しょっぱい
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しょっぱい(塩っぱい)とは
しょっぱいとは、元々は大相撲の世界で、後に大相撲から転じた力道山によってプロレス界で使われるようになった「情けない・恥ずかしい」をあらわす隠語・俗語である。元来は、塩が撒かれる土俵に這ってばかりいる、すなわち「弱い」ことを表す形容詞であった。
主に「しょっぱい試合」等と使われ、観客を満足させるに足りないような「情けない試合内容」、「中途半端」の試合しか出来ないプロレスラーはプロレス界では「しょっぱい奴」として軽蔑の対象となる。また「しょっぱい奴」のことを、しょっぱいに引っ掛けて「塩」、「塩レスラー」という派生の隠語で呼ぶ場合もある。
現代の日本では、プロレス好きのお笑い芸人達の間でも頻繁に使われるようになり、お笑いの舞台等で観客にうけなかった場合「しょっぱい舞台」、観客うけの良くない芸人を「しょっぱい芸人」と使用されるようになった。
[編集] エピソード
- アントニオ猪木は、「しょっぱい試合」をしていた若手レスラー達を、その試合中に観客の目の前で竹刀・竹ほうき等で滅多打ちにした事がある。(実際に行うのは、藤原喜明・星野勘太郎など)
- 谷津嘉章はプロレス入りの際、自分の名前に引っ掛けて「しょっぱいヤツではなく、凄いヤツと呼ばれるように頑張ります。」と記者団に語り話題になった。
- 鈴木健想はハッスルの2005年クリスマスイブ興行でのハンディキャップマッチに油断の隙をつかれて敗れ、妻・鈴木浩子はしょっぱいを連呼。その翌日のクリスマス興行でも同じ負け方をし、さらにこの日も自らをしょっぱいとリング上で罵り続ける浩子に激怒。浩子にビンタをかまし、不協和音を醸し出した。
- 新日本プロレス時代の佐々木健介は、名前としょっぱい試合をかけて佐々木塩介と叩かれていた。
- この用語にまつわるセリフでは、新日本プロレスの平田淳嗣の「しょっぱい試合ですみません」がもっとも有名。
[編集] 観客の反応
- スポーツイベントにおいて「ふがいない試合」をする選手やチームに対しては、観客側の意思表示としてブーイングが用いられる場合がある。特にヨーロッパのサッカーの試合では、たとえ応援しているチームの選手であっても容赦なくブーイングを浴びせる。逆に相手チームの選手であっても素晴らしいプレイに対してはスタンディング・オベーション等で賛美する。
- プロレスでのブーイングは、必ずしも「しょっぱい試合」に対しての意思表示とは限らない。プロレスでのブーイングは、主にヒールに対して浴びせられ、試合を盛り上げる手段として用いられる場合が多い。ただしベビーフェイスに対するブーイングは地域的事情などを除けば「しょっぱいレスラー」という意思表示である。プロレスでの観客側の「しょっぱい試合」に対する反応は、リング上の攻防を無視する、あるいは会場に足を運ばなくなる事である。
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