アイオロス
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アイオロス(Αἴολος)は、ギリシャ神話における三人の人物の名前である。これらの三人の人物はしばしば混同されがちであり、古代神話の記録にですら、どのアイオロスがどの人物であるかについての混乱が見られる。ディオドロスによりこの三人のアイオロスの定義が(ディオドロスの定義にも明らかな混乱が見られるが)試みられており、以下ではディオドロスによる見解を記述する。簡潔に述べれば、一人目のアイオロスはヘレンの息子にしてアイオリス人の始祖であった。二人目のアイオロスはポセイドンの息子であり、ティレニア海の居留地の支配者であった。三人目のアイオロスは、『オデュッセイア』においてギリシャ神話におけるアネモイ(風神)たちの主として言及される、ヒッポテースの息子である。これらの三人の正確な関係は多くの場合曖昧であるが、三人には家系上の関係があると考えられている。二人目と三人目のアイオロスは、特に混同されがちである。
[編集] 派生的な用法
射手座(サジタリアス)の黄金聖闘士アイオロスについては、聖闘士星矢の登場人物を参照。
弦楽器の一種、エオリアン・ハープの由来にもなっている。