ウォルフガング・ペーターゼン
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ウォルフガング・ペーターゼン(Wolfgang Petersen、1941年3月14日 - )はドイツの映画監督。ニーダーザクセン州エムデン出身。
彼は第二次世界大戦中における潜水艦の戦闘を描いた『U・ボート』の監督として、特に有名である。
[編集] 経歴
ウォルフガング・ペーターゼンは、第二次世界大戦中の1941年に、ドイツ北部から北海へと注ぐエムス川沿いの小都市エムデンで生まれた。1953年から1960年までの間、ペーターゼンはハンブルクにあるヨハネウム学院で学んだ。1960年代には、エルンスト・ドイッチェ・シアターで舞台演出に携わっていた。ベルリンとハンブルクの劇場で学んだ後、ペーターゼンは1966年から1970年にかけてベルリンのフィルム・アンド・テレビジョン・アカデミーに在籍していた。彼の最初の映画製作はドイツのテレビ向けのものであり、その後ドイツの有名な犯罪ドラマシリーズである『Tatort』の仕事をしている際に、ユルゲン・プロホノフ(後に『U・ボート』で艦長役を演じる)と出会った。
ペーターゼンが初めて全面的にハリウッドで活動した(一部ドイツのバイエルンスタジオで撮影されたが)1985年の『エネミー・マイン』は、批評家の評価も興行面の成功も得ることができなかった。彼は1993年に暗殺もののスリラー作品『ザ・シークレット・サービス』で復活した。クリント・イーストウッドが大統領警護官を演じたこの作品は興行的に大成功し、そのおかげで次のサスペンス作品『アウトブレイク』(ダスティン・ホフマン主演)を監督することができた。1997年の超大作『エアフォース・ワン』は興行面では大成功だったが、批評家は賛否両論であった。最近では、ペーターゼンはリチャード・ギア主演の『レッド・コーナー』を製作総指揮した(監督はしていない)。
57歳となった1998年までに、ペーターゼンは十分な成功を収めたハリウッド監督となり、初期作品である『U・ボート』をディレクターズ・カット版で再発することも可能となり、また上述のように有名俳優を並べた大作を製作するようになった。また『エアフォース・ワン』と『アウトブレイク』では、マーティン・スコセッシ監督作品でも知られるドイツ人映画カメラマンのミハエル・バルハウスと共同作業を行った(しかし『パーフェクト・ストーム』では2人のチームは実現しなかった)。
現在、彼はオースン・スコット・カード原作『エンダーのゲーム』の映画化を予定している。
[編集] 主な監督作品
- 昼と夜のような黒と白 Schwarz und weiß wie Tage und Nächte (1978)
- U・ボート Das Boot(1981)
- ネバーエンディング・ストーリー Die Unendliche Geschichte(1984)
- エネミー・マイン Enemy Mine (1985)
- ザ・シークレット・サービス In the Line of Fire(1993)
- アウトブレイク Outbreak(1995)
- エアフォース・ワン Air Force One(1997)
- パーフェクト ストーム The Perfect Storm(2000)
- トロイ Troy(2004)
- ポセイドン Poseidon (2006)
- エンダーのゲーム Ender's Game(仮題、2007年公開予定)