ありす19th
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ありす19th(-ナインティーンス)は、渡瀬悠宇による少女漫画作品。
[編集] 概要
「少女コミック」に2001年から2003年まで連載されており、単行本は全7巻。
番外編が2本存在し、『オトメのハジメ』(小学生時代のありすが主人公)は『天晴じぱんぐ』に収録、『バニー→ハート』(メイリンの先祖が主人公)は『ありす19th』7巻に収録されている。
[編集] あらすじ
瀬野ありすは思っていることを中々言えない女子高生。ある日、車に轢かれそうになったうさぎを助けたことで、憧れの先輩・若宮叶と話をすることが出来る。
叶に仄かな恋心を寄せるありすだったが、1つ年上の真由良に先を越されてしまう。ショックで1人泣いているありすの元へ、あの時助けたうさぎ・ニョゼカが現れて、ありすが聖なる言葉の使い手(ローディス・マスター)であることを告げる。
信じられないありすだったが、ふとしたことでその力を真由良に対して使ってしまい・・・・・・。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物
- 瀬野ありす(せの-)
- この作品の主人公。今までの渡瀬作品には居なかった、とてもおとなしい少女。純粋で涙もろい。過去の経験から、人との深い関わりを避け続けてきたが、物語が進んでいくにつれて成長していく。『聖なる言葉の使い手(ローティス・マスター)』である。
- 瀬野真由良(せの まゆら)
- ありすの姉で叶の恋人。何でもこなしてしまう万能型で、成績は常に上位である。ありすの一言が原因で闇の世界に落ちてしまい、それ以降はありすたちとは敵対している。『闇の言葉の使い手(マーラム・マスター)』である。
- 若宮叶(わかみや きょう)
- ありすと同じく、聖なる言葉の使い手。ありすの先輩であり、真由良とは同級生になる。彼も過去の経験から人付き合いが苦手であったが、自身の心にあった父親への憎しみを消すことで克服。最初は真由良の恋人だったが、最終回でありすと結ばれる。
- ニョゼカ
- うさぎの姿と幼女の姿になれる、不思議な白うさぎ。物語途中からはうさぎのキーホルダーに入り、ありすたちと行動を共にする。最終巻にてありすを庇い命を落とす。その正体は・・・。
- フレイ・ウィルハーゼン
- 北欧からやってきた、聖なる言葉の使い手。女好きのためか、ありすのことを『嫁』と呼んでいる。実際に、ありすに仄かな恋心を抱いている。同じ聖導院の先輩・エリクを尊敬している。
- クリストファー・ウィリアム・オーソン・アンドリュー・ローランド13世
- 通称クリス。グレートブリテンからやってきた、聖なる言葉の使い手。貴族ローランド家の13代目。富も名誉も頭脳も持ち合わせているが、その分心を開いている友人は少ない。
- 白 梅玲(パイ メイリン)
- 中国からやってきた、聖なる言葉の使い手。姉御肌でさっぱりした性格の持ち主。上海でアイドルの事務所に所属している。番外編『バニー→ハート』の主人公は、彼女の先祖である。
- ビリー・マクドウェル
- アメリカ(南米?)からやってきた、聖なる言葉の使い手。口が悪く喧嘩っ早いが、根は優しい。普段は郵便局員として働いているのだが、その容姿ゆえありすたちは全く分からなかったらしい。