USENIX
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USENIX協会は、1975年に設立された "Unix User Group" というユーザーグループを起源とする団体。Advanced Computing Technical Association とも呼ばれる。当初の目的はUNIXとUNIX関連のシステムの開発や研究であった。Usenix と名称変更したのは、Western Electric社(AT&Tの製造部門)からの脅迫状への対応のためであった(商標問題)。その後、より一般的にオペレーティングシステムに関わる事業家、開発者、研究者の組織に成長した。
USENIXにはシステムアドミニストレータのための技術グループ SAGE がある。スローガンは "The People Who Make IT Work."である。
毎年、いくつかの会議やワークショップを開催している。例えば、USENIX Annual Technical Conference、USENIX Security Symposium、LISA(SAGEとの共催、システム管理に関する会議)などがある。
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[編集] 2002年~2004年の役員
- 会長: マーシャル・カーク・マキュージック (Unix File Systemなどの開発者)
- 副会長: Michael B. Jones
- 書記: Peter Honeyman
- 会計: Lois Bennett
- 理事:
- Tina Darmohray
- John Gilmore (GNUプロジェクトの主要貢献者の1人、Usenetのalt.*ツリーを構築)
- Jon "maddog" Hall (Linux International代表)
- Avi Rubin (ジョンズ・ホプキンス大学の情報工学の教授)
[編集] 2004年~2006年の役員
- 会長: Mike Jones
- 副会長: Clem Cole
- 書記: Alva Couch
- 会計: Theodore Ts'o (Linuxカーネル開発者の1人)
- 理事:
- Matt Blaze (暗号やセキュリティの研究者)
- Jon "maddog" Hall
- Geoff Halprin
- マーシャル・カーク・マキュージック
[編集] USENIX 貢献賞(Lifetime achievement award)
"Flame"賞とも呼ばれ、1993年から毎年贈られている。
- 2005年 Michael Stonebraker - リレーショナルデータベース(Ingres、Informixなど)の研究開発
- 2004年 M. Douglas McIlroy - UNIXのパイプの発明、ソフトウェアのコンポーネント化の概念、いくつかのUNIX用ツール(spell, diff, sort, joinなど)を開発
- 2003年 Rick Adams - UUNET(ISP)設立、SLIP開発などインターネット草創期の立役者
- 2002年 ジェームズ・ゴスリン
- 2001年 GNUプロジェクトと全ての貢献者 [1]
- 2000年 W. Richard Stevens - UNIXやTCP/IPに関する書籍で有名
- 1999年 X Window Systemのコミュニティ全体
- 1998年 ティム・バーナーズ=リー
- 1997年 ブライアン・カーニハン
- 1996年 The Software Tools Project
- 1995年 USENET(ネットニュース)の創造に対して
- 1994年 Networking Technologies
- 1993年 バークレー UNIX(BSD)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
いずれも英文