ウィルコム沖縄
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種類 | 株式会社 |
略称 | ウィルコム沖縄 |
本社所在地 | 那覇市旭町114番4 おきでん那覇ビル |
設立 | 2004年(平成16年)12月3日 |
業種 | 電気通信事業 |
事業内容 | PHS 他 |
関係する人物 | 仲里 朝勝(代表取締役社長) |
外部リンク | ウィルコム沖縄ホームページ |
株式会社ウィルコム沖縄(かぶしきがいしゃ - おきなわ)は、株式会社ウィルコムの子会社で、沖縄県においてPHS事業を行う電気通信事業者である。
目次 |
[編集] 概説
2004年12月3日設立。それまで沖縄県において、アステルブランドのPHS事業を行っていた株式会社アステル沖縄の営業を譲り受ける事を目的として設立された経緯から、アステル沖縄の親会社の沖縄電力株式会社も会社設立時点で20%出資していたが、2005年3月31日付けで琉球放送株式会社が6%を出資し、沖縄電力は14%に引き下げた。
なお一応の「独立会社」ではあるものの、主な業務はウィルコム本体(東京)のサービスの再販業務である(料金収受や企画、サポートは本体が行う)。この点が「沖縄セルラー電話」とは異なる。
会社設立以降、加入者数の伸びは順調に推移しており、携帯電話を含む月別純増数の割合は、沖縄セルラー電話に次ぐ規模となっている。
会社名 | 純減加入数 | 占有率 |
---|---|---|
沖縄セルラー電話 | 9900 | 44.8% |
ウィルコム沖縄 | 6000 | 26.9% |
NTTドコモ九州※ | 5500 | 24.6% |
ソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン) | 700 | 3.1% |
総計 | 22100 |
※NTTドコモ九州は、携帯電話とPHSの合算での純減加入数。
[編集] 料金プラン・割引サービス
基本的にウィルコムと同じであるが、アステル沖縄の料金プランや、独自提供されていた高齢者や身体障害者など向けの基本料割引サービス「ハートフルコース」等は、一部を除きウィルコム沖縄においても引き続き提供されていた。
しかし、2006年8月末をもって「ハートフルコース」「家族割引」の新規受付を終了することが、同年7月19日にアナウンスされた。対象機種を新たに入手することが難しくなったためと思われる。
[編集] かつてあった料金サービス
前述のように、ウィルコム沖縄独自の料金プラン・割引サービスが存在した。 このうち「ハートフルコース」「家族割引」については、現在は新規受け付けをしていない。 いずれも料金が割安な代わりに「指定機種でのみ契約可能」「メール放題契約不可」などの制限がある。
- 「ハートフルコース」「家族割引」が適用できる機種は日本無線製AH-J3003S(2006年12月現在唯一の現役機種)・AH-J3002Vと三洋電機製RZ-J90のみである。
- 「ハートフルコース」は、ウィルコム「ウィルコム定額+ハートフルサポート」に置き換わるような形になったが、利用形態によっては「ハートフルコース」を継続するほうが有利である。
- ハートフルコース
- 満60歳以上の者または身体障害者、社会福祉事業者、公的医療機関または医療法人(職員を含む)であれば基本料金が月額892円(以下)になる。
- 個人での利用の場合は1名義につき1回線のみ。
- 家族割引
- 個人で「標準コース」や「ハートフルコース」を契約している場合、2回線目以降の月額料金が一律1,050円に、同一の「家族割引サービス」加入者同士の通話料が50%引きになる。
- 「標準コース」または「ハートフルコース」のみが対象。
[編集] 事業所
- ウィルコムプラザ那覇
- ウィルコムプラザ宜野湾
[編集] 人事
前身会社から引き継いで名誉顧問に小禄邦男(琉球放送代表取締役会長・沖縄セルラー電話取締役)、仲井眞弘多(沖縄電力代表取締役会長・元アステル沖縄代表取締役会長(非常勤)・沖縄セルラー電話監査役)、取締役会長にウィルコム本社会長の木下龍一が兼任したほか、代表取締役社長には仲里朝勝(トラステッドテクノロジー(株)技術顧問)がNTT勤務時代にPHS事業立ち上げに参画した経験などから抜擢された。2005年2月現在、社員人数は元アステル沖縄の従業員18人と、親会社ウィルコムからの出向社員3人合わせて21人となっている
[編集] 沿革
- 当初はアステル沖縄と旧DDIポケットが共同で県内での事業を展開予定だったが、「外部環境の変化」(同年11月30日に全国ローミングが停止されたことも一因と考えられる)を理由に、アステル沖縄が解散を決定。沖縄電力・DDIポケット・アステルの三社の協議によってアステル親会社の沖縄電力・旧DDIポケット共同出資の現ウィルコム沖縄を設立し、事業を譲渡する事を決定した。
- 旧アステル沖縄の基地局及びユーザ端末はウィルコム規格に交換され、顧客の電話番号はそのまま移行した。
- 2005年1月31日 (旧)株式会社アステル沖縄解散。
- 2005年3月15日 親会社ウィルコムと共同で、国内携帯電話・PHS事業者で初の「音声通話定額制」の料金プラン、「ウィルコム定額プラン」の5月開始を発表した。同時に、定額プラン向けのパケット通信定額オプションサービス「リアルインターネットプラス」の7月開始を発表。
2006年7月19日 旧「ハートフル」プランの新規受付を終了
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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