アリウム
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アリウム | ||||||||||||
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分類 | ||||||||||||
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学名 | ||||||||||||
Allium sativum | ||||||||||||
和名 | ||||||||||||
ニンニク | ||||||||||||
英名 | ||||||||||||
Garlic |
アリウム(Allium)は、ネギ科の属で、和名はネギ属、クロンキスト体系以前の分類ではユリ科に属していた。北半球に700種以上が分布する大きな属である。ネギ, ワケギ, ニラ, ニンニク, らっきょうなど、野菜・香辛料・生薬などに使われる多くの有用植物を含んでいる。有用植物については、それぞれの項目があるので、ここでは観賞植物として栽培されるアリウム(アリアム)について述べる。
目次 |
[編集] 性質
草丈20cmから1mkらいの多年草で、園芸植物のアリウムは、すべて地下茎または鱗茎を持っており、秋植え球根として扱われる。ほとんどが耐寒性で、東京・大阪付近なら露地で栽培できる。葉は根生し、線形、中空の円柱形、ひも形などがある。花は散形花序であるが、多数の花が密集してできる「ねぎ坊主」と呼ばれる一つの花序が一輪の花のようになっているものが多い。花弁と雄蘂は6つある。
[編集] 主な園芸植物
[編集] ギガンテウム Q. giganteum
ヒマラヤ原産。「巨大な」という種名の通りの大柄な植物である。鱗茎は直径10cm以上もあり、葉は幅5cmくらいの剱状、草丈80cmくらいになり、5月こりに5mm位の花が千個近くも集合した直径20cmあまりの巨大な藤色の「ねぎ坊主」を開く。
[編集] 栽培
日当たりの良い壌土を好む。途中の植え替えはできないので、花壇やプランターに直截植える。植え付けの間隔は、小さなモーリーなどでは15cmくらい、大きなギガンテウムなどは40cmくらい必要である。球根の高さの2倍くらい土がかぶるように植える。
[編集] 利用法
小型の種は花壇やプランター植えにできるが、多くは切り花用に用いられている。とくに、茎をたやすく曲げることができるローゼンバッキアヌムなどは、生け花やフラワー・アレンジメントによく使われている。