くじ
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くじとは恣意的な要素を加えずに勝敗・当落・順番を決める方法。または紙片・こより・枝・木片・棒・マッチ棒・電線などの用具を指す。籤・鬮・孔子の字を当てる。
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[編集] くじの種類
[編集] くじ引き
くじ引きは、紙片・こより・枝・木片・棒・マッチ棒・電線・球体などを用い、特定の数だけに文字や記号、色といった印を付け、他のものと識別できるようにしたものを用意して該当者一人一人に引かせることをいう。長さのある用具の場合は用具の長短で決める場合もある。
転じて、歳末などに商店街等で催されるくじ引きを行なう行事を指す。
用具に石・貝殻・骨等を用いる場合は宿っている霊力を信じた占い的な要素が強くなる。
通常、くじを引く際の確率は平等になっているが、当たりになっているものが先に出てしまったり、最後の方まで残ったりといったことが発生する。そのため、確率の教育でこの現象を扱ったり、また、くじびきのイベントを盛り上げるために当たりを節目ごとに投入して確率を操作する等のことが行われる場合もある。
[編集] くじ引き用語
- 大あたり 当たりくじの中でもちょっと良い当たり
- あたり 一般的な当たり
- はずれ
- スカ 外れと同意語、「すかす」から来ているという説もある。また、「かす」を逆さにしたという説もある。
[編集] 公的な場でのくじ引き
- 公職選挙法では、複数の候補者が同票となり、当選人が決まらない場合、選挙長がくじで当選人を決定する。同法では、抽選の方法自体は規定されていないが、抽選器を用いる例が多い。
- 特許庁に同年同日に競合する同名の商標が登録された場合、くじによって商標登録者を決定する。
- プロ野球のドラフト会議では、複数球団が同一選手を指名した場合くじ引きとなる。「交渉権獲得」の判が押してあるのが当たりである。
- 内閣総理大臣指名選挙において、上位2名による決選投票でも獲得数が同数の場合はくじ引きとなる。方法は、黒玉と白玉を銀紙に包み、それを抽選箱に入れ引いてもらい、黒玉を引いたものが内閣総理大臣となる。
これまで内閣総理大臣指名選挙において、抽選で総理大臣が決まった例は1度も無い。