アストンマーチン・V12ヴァンキッシュ
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アストンマーチン・V12ヴァンキッシュは、イギリスの自動車メーカーアストンマーチンが製造するクーペタイプの高級車である。
V12ヴァンキッシュはDB9の上位に位置する、同社のフラッグシップスポーツカーである。また、2004年に発売された「V12ヴァンキッシュS」はアストンマーチン史上最速の車種である。
2002年公開の映画『007 ダイ・アナザー・デイ』のボンドカーに使用され、BMWとの契約が切れた後の最初のアストンマーチン車として登場した。
1954年に操業を始めたニューポートパグネル工場で生産されている最後の車種である。
2007年夏をめどに生産を終了し、後継車種はDBS V12となる予定。
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[編集] 歴史
[編集] 初代(2004年-2007年)
2000年に発表、2001年のジュネーブショーに出品した後、「V12ヴァンキッシュ」が発売された。
2004年、パリサロンで高性能版「V12ヴァンキッシュS」を発表。内外装に変更が加えられ、エンジンの出力もアップした。
2007年、生産終了予定。
[編集] 特徴・機構
- ジャガー・XKの兄弟車であるDB7がベースだが、もはや原型が分からないほど手が加えられている。しかし新世代のDB9やV8バンテージと比べるとメーター類などに若干の古さを感じさせる(それでも最新のフェラーリと肩を並べられるレベルではあるが)。
- エクステリアはDB7と同じイアン・カラムによるもの。
- V型12気筒エンジンはフォードのデュラテックV6がベースで、ヨーロッパフォードの本社があるケルンのアストン専用工場で製造される。
- 日本での価格は2260万円(V12ヴァンキッシュ)、2614万円(V12ヴァンキッシュS)。右ハンドル仕様のみの展開である。
- トランスミッションは6速セミATであり、パドルシフトを装備する。
- 通常は2シーターだがオプションで後席を装着して2+2にすることもできる。
[編集] 現行モデル
- V12ヴァンキッシュ(2001年-2004年)
- V12ヴァンキッシュS(2004年-2007年)
[編集] 競合車種
- メルセデス・ベンツ SLクラス(SL65 AMG)
- フェラーリ・575Mマラネロ
- フェラーリ・612スカリエッティ
- フェラーリ・599
- ベントレー・コンチネンタルGT
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Aston Martinアトランティックカーズによる公式サイト