アルペン
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アルペン(Alpen)は、ドイツ語で英語のアルプス(Alps)に相当する。ヨーロッパのアルプス山脈付近にあるアルプス地方のこと。
[編集] スキー
ヨーロッパアルプス地方で発展したスキーの形式。一般にゲレンデなどで滑べるスキーは、このアルペンスキーである。アルペンスキーは競技としても発展し、冬季オリンピックの正式競技としても採用されており、一般的にフリースタイル競技、ノルディック競技と区別するために呼ばれることがある。競技としては、二組の対になった赤と青の旗門の間を交互に通過し、そのタイムを競い合う。回転弧の大きさから、大きい順に、滑降(downhill)、スーパー大回転(super G)、大回転(giant slalom)、回転(slalom)の種類がある。後者ほど日本人選手の得意種目である。
道具としては、硬い樹脂製のブーツを、細長い2本の板にビンディング(バインディング)と呼ばれる金具を利用してしっかりと固定して滑べるところが大きな特長と言える。スノーボードのサイドカーブを取り入れたカービングスキーの登場で、以前は身長より20cm前後長かった板が、身長程度まで短くなった。
[編集] スノーボード
比較的細長い1枚のボードに、樹脂製の硬いブーツを固定して滑べるタイプのスノーボードのこと。フリースタイルよりも、スピードが出せる。冬季オリンピック大会では、スキーのアルペン競技と同じように、旗門を通過して速く下まで滑り降りる大回転競技が採用されている。