おひつじ座
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おひつじ座 (Aries) | |
略符 | Ari |
属格 | Arietis |
英語での意味 | the Ram |
赤経 | 3 h |
赤緯 | 20° |
観測可能地域の緯度 | 90° - -60° |
よく見える時期 | 12月 |
広さの順位 - 総面積 |
39位 441 平方度 |
明るい星の数 視等級 < 3 |
2 |
最も明るい星 - 視等級 |
Hamal (α Ari) 2.0 |
流星群 |
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隣接する星座 |
おひつじ座(牡羊座)は黄道十二星座のひとつ。秋から冬の星座。トレミーの48星座のうちの1つ。
目次 |
[編集] 主な恒星
おひつじ座の主な星は、ハマル(Hamal (α Arietis))と シェラタン(Sharatan (β))。ほかの星は暗いが、名のついている星にメサルティム(Mesarthim (γ1))とボテイン(Botein (δ))がある。
[編集] その他の天体
おひつじ座の主な天体は次のとおり。銀河NGC 697(βの北西)、NGC 772(βの南東)、NGC 972(星座の北角)、NGC 1156(δの北西)。どれも暗く、望遠鏡でもかすかにしか見えない。
[編集] 由来
ギリシアの神々がナイル川沿いで宴会を開いていたところ、突然、怪物テュポンが現れ、驚いた神々は動物に姿を変えて逃げた。大神ゼウスは羊になって逃げた。その姿が大神ゼウス自身によって星座とされた。
別のギリシア神話によると、Orchomenus王Athamus(アサマス)の息子プリクソスと双子の妹ヘレーが、継母イノの悪巧みによって生贄にされそうになったときに、突然走ってきて二人を乗せて逃げた金の皮を持つ羊だという。妹は羊が走る途中に海に落ちおぼれて死んだ。プリクソスは恩知らずにもこの羊を殺して皮をはいだ。この羊の皮を手に入れるための冒険がアルゴー号(アルゴ座)の冒険、アルゴウタナイ伝説である。
この星座は、バビロニア語、ギリシア語、ペルシア語、エジプト語のすべてで古来からおひつじ座と呼ばれてきた。黄道十二星座の1つであるので、メソポタミア文明に本来の由来をもつ可能性が高い。
[編集] 関連項目
黄道十二星座 |
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