エルバ島
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エルバ島は、イタリア半島中西部に位置するトスカーナ州の島でリグリア海とティレニア海の境に浮かぶ。グロッセート県の海岸から20kmの所に位置し、西方にはフランス領のコルシカ島がある。
トスカーナ群島の中で1番大きく、イタリアで3番目に大きい島である。
エルバ島を含む他のトスカーナ群島の島々、ピアノーサ、カプラーイア、モンテクリスト、ジリオ、ジャンヌートリは、トスカーナ群島国立公園として保護されている。
島はリヴォルノ県に属し8つのコムーネに分かれる:
ポルトフェッラーイオを筆頭に、カンポ・ネッレルバ、カポリーヴェリ、マルチャーナ、マルチャーナ・マリーナ、ポルト・アッズッロ、リオ・マリーナ、リオ・ネッレルバ。
この地は16世紀、トスカーナ大公国を支配するメディチ家によって実効支配された。島には、軍事と交易をするための海港、コスモーポリが建設された。この港は当時のトスカーナ大公コジモ1世の名を冠している。 1737年、メディチ家が断絶すると、エルバ島を含むトスカーナ大公国は、ハプスブルク家によって支配されることとなった。
フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトがこのエルバ島に追放されことでも有名である。なおこれを種にした次のような回文は有名。:
「Able was I ere I saw Elba.(エルバ島を見るまでは、私に不可能はなかった。)」
最近では、ワインで有名である。
2001年12月23日、フリー・ダイビングの世界を切り開いたジャック・マイヨールがこの島で自殺した。