どうしてそういう名まえなの
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『どうしてそういう名まえなの』(どうしてそういうなまえなの)は、松谷みよ子の児童文学作品。1964年に『新しい幼児のためのお話あそび12ケ月』(黎明書房)昭和40年2月号に発表された。
[編集] あらすじ
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
「まっくろくろ」で「くまちゃんみたい」で「くいしんぼう」な黒ネコ・クーと真っ白で青い目のネコ・青いおめめ(シロ)は、自分たち以外の名前の由来を知りたくなり、ネコを探しに行く。
すると、床屋の主人に飼われている黒と白のネコを見つけた。彼の名前はペン。なぜこのような名前なのかといえば、彼の毛の色分けがペンギンにそっくりだからである。
するとそこへ、野良猫のケムおばさんが通りかかった。そこで3匹の子ネコたちは訊ねた。
「おばさん、おばさん、おばさんはどうしてケムっていうの、おしえてよ!」(松谷みよ子全集 9『どうしてそういう名まえなの』より引用)
おばさんは立ち止まり、ため息をついて語りだした。
「あたしゃね、けむしみたいだから、ケムってつけられたんだよ。」(松谷みよ子全集 9『どうしてそういう名まえなの』より引用)
それを聞いた3匹の子ネコたちは、あまりにかわいそうな彼女の名前の由来に悲しむしかなかった。
その時、やってきた大きな犬に驚き、3匹は木の上に駆け上がった。なおも彼らに吠える犬に恐怖を感じていると、犬の飼い主が彼を呼ぶ声が聞こえてきた。すると犬は尻尾を振りながら駆けていってしまった。なんとこの犬の名前は「チビ」。何で大きいのに「チビ」なのか、子ネコたちはいつまでも考えていた。
[編集] この話を収録している書籍
[編集] 参考文献・引用元
- 松谷みよ子全集 9(講談社)