エマーソン・レイク・アンド・パウエル (アルバム)
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エマーソン・レイク・アンド・パウエル | ||
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エマーソン・レイク&パウエル の アルバム | ||
リリース | 1986年7月 | |
録音 | 1985年~1986年 | |
ジャンル | プログレッシブ・ロック | |
時間 | 42:50 | |
レーベル | ポリグラム | |
プロデュース | Tony Taverner/グレッグ・レイク | |
レビュー | ||
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エマーソン・レイク&パウエル 年表 | ||
エマーソン・レイク・アンド・パウエル (1986) |
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エマーソン・レイク・アンド・パウエル (Emerson, Lake & Powell) は、エマーソン・レイク・アンド・パウエルのアルバム。
目次 |
[編集] 収録曲
- 基本の曲
- ザ・スコアー
- ラーニング・トゥ・フライ
- ザ・ミラクル
- タッチ・アンド・ゴー
- ラヴ・ブラインド
- ステップ・アサイド
- レイ・ダウン・ユア・ガンズ
- 火星-戦争をもたらすもの
- +2版収録曲
- ロコモーション
- ヴェイカント・ポゼッション
[編集] 内容
[編集] 制作の経緯
1984年から1985年にかけて、キース・エマーソンがゲフィン・レコードとの契約に向けて制作していたデモ・テープが元になっている。そのデモ・テープを聴いたポリドールの人間が、グレッグ・レイクと組む事を示唆した。様々な紆余曲折の後、キース・エマーソンはグレッグ・レイクとコージー・パウエルの二人と共にバンドを組み、本作を録音した。この頃、イエスやエイジアが商業的に成功していて、多くのレコード会社が1970年代のプログレッシブ・ロック・バンドの再編に興味を感じていたと思われる。本作も、そうした動きの中のひとつと考えられる。
[編集] 火星
火星は、ホルストの組曲「惑星」の最初の曲「火星-戦争をもたらすもの」をアレンジしたものである。この曲は、作者のホルストがオーケストラの編成遵守から部分演奏の禁止まで、様々な制約を規定している事で有名であり、死後も遺族によって意向が守られていた。ロックの分野でこの曲の録音が認められたのは、本作が初めてであると思われる。
なお、かつてグレッグ・レイクが在籍していたキング・クリムゾンが、ライブでのみ火星を演奏していたが、セカンド・アルバムの「ポセイドンの目覚め」に収録する際、そのままでは許可が出なかった為、「デヴィルズ・トライアングル」という曲に作り直した経緯がある。
[編集] 評価
イギリスでは最高35位、アメリカでは23位まで上昇した。ザ・スコアーの冒頭(インストゥンタル部)やタッチ・アンド・ゴーの出だしなど、スポーツ系のテレビ番組ではお馴染みのフレーズが多い。火星の途中部分に使われている脅迫的不気味さを伴うシンセサイザーのフレーズは、K-1やPRIDEといった格闘技の番組で、パワーと暴力性のイメージが強い選手(例えばジェロム・レ・バンナ)のイメージ音楽として使用される事がある。