アーケードカード
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アーケードカードはPCエンジンの周辺機器である。CD-ROM²システムのRAM容量を、SRAM 2Mbit + DRAM 16Mbitの計18Mbitに増加させ、アーケードゲームの移植に対応できるだけの容量を提供するもの。
CD-ROM²システム用のアーケードカードPRO(17,800円)とSUPER CD-ROM²システム用のアーケードカードDUO(12,800円)がある。両者の違いは、後者においてはシステムに内蔵されているSRAM 2Mbit分の領域が省略されていることである。当初、アーケードカードはDuo相当の本体用の製品のみ発売され、CD-ROM²システムに対してはSUPER SYSTEM CARD Ver.3.0とアーケードカードを二枚同時に挿入する拡張ユニットが用意される予定であった。しかし発売前にコスト面などから製品構成の見直しが行われ、PROとDUOの二製品が投入される事になる。
やや遅かった感が否めなくも無いとはいえ、『餓狼伝説スペシャル』の移植度の高さはアーケードカード専用ソフトの中でも最も高い評価を得ていたことは、未だに語り草となっている。だがそれでも、PCエンジンというハードの性質上、読み込み時間の長さといくつかのグラフィック及びボイスのカットは避けようが無かった。
広井王子が当初天外魔境IIIをPCエンジン+アーケードカードで出すことを発表していたため、これに対する期待で購入した者が多かったものの、後にPC-FXへの移行、さらには同作品が立ち消えとなってしまったことはPCエンジンの衰退を決定づけたと言われている。
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