へび座
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へび座 (Serpens) | ||
頭部(Caput) 尾部 (Cauda) | ||
略符 | Ser | |
Ser1 | Ser2 | |
属格 | Serpentis | |
英語での意味 | the Snake | |
the Snake's Head | the Snake's Tail | |
赤経 | 15.5 h | 18.3 h |
赤緯 | 10° | -5° |
観測可能地域の緯度 | 80° 〜 -80° | |
正中 | 午後9時, 6月30日 | 午後9時, 8月5日 |
広さの順位 - 総面積 |
23位 637 平方度 |
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429 sq.deg. | 208 sq.deg. | |
明るい星の数 視等級 < 3 |
1 | |
最も明るい星 - 視等級 |
Unukalhai (α Ser) 2.7 |
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流星群 | ||
隣接する星座 |
へび座(蛇座、Serpens)は星座の1つ。トレミーの48星座のうちの1つ。
星座は、へびつかい座の胴体によって2つに分断されており、頭部 (Serpens (Caput))と尾部(Serpens (Cauda)) に分けて捉えられ、事実上、2つの星座の連合体として扱われている。地上から見て右側(西側)が頭部、左側(東側)が尾部である。
かつてはへびつかい座の一部だったが、プトレマイオスが独立させた。
[編集] 特徴
へび座で一番明るい星は視等級3で、その明るさのもの1つしかない。従って、星座はあまり見えやすくはない。
- α 固有名Unukalhaiは、へび座頭部にある。
- δ は頭部にあり、地球から27光年にある二重星である。
- θ は、へび座もまた二重星である。
- 頭部にははα、β、γ、δ、ε、ι、κ、λ、μ、π、ρ、σ、τ、χ、ω星がある。
尾部にはζ、η、θ、ν、ξ、ο星がある。
[編集] 天体
M5(頭部、α星の南西約8度の球状星団)は最も美しい。 M16は、わし星雲と呼ばれる。この天体は小型望遠鏡では散開星団に見えるが、実際には散光星雲の中に星団がある。この散光星雲は新しい恒星ができつつある部分と考えられている。星団の恒星の光によって星雲部分が輝き、独特の画像が見られるが観測には若干大きな望遠鏡が必要である。
へび座尾部は、天の川と重なっている。
[編集] 由来
へびつかい座を参照のこと。