的だった島は時代の趨勢に従い、急速な発展を遂げていく。 移住者の増加、立ち並ぶ建造物―――。
某日深夜0:00、原因不明の海底ケーブル切断による大停電。全住民消失事件発生。島は一夜にして無人島となった。
それから二十九年後。様々な偶然や理由から島を訪れる人々。島に伝わる因習を調べに来た編集者。ヘリコプターのエンジントラブルで島に不時着した自衛官達。ある“少女”への想いから島に足を踏み入れた作家。深夜0:00、突如不気味なサイレンが島に響き渡った。 二十九年前に消えた人々が帰ってきた。それも未知の存在・闇人として。異形へとすり替わっていく人々。増殖する悪夢。 人としての生き残りを賭けた絶望的な戦いが今、幕を開ける・・・。
[編集] 登場人物
- 一樹 守(いつき まもる)(声:斎藤工) 20歳/男/雑誌編集者
- 現代(昭和80年)の人間。『株式会社 超科学研究社』の社員番号 00001044番で超科研アトランティス編集部に所属。ミステリー科学雑誌『アトランティス』の見習い編集者。現実主義かつ論理的な性格で、一見すれば冷静でシビアに見えるが、困難に立ち向かう果敢な行動力を持つ。過去にガールフレンドを自殺未遂に追い込んだことがある。初めて記者として29年前に起きた夜見島事件の記事を雑誌に掲載するチャンスを手に入れ、張り切りながらも夜見島の事件に何か他の事件と違う奇妙な感覚を感じ取っていた[1]。異界(レプリカ夜見島)に飛ばされた後、どこか真理めいたことを言う岸田百合と共に謎を解明しようとするが、屍(闇)人化した太田ともえに目をつけられたり、結局は百合に利用され冥界の門を開けてしまうなど、謎を更にややこしくしたことも否めない。しかし、そのことも含めて次第に絶望が怒りに替わり、怪異に立ち向かう姿勢が強行なものになっていく。最終的に加奈江の行動と、郁子の協力を得て立ち向かい、“母胎”を倒すことに成功。郁子と共に現実世界へ帰還するが…。
- 現代(昭和80年)の人間。 一樹が島で出会った謎の美少女。その正体は「鳩」と呼ばれる“母胎”の使い[2]。男性に冥府の門を開けさせることを目的とし、そのため冥府の門を江戸屍仁に開かせようとするが、逆に屍人化した江戸に襲われてしまい、何も知らない一樹に救われる。最終的に一樹を使って冥府の門を開けさせ、母胎に戻った。他の鳩より母胎に忠実な鳩である。
- 現代(昭和80年)の人間。昭和61年11月26日生まれ。若くして第四級海上通信士の資格を持っている。夜見島付近の船着場で働いている女性。ブライトウィン号消失事件唯一の生き残りである木船倫子の娘。幼少の頃から強い精神感応を持つが故に人の心を読む事ができ、周囲から疎んじられた過去を持つ[3]。鳩の能力を受け継いでいるのか、屍人や闇人を操ることが出来る感応視の能力を持つ。“母胎”を倒すことに成功し、一樹と共に現実世界へ帰還するが…。
- 三上 脩(みかみ しゅう)(声:中泉英雄) 33歳/男/作家
- 現代(昭和80年)の人間。 「切なく儚い奇跡を描く至高の恋愛小説!」がキャッチフレーズの幻想的な恋愛小説『人魚の涙』で一躍注目を浴びた人気作家。幼少時は夜見島に住んでいたことがあり、その時に神秘的な美しさを湛えた少女・加奈江と出会う。しばらく彼女と平穏な日々を過ごしたが、事件に巻き込まれてしまい、加奈江の最後を見たショックで事件にまつわる記憶と視力を失う。それから29年経った今、心の奥底にかすかに残った記憶を辿り、愛犬ツカサと共に島に帰る。途中乗り込んだ翔星丸が転覆し、何故か29年前の夜見島にタイムスリップする。島の人間らに襲われ、辛くも逃げ延びるが、今度は赤い津波により地の底のレプリカ夜見島に飛ばされる。そこで助けられた阿部と共に行動していたが、遊園地にて幼少の頃、加奈江の歌ってくれた歌の聞こえる場所に向かい冥府の門をくぐってしまう。そこで一樹の身代わりとして“母胎”に吸収されるも、霊体となって章子や阿部を導く。最終的に母胎が倒されたため、三上の魂も解放され、加奈江の魂と共に赤い海で深き眠りについた。
- ツカサ・オブ・ジルドール(Tsukasa of Jilldoll) 1歳/雌/犬
- 三上の愛犬であり盲導犬。2004年3月3日生まれ。品種はシェパード。三上は彼女の目を通してモノを見ることが多い。また、主人がピンチの時は攻撃もする。とても忠実な犬で、主人を助けた阿部のことを覚えており、最後は孤独の中にいる目に遭った阿部の心の支えになった。
- 現代(昭和80年)の人間。三沢・永井・沖田・一藤、他数名の隊員での物資輸送訓練中へリトラブルで夜見島に不時着した陸上自衛官。訓練成績は優秀だが、周りに流されやすい今時の若者。上官の三沢岳明と共に怪異の原因を探るが、三沢の行動に疑問を懐き別行動を取る。この後、市子に銃を突きつける三沢を思い余って撃ち殺してしまう。始めは上官である沖田の死にいつまでも泣いている弱さもあったが、最後には独りで学校に巣くう闇人を殲滅して廻り、沖田を滅し、闇人甲型となった三沢を倒し、最終ボスの堕慧児までも独りで倒す。見ず知らずの少女の市子を助けるために戦ったりと勇ましい姿を見せたが、その雄志は報われないまま奔走し、最終的に闇人が蔓延する世界に堕とされ、二度と現世には戻れなくなるという、救いようのない結末を迎える。
- 現代(昭和80年)の人間。 訓練中ヘリトラブルで夜見島に不時着した陸上自衛官で、永井頼人の上官。アジア冬季競技大会バイアスロンで男子第一位の成績を残し、レンジャーの資格も持つ筋金入りの自衛官。二年前、羽生蛇村の災害救助作業中に四方田春海を救出した際、異界の念に触れて以来、幻覚や悪夢に悩まされることになる。そのために精神を高揚させる薬を服用していた。勘が鋭く、逸早く岸田百合や矢倉市子の正体に気づくが、誤解した永井に射殺されてしまう。後に闇人として復活し、永井と激突する。最後は堕慧児に吸収される。
- 現代(昭和80年)の人間。どこか飄々とした女性。住所は東京都渋谷区神塚前1-29木吉ビル401号室で、昭和51年8月3日生まれ。29歳の7月30日に自動車免許証を取ったばかり。人や物の記憶を読み取る過去視の能力を持つ。「マドモアゼル・夢魅(Yumemi)」という名前の占い師で活動。ある日、多河柳子殺害に関して無罪を主張する阿部倉司が訪れ、怪訝に思いながらも真相究明のため倉司と一緒に夜見島へ向かったところ怪異に襲われる。過去視の能力により、過去の加奈江と同調してしまい、徐々に加奈江(鳩)化が進んでいってしまい、サイレンが鳴ってから17時間41分後、完全に加奈江化してしまう。その時点で章子本人は死亡した模様で、加奈江として動き、母胎の元へ向かう[4]。
- 現代(昭和80年)の人間。 殺害された多河柳子と同棲していた為に殺人犯として指名手配された男。昔飼っていた犬が死んでしまうという過去を持つ。粗暴な言動のせいで周囲との諍いが絶えないため、警察に殺人容疑者として追われていた時に章子の元へ逃げ込み、章子に無実を証明してくれるよう頼む。怪異の中でも比較的マイペースを貫き、文句を言いながらも章子と共に柳子の死んだ原因を探っていた。特技なのか虎ばさみ型のトラップを仕掛ける能力があり、敵味方問わず[5]誰かがその上を通過したら、トラップが発動しダメージと共にしばらく相手の動きを止める効果もあり、その間こちらが与えるダメージは増加すると言う効果も持つ。途中(ゲーム後半)で章子と離れて行動し、ひょんなことから鉄塔を爆破した[6]ため、最終的に異界と現世を繋ぐ道がなくなったためか怪異の原因がない、つまり堕慧児や母胎がいない(それが元で生まれた章子や柳子の居ない)世界にたどり着く。それを知った深い孤独の中で泣き尽くす彼にツカサのみが寄り添うのだった。
- 矢倉市子(やぐら いちこ)(声:森林恵理奈) 14歳/女/中学生
- 19年前(昭和61年)の人間。県立亀石野中学校2年4組の生徒(生徒手帳№444)で昭和47年5月10日生まれ。通学する中学校の(男子?)テニス部が全国大会に出場し、見事準優勝。19年前の8月2日の夜、大会の帰りに乗船していたブライトウィン号が夜見島沖で座礁してしまい(どうやら、生まれたばかりの堕慧児らによる仕業らしい)、船ごと怪異に巻き込まれてしまう。その中で親友の木船倫子を助けるために奮闘するが、倫子を逃がす際に海へ転落し死亡する。しかし堕慧児の手により模倣体として再生させられ、夜見島に送り込まれる。当初は不完全だったためか、模倣体としての自覚がないまま行動していたが、次第に自分が死んだ記憶を思い出すにつれ模倣体として覚醒。マシンガンや刀を片手に持ち、闇人を次々に殺していきながら蜘蛛の糸の頂上を目指そうとするも、“母胎”により転落。最後は堕慧児に吸収された。
- 藤田茂(ふじた しげる)(声:村上久勝) 52歳/男/駐在警官
- 19年前(昭和61年)の人間。夜見島出身。事件に首を突っ込んでしまう厄介な性格が災いし、昭和61年5月3日に窃盗犯を誤って一時的に逃がしたため、巡査部長に降格させられてしまった元警部補。その性格を持つが故に、今回も夜見島へやって来るが怪異に巻き込まれ、悲劇的な末路を迎える。後に闇人化し彷徨う。
- 加奈江(かなえ)(声:高橋真唯) ?歳/女/無職
- 29年前に島に流れ着いた謎の美少女。記憶を持たず出自も分からない為、「加奈江」の名を与えられて島で暮らすことになった。容姿は三上脩の母に似ている模様。日の光を恐れるなど不可解な言動で島民達に疑惑の目を向けられていく。その正体は鳩の一人で、太田親子(と自身)による事件が起きてしまい、襲い掛かる島民たちから脩を守り抜いて逃がすも、その時の日光に身を曝してしまい、溶けていくように消滅したかに見えたが、章子の過去視の能力を伝って29年後の時代に現れる。鳩の本能に従ったのか、特異点まで赴き“母胎”と対面するが、取り込まれた脩の魂を解放するため闇那其を使い自害(その際、章子の肉体も死亡)。この行動により、一樹達に勝機をもたらした。後に母胎が倒されたため、29年の長い時を経てようやく三上脩と結ばれ、脩と共に赤い海で深き眠りについた。
- 三上 脩(幼少)(声:大久保拓真) 4歳/男/なし
- 29年前(昭和51年)の人間。幼くして母を亡くし、考古学者の父・隆平と共に夜見島に移住する。加奈江の美しさと儚げな雰囲気に心惹かれ、一途に彼女を「お姉ちゃん」と呼んで慕っている。島の人間らから逃げ延び、暁の下で加奈江の最期を看取るが、その影響で視力と記憶を無くす[7]。夜見島事件唯一の生存者。
[編集] 闇人と屍人達
- 闇人は闇霊と呼ばれる存在が弱点である光に耐性をつけるため、人の死体(殻)に取り憑いたもの。最初闇霊は“母胎”から切り離された人型の肉塊で光から身を守るため黒い布を巻いた状態で活動する。この状態でもプレイヤーを体当たりで攻撃したりするが、こちらからの攻撃も有効で光を当てるだけでもダメージがある。死体に取り憑いて闇人になっても光は弱点のようである。闇人を倒しても、近くに闇霊がいるか、時間がたつと復活、再生する。倒した後、懐中電灯などの光を当ててその場に待機していると復活はしないが、光を切るかその場を離れると復活する。人間の言葉を話したり[8]、複雑な道具を扱うことも可能[9]。人型の状態を闇人零式と呼称し、男性体のみが闇人甲式、女性体のみが闇人乙式に変化し戦闘に特化した形態となる。どちらも前方からの攻撃を無効化する[10]が、相手に気づかれてなければ有効。前作と同じように、独自の言葉である屍人語ならぬ闇人文字を用いる。唯一、滅爻樹(めっこうじゅ)のみ闇人を滅せられる[11]道具で、これは夜見島に伝わる聖なる木の枝。既に枯れてしまったせいか木は存在しないが、子供が生まれると太田家当主が四鳴山に枝を拾いに行きそれに銘をつける。その銘に当たる人物のみに使用可能だと思われる[12]。闇人を滅した枝は小さな木に成長する[13]。ただし、上記のように爆発物などで体をバラバラにすることにより闇人が復活できなくなった場合は滅したことになり、沖田はこの方法で永井によって葬られた。
- なお、今作の屍人は前作のように赤い水で屍人になったわけでなく闇人と同様、死体に屍霊と呼ばれる存在が取り憑いたモノ。屍霊は夜見島では“穢れ”として恐れられており、堕慧児から吐き出される気体(ガス)のような姿をしているが、物理攻撃が有効であり、光を当てても消せる[14]。こちらも倒しても近くにいる屍霊が取り憑けば復活するが、体をバラバラにしてしまえば取り憑けない模様。闇人より知能が低いとされているが普通に銃器などの複雑な道具を扱える上、たまに闇人より頭のいい行動をすることもある。
- 前作の屍人同様、本作の屍人や闇人からは人間が怪物に見えるようで、永井の飛ばされた世界では「永井という“人間”」こそ排除されるべき異端の存在だとされている。
- 太田常雄(おおた つねお)(声:諏訪部仁) 60歳/男/網元
- 29年前(昭和51年)の人間。夜見島一の網元で、多くの漁師を従える。島の因習を代々守ってきており、ゲーム中では生前もプレイヤー(加奈江&脩)を殺すために襲う敵であるが、 加奈江は地上奪還を狙う“穢れ”の化け物(鳩の一人)なので、実は正しい行動をしていた。怪異の中、瀕死の状態で藤田と再会するが、目の前で絶命してしまい、屍霊に憑かれ屍人化する。藤田と市子を武器庫に追い詰めるが、模倣体として覚醒しかけた市子の微笑みを見て、恐怖し逃げ去る。 後に闇人甲型化するも一樹に滅せられる。穢れから夜見島の封印を守る一族が、穢れにされるという皮肉な結末である。
- 太田ともえ(おおた ともえ)(声:山田麻衣子) 24歳/女/家事手伝い
- 29年前(昭和51年)の人間。太田常雄の娘。プライドが高く、網元の娘であることを誇りに思っている。根はとても優しい性格で、島民達に慕われていた。父と共に正しい行動をしていたが、役目を終えようとしたところで怪異に巻き込まれ、その際に崖から転落してしまい、胴をアンテナに貫かれ死亡。屍人となっても執着し、ブライトウィン号や夜見島遊園地にと、目抜き大切を片手に百合をどこまでも追ってきた。闇人乙型化した後は「お父様にもらった大事な髪飾り」である花の髪飾りを持つ一樹を追ってくる。闇人時の「都会ってどんなところかな」という発言から、 網元である太田常雄の娘として自覚を持ち余所者を嫌いつつも、本心では都会に憧れを抱いていた事が分かる。後に「太田ともえ銘の滅爻樹」を使われ、一樹と郁子に滅せられる。
- 三上隆平(みかみ りゅうへい)(声:内野智) ?歳/男/考古学者
- 29年前(昭和51年)の人間。三上脩の父親。東京に住んでいたが、妻が亡くなったことを機に夜見島に移住する。容姿が妻に似ている少女を“加奈江”と名付け、夜見島に暮らせた。太田家が加奈江抹殺のため三上家に乗り込む直前(島民消失事件の直前)、加奈江(の覚醒?)によって刺殺されてしまう。タイムスリップしてきた大人の脩が太田常雄と出会った際、屍霊に憑かれて屍人化し、常雄を追って外へ飛び出す。加奈江による事件後は「お化けじゃないですよ」などと言いながら彷徨っていた。後に闇人甲型化するが、章子によって「三上脩銘の滅爻樹」で滅せられる。ちなみに、前作の『SIREN』に登場した竹内多聞の父親である竹内臣人とは友人関係であった。
- 江戸屍仁(えど しじん)(声:江戸清仁) ?歳/男/不明
- 現代(昭和80年)の人間。百合に会っていた男性。百合と共に冥界の門を開こうとするが、途中で死亡してしまい、屍霊に憑かれ屍人化した。一樹が百合を救うときに襲うが、一樹に木材で叩かれ倒れた。後にひっそりと闇人化している。
- 沖田宏(おきた ひろし)(声:笠兼三) ?歳/男/陸上自衛官(二等陸曹)
- 現代(昭和80年)の人間。永井や三沢と共にヘリに乗っていた自衛官。墜落時の永井を衝撃から庇ったために死亡。即屍人化する。その後は学校で軽トラックに乗って暴走するが市子の撒いた釘でタイヤがパンクしフェンスに激突。直後に闇霊に襲われ闇人化する。言動からも分かるように永井頼人からは慕われていたようで、TNTで滅するときは謝辞の言葉を述べていた。
- 一藤二孝(いちふじ にたか)(声: 藤沢孝史) 39歳/男/陸上自衛官(陸佐)
- 現代(昭和80年)の人間。こちらも永井と三沢の上官でヘリ墜落の際に死亡するが屍人となった。部下の自衛隊員(屍人)と行動中、屍人の鍋島揉子と出会い、恋に落ちる。しかし復活した闇人達が突如として屍人達を襲い始め、卑劣な闇人により揉子を奪い去られた二孝は、部下と共に揉子の救出に向かう。必死の救出劇の末、揉子と再会を果たすが…。全てのシナリオを難易度ハードでクリアするとプレイ可能になる屍人キャラクター。動きが人間キャラクターに比べてとても緩慢な他、「しゃがむことが出来ない」「クイックターンが使えない」「ライトの電池が切れかかっている」など、制限が多く難易度は高い。
- 鍋島揉子(なべじま もみこ) ?歳/女/不明(農業?)
- 29年前(昭和51年)の人間か、現代(昭和80年)の人間であるのか不明。夜見島で一藤と運命の出会いをし、恋に落ちる。途中で闇人に捕まり、攫われるが…。
[編集] ???
- 母胎(ぼたい) 女(?)/年齢不明
- 夜見島の伝承に残る「光の洪水」により“地の裏側に逃れし者”、すなわち闇霊たちが永久に近い時間を経てひとつになった姿。そのため白い(何も着ていない)闇霊を生み出す事が出来る。歪な人魚のような姿で薄桃色の鱗に覆われており、頭部の女の顔は加奈江・百合らと同じ容姿である。地上に似た異世界「写し世の世界」を作り、そこから現世に“鳩”を飛ばして「現世に帰る」という望みを果たそうとしている。霊力は凄まじいものであり、29年前の夜見島のレプリカ(のようなもの)を作り出した。最初のサイレンの音と共に起こった津波で、それぞれの時代の夜見島からレプリカ夜見島に飛ばされたため別々の時代の人間が会うことが出来た[15]。その世界にいた人にはそこにいたモノが忽然と消えたように見えたので、これが島民消失事件の真相である。三上脩の母・加奈江・岸田百合・多河柳子・木船郁子・喜代田章子を鳩として使役する存在で、それぞれの鳩の目的が男を連れて冥府の門を開けさせること。母胎はその男を吸収することでこの世に現れることが出来る[16]。章子・郁子・柳子のように海に入った妊婦の子供に穢れを寄生させ鳩にすることも出来、本家の鳩と違い顔のような痣がおなか辺りにできる[17]。
- ゲーム中では一樹が門を開けたので彼が取り込まれるはずだったが、三上が身代わりになる。蜘蛛の糸[18]の上空、三上を取り込む際に特異点である加奈江の闇那租を受けてしまったことが敗因となり、一樹と郁子によって倒される。
- 堕慧児(おとしご) 性別不明/年齢不明
- 夜見島の伝承に残る“海の底に潜りし者”。29年前に夜見島近海に現れ、海底ケーブル切断やブライトウィン号座礁事件(ブライトウィン号の怪)を引き起こした。母胎と違ってそもそも何の目的があるのかは、今のところ正しい答えが出ていない[19]。巨大な顔に無数の足を持つ怪物で、顔が誰のものなのかは不明[20]。海で死んだ者の姿を模したコピーを作ることが出来、死んだ市子もコピーした人間で、模倣体と呼ばれる。地上に出て来たが、すぐ永井の機転を利かせた攻撃により、廃棄タンクの燃料を掛けられてしまい、水銀灯を銜え込まされ倒される。
- 多河柳子(たがわ りゅうこ)(声:高橋真唯) 18歳/女/飲食店従業員
- 現代(昭和80年)の人間。阿部倉司の恋人。テニス部員であった中島一郎と木船倫子の娘で、木船郁子とは双子の姉妹であった。倫子が不純異性交遊による妊娠中、ブライトウィン号事件に巻き込まれた際、船内で生まれたばかりの堕慧児と接触した為に、事件後に生まれた郁子同様、堕慧児により母胎の鳩となってしまった。 以前から阿部と口論が絶えず[21]、数日後には顔が潰れた変死体となって発見された。喜代田章子とは知己の間柄で、双子の関係である木船郁子とは生き別れていた。ちなみに彼女も母体の鳩の一人であり、鳩として覚醒しているにも関わらず、鳩としての使命を全うせず阿部と暮らしているのを母胎に見咎められた為、殺されてしまったようである。死亡する寸前、自身と同じ鳩である百合に会っていた。
- 木船倫子(きふね のりこ) 当時14歳(33歳)/女/中学生(主婦?)
- ブライトウィン号の怪に巻き込まれた少女。中島との不純異性交遊により、弱冠14歳にして二児の母となる。この時、彼女の胎内にいたのが木船郁子と多河柳子。ブライトウィン号消失事件唯一の生存者として新聞に報じられた。ちなみに、阿部が飛ばされた世界では怪異に巻き込まれずに済んだのだが、夫の中島を殺してしまう[22]。
- 中島一郎(なかじま いちろう) 当時14歳(33歳)/男/中学生(無職?)
- 倫子と付き合っていた少年。両親が離婚した経験から人との距離を置くようにしていたが、市子たちの学校に転校してから倫子と付き合い始め、とうとう一線を越えた末に倫子を妊娠させてしまった。しかし、倫子を愛している気持ちに偽りは無かったようで、最期に倫子を命懸けで助け出した。享年14歳。ちなみに、阿部の飛ばされた世界では怪異に巻き込まれずに済んだのだが、妻の倫子に殺されてしまった(こちらの享年は33歳)。
- 須田恭也(すだ きょうや)(声:篠田光亮) 16歳/男/異界ジェノサイダー(高校生)
- 前作の主人公。2年前(昭和78年)の人間であるが、年齢に変化がないように見える[23]。羽生蛇村の屍人を全滅させた後、闇人を消滅させるべく夜見島に召喚される。職業名から分かる通り、今の彼は人間以外の異形が住まう異界を破壊する定めを背負わされている。羽生蛇村で起きた事件の後、行方不明者扱いとなっていた。全てを終わらせ美耶子を村から連れ出すと言う約束を果たすべく、異界をさまよい続けている[24]。
- 前述した一藤二孝のシナリオ「形見」を除く、全てのシナリオをクリア後、難易度をノーマル以上にすると使用可能になるキャラクター。彼のシナリオだけは他のシナリオと異なり、制限時間以内に出来るだけ多くの闇人を倒す、いわゆる「スコアアタック」となっている。前作のエンディングと同じ装備で登場するが実際に使えるのは宇理炎[25]と焔薙のみで、背負っている猟銃は使えない。しかし所持する武器の圧倒的な攻撃力や耐久力[26]から、このゲーム中では最強のキャラクターで、特に焔薙の攻撃は正面からの攻撃には無敵のはずの闇人甲型や乙型でさえ、正面からでも倒すことができる。尚、彼のみの固有アイテムとしてMDプレイヤーを持っており、これによりBGMを前作のエンディングで須田が聴いていた曲(THE BUSTER)に変えることが出来る。
[編集] サイレン FORBIDDEN SIREN
『SIREN2』をベースにしているが、設定は多少の変更が加えられ、登場人物などは全て異なっている[27]。この映画の小説版がある。
[編集] あらすじ
- 1590年アメリカ。ロアノーク島で島民全員が突然失踪。島には乱闘の跡も無く、唯一手掛かりとなったのはある家の柱に残された【Croatan】という文字だった。
- 1872年大西洋。以前に海上で突如失踪したマリー・セレスト号が発見されるが、乗組員の姿はなく船室に残された航海日誌には【12月4日 我が妻マリーが】と唐突に終わっていた。
- そして1976年、日本・夜美島。嵐の夜に全島民が消失し、保護された男・土田圭は狂ったように『サイレンがなったら外に出てはならない!!』と繰り返し叫んでいた。
- 29年後、天本由貴はフリーライターの父・真一と弟・英夫と共に、体の弱い英夫の遠地療養の為、夜美島に引っ越してきた。そこで由貴達を待っていたのは、異様な島の空気だった。島に根付いた奇妙な文化と伝承。島の中心部に聳え立つ謎の鉄塔。しかも由貴達は余所者ということで島民達から冷たい視線を浴びせられる。しかし隣人の里美や島の医師・南田豊の助けもあって、徐々に島の生活に慣れていった。だがその時から島に不穏な空気が漂い始める。ある日突然島にサイレンのような轟音が鳴り響いた。気が付けば外には何か邪悪な気配が感じ取られる。由貴は得体の知れない恐怖に怯えながら、里美が教えてくれた島暮らしの指針を思い出していた。『夜は出歩かない』『近所付き合いは大切にする』『森の鉄塔には近付かない』、そして『サイレンが鳴ったら外に出てはいけない』…。次第に不安になってきた由貴は信頼する南田医師と共に島の秘密を探り始める。しかし、その“秘密”は決して暴いてはならぬ“禁忌”でもあった…。
- 島の唄
- 島民達が歌っている謎の歌の歌詞。この島の秘密が含まれている。
- 敬い奉る 尊き鏡の中にこそ真の理現れん
- 鏡を覗きたる 狗は神へと転じたり 生者は悪へと転じたり
- 変わらぬ者こそは 果て無き命を授かりし この世の理越ゆる者
[編集] キャスト
- 天本由貴(市川由衣)
- 主人公。弟思いの少女。弟(英夫)の病気の療養のため、夜美島に弟・父(真一)と共に引っ越してくる。
- 天本真一(森本レオ)
- 由貴の父で、雑誌「アトランティス」のライター。忽然と行方不明になったのち変化。
- 南田豊(田中直樹)
- 島の診療所の担当医師。島の住民で唯一正気を保っているようであるが…。
- 土田圭(阿部寛)
- 29年前の島民全消失事件唯一の生存者。発見時には発狂しており、後に自殺。
- 里美(西田尚美)
- 由貴の隣人の女性。島の生活でのアドバイスをしてくれた。3度目のサイレンで変化。
- 東(松尾スズキ)
- 島を徘徊する謎の男。由貴に付きまとい、「サイレンが鳴ったら外に出てはならない」「逃げろ」などと、色々と忠告するも、『奴ら』に取り込まれ由貴を襲うようになる。
- 山中巡査(嶋田久作)
- 島の警官。3度目のサイレンで変化。
- 天本英夫(西本潤)
- 由貴の弟。重度の持病がある。ある重大な秘密を持つ。
- 謎の赤い服の少女(高橋真唯)
- 全身に赤い服を身にまとっている謎の少女[28]。
[編集] 備考
- ディレクターは外山圭一郎。シナリオライターは佐藤直子。このコンビはサイレントヒルを手掛けた事でも有名。
- 巫秘抄歌(こうなぎひしょうか)は『SIREN2』の予約特典でついてくるCDで、ゲーム内では夜見島で禁足地とされている碑足ノ地にまつわるわらべ唄とされており、元ネタはメソポタミア神話の「イシュタルの冥府下り」。イシュタルの冥府下りとは、女神イシュタルが息子タングーズを冥府から連れ出すにあたって、門番に扉を壊すことをほのめかし、冥界の神に頭を垂れさせたというエピソードである。その神話は、イシュタルという女性が冥界への七つの門をくぐる際、ひとつの門をくぐる度に着ていた衣装を剥ぎ取られたという[29]。
- 巫秘抄歌
- 舞え舞え巫(こうなぎ) 頭(こうべ)の飾りを打ち振るい 焔(ほむら)見遣って踊りゃんせ
- 舞え舞え巫 耳の飾りを鈴鳴らし 風音(かざね)尋ねて踊りゃんせ
- 舞え舞え巫 首の飾りを打ち鳴らし 水面覗いて踊りゃんせ
- 舞え舞え巫 胸の飾りを揺り捨てて 頭(こうべ)を真似て 廻りゃんせ
- 飛べ飛べ使い鳥 錦(にしき)の腰帯揺り解(ほど)き 土を求めて羽ばたかん
- 揺り揺られ箱の舟 腕の飾りが拍子打つ 鳥を待ちわび揺られけん
- 舞え舞え巫 天(あま)の衣(ころも)で舞い踊り 舟を背にして踊りゃんせ まことにめでたく舞うたらば七つの門が開かれん
- 前作と同様、このゲームは普通にクリアしただけでは謎は解明しない。アーカイブを全て見つけ、関連書籍を全て読むことにより、ようやく窺い知ることが出来る。どちらかというとゲーム内の謎を考察してネット上の専用掲示板などで、自分たちの意見をやりとりしながら、自分なりの回答を見つける事の方が重要である[30]。公式ホームページに掲載されているSIREN2の外伝「ブライトウィン号の怪」などで、少しずつ謎を明かしてはいるが、逆に新たな謎が派生することの方が多い。
- 二作を通してシナリオ中のクリア条件が2つ用意されているのは、それぞれの世界(羽生蛇村・夜見島)の異常性を表したものである[31]。
- 『SIREN2』における難易度HARDでのタイムトライアルは、全ステージSIREN製作スタッフのガチタイム[32]。
- 『SIREN』は現実世界との融合をはかるため掲示板「オカルトランド」「都市伝説調査隊」などのサイトを開設している。「都市伝説調査隊」には現在工事中の項目があるが、おそらく『SIREN3(仮)』の開発を示唆しているものと思われる。
[編集] 脚注
- ^ 図らずも、乗り込んだ翔星丸が夜見島に到着しようとする際、その直感が正しい事が証明される。
- ^ 本物の百合から名前(生前の肉体)と服を奪った。
- ^ その為、他人との交わりを避けるように暮らしていた。
- ^ 章子が加奈江化した理由は、章子の母が29年前に夜見島付近で観覧船から転落してしまい、闇霊(元は加奈江であったモノ)に寄生され、その影響で章子も鳩としての因子を持ってしまった為。
- ^ ただし、闇人は甲・乙型のみ無効。
- ^ タイムアタックで全てのタイムを更新すると、彼が鉄塔を爆破するに至った経緯が見られる。そのインパクトは絶大でプレイヤー達を驚かせた。
- ^ 加奈江が何度も繰り返した「脩、見ちゃダメ」という言葉が影響していると思われる。
- ^ 「テレビ見たいな」などと言っている。
- ^ 一樹守のブライトウィンのステージで、船内に電力供給した後、ブレーカーを落として歩き回る闇人が存在する。
- ^ 自動車での体当たりは別の話。
- ^ 物理攻撃により「倒す」と表記される場合は完全に殺した訳ではなく、そのうち復活し行動する。
- ^ ただし、三上隆平は脩銘の滅爻樹で滅しているため、「銘はあまり関係ない」もしくは「血縁であれば銘が違っても有効」とする説がある。
- ^ 冥界の赤い海から巨大な滅爻樹が生えているが、これが何を意味しているか様々な意見が飛び交っている(直接“母胎”が寄生していた可能性がある等)。
- ^ これは屍霊と闇霊が元々同じモノであるため。アーカイブによると、地の裏に逃げたモノが闇霊、海底で固まったモノが屍霊とされている。
- ^ なぜか三上だけ29年前にタイムスリップされてからレプリカ夜見島に飛ばされた。
- ^ これは人魚姫の物語の宿命と似ている(人魚姫:恋慕した男を殺す。殺せないと自分が死ぬ)。
- ^ 本家はおなかの顔自体が本体で上の顔は偽物。ちなみに、一樹の元ガールフレンドにもおなかに顔のような痣があるが、彼女も本物の鳩の一人だったかどうかは不明。
- ^ これは夜見島鉄塔のことで、上へ登っていくと現世に行くことが出来る。この世界は地獄で、すなわち地の底から天国、すなわち現世への道であることを示し、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』がモチーフと言われている。
- ^ 堕慧児は母胎の放った鳩に屍霊が取り憑いた物であり、母胎の元に戻りたかったという説が有力。
- ^ こちらの最も有力とされている説が、中島一郎の顔であるという推測。
- ^ ゲーム中の報道ではそう言われていたが、阿部は「時々訳のわからない事を言う」と発言してもいた事から、柳子が何かに脅えていたのをアパートの住人が勘違いしたとも読み取れる。
- ^ 殺害の理由は不倫によるものと推測される。
- ^ 時間から離されてしまったという意見もあり、彼自身は2年前からすぐこの時代に来たのではないかとも言われている。
- ^ 美耶子は既に生贄にされ死亡していることを目撃はしたが、存在することは未だ信じている模様。
- ^ 通常の武器と違いリストメニューから使用する。前方に炎を撃つ「煉獄の炎」と前作のエンディングで使われた炎の雨を降らす「鉄の火」の二つの技が使える。
- ^ 体力設定がされていない(不死身)という噂まである。
- ^ 屍人・人魚伝説・視界ジャックを模したかのようなカットが登場するが、これらは表層的な登場に留まっており、その点でゲームとは決定的に別物となっている。
- ^ 島に伝わる人魚伝説と何らかの関係があるようであるが、最後まで謎のまま。
- ^ 第一の門では「頭」に飾る大王冠、第二の門では「耳」飾り、第三の門では「首」飾り、第四の門では「胸」飾り、第五の門では誕生石をあしらった「腰」帯、第六の門では「腕」輪と「足」輪、そして第七の門では残った衣服を剥ぎ取られたというもの。
- ^ 制作者側も「自分たちが考えている真相以上の面白い意見があって驚いた」とこぼすほどの異説が存在する。
- ^ 『SIREN2』の夜見島は「無限に連なる平行世界」の可能性として、それぞれシナリオが分岐・変化していくというものである。
- ^ 電撃オンラインのインタビューでは、プランニング・スクリプトの大倉純也氏が「全ステージ更新できたら負けを認める」といった発言をしている。
- ^ 映画化権を得るまでの経緯を、漫画『サイレン ~ETERNAL SIREN~』の巻末に掲載された『雑記帳』でも知ることができる。
[編集] 外部リンク
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