少女コミック

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日本の漫画作品

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「少女コミック」（しょうじょコミック）は小学館発行の女性向け漫画雑誌。1968年創刊。小学生から高校生ぐらいまでが対象。

[編集] 歴史

1968年に月刊誌として創刊。1969年に月２回刊誌に、1970年には、週刊化し、誌名の頭に『週刊』が付く。その後1978年に現在の月2回刊に戻り、1991年より、誌名より『週刊』が取れ、再び『少女コミック』となる。

１970年代初頭、『ルネの青春』（上原きみこ）、『レッツゴー青春！』（ひだのぶこ）などのヒット作で部数を伸ばし、現在に続く少女漫画の基礎を作る。1974年、『つらいぜ！　ボクちゃん』(高橋亮子)の連載開始により、さらなる部数の飛躍をみせた。
その一方、萩尾望都や竹宮惠子など、それまでの少女漫画の枠には囚われない『24年組』の斬新な作品群を世に送って話題になるが、漫画マニアの強い熱狂に反し、購買層である少女全般には必ずしも受け入れられないというギャップが生まれ、雑誌の二極化が進む遠因となった。

80年代に入り、テレビドラマ化された『陽あたり良好!』（あだち充）、テレビアニメ化された『ジョージィ!』（いがらしゆみこ）、さらには『ライジング!』（藤田和子）など、ヒット作を次々輩出するも、部数が伸び悩む。

そんな中、マニアにとっては皮肉なことに、80年代半ば、竹宮惠子の『イズァローン伝説』終了による、24年組の「少女コミック」完全卒業を期に、部数が劇的に伸び始める。北川みゆき、すぎ恵美子といった現在の少女コミックのスタイルを決定づける作家の看板起用が成功したためである。

「元気な女の子が恋をがんばる！」といったコンセプトの漫画が看板を張っていく中、『闇のパープル・アイ』（篠原千絵）など、ファンタジー作品の大ヒットも生み出していく。

90年代に入り、『ふしぎ遊戯』(渡瀬悠宇)の大ヒットにより、部数をさらに伸ばすが、その一方で、この作品あたりからベッドシーンが目立ち始めてしまう。

90年代後半、『快感フレーズ』（新條まゆ）という大ヒットが生まれ、話題になる。「元気な女の子が恋をがんばる！」というこれまでの「少女コミック」が築いてきた本流少女漫画ではあったが、その一方でこの作品はベッドシーンの乱発が目立ち、非難を浴びることになった。

2000年代に入り、『レンアイ至上主義』（水波風南）、『ガマンできない！』（しがの夷織）、『「彼」first　love』（宮坂香帆）、『僕は妹に恋をする』（青木琴美）、『GET LOVE!!～フィールドの王子さま～』（池山田剛）といったヒット作が同時に生まれていった。ただ作品によっては『快感フレーズ』同様ベッドシーンの目立つものがあり、それが非難されることによって、雑誌のイメージを落としてしまった感は否定できない。

[編集] 新人発掘

2006年現在、少女コミック誌内・少コミまんがアカデミアで毎月デビューを行っている。毎月デビューとは毎月必ず1名以上のデビュー者を出すというシステムである。その為、元々はそんなに投稿者は多くはなかったがここ最近人気急上昇し、投稿者は増加している。よって投稿者の上位層のレベルは高くなってきているようである。

毎月デビュー者の殆どは増刊号デビューをするがたまに本誌デビューを飾る者もいる。少女漫画家界の下克上のような世界であり、新人に実力さえあればデビュー後1作目にして本誌カラーを経て新連載を持つなど、活躍の場は他誌に比較しても予想がつかない面白さがある。また、少女コミック（小学館女性漫画雑誌?）ではある程度実力のある投稿者にはどんどん担当編集者がついて人材発掘に力を注いでいる模様である。